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海賊@Kバレエカンパニー ですが・・

友人よりバレエの券をもらった。K-バレエカンパニー。K哲也様主演の「海賊」。
1人のスーパースターが業界全体を牽引する意味で、彼はまさに日本のバレエ界を活気付けた人。女性ファンが押し寄せ、Kバレエカンパニーのチケットは中々入手出来ないらしい。
昨年の靭帯の怪我から10ヶ月ぶりに「第9」で舞台復帰。私は特に自分から進んでみるわけではないので、このスーパー多忙な友人が「仕事で行けない」という連絡をひたすらに待っていたりする横着者。待っていた甲斐があった!。
会社での呑み会やら送別会やら色々あったが、禁酒中ということもあり、全てぶった切り、仕事もほおりなげて(金曜日ちょっと泣きを見た)の参加。息せき切って、先日自分がオケ本番をやった文京シビックに駆けつける。と。
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K川哲也、また怪我により、キャスト変更。
嘘でしょ。
この間怪我から復帰したばかりじゃない。
また右足?

キャスト変更が残念というより、1年前と同じ場所(今度は半月板損傷)をもう一度怪我するって、それを想像して、ぞっとした。
バレエダンサーは怪我がつきもの。。体をあんなに酷使するのだもの。それにしても、1年のうちに2回もというのは多い。
払い戻しも行われていた。S席18000円だからK川見たさに来た人は仕方ない。でも、他のダンサーのことを考えるとそれはできない。まあ特に私はK川に思いいれが強いわけでもないし、おこぼれを譲っていただいたのだから、もとより帰る気はないんだけどね。
ちょっと空席があった。舞台挨拶で主催の某テレビ局の社長が事情説明。自分も泣きたいのか感情入りすぎの演説であった。まあ、マスコミの社長やるくらいだから、上手い。
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代理は遅KAWA佑介という若手だった。上背があり、華があり、詳しくない私は中々よいのではないかと思った。まあ観客の声も「がんばってるじゃなーい。かわいいわね」といういかにもオバサン的コメントが聴こえた。
演目の「海賊」は、男性ダンサーが活躍する。実はプリンシパルが演ずる役は主人公の海賊ではなくてその部下。すとーりー上はタダの腹心の部下という設定だ。主人公を守って最後は死んでしまうところは、まあ、私は何となく銀英伝のキルヒアイスみたいだわと思ってしまった。劇中、アリ(その部下の名前。イスラム圏の話だから)のパ・ド・ドゥが有名なので、プリンシパルはアリを踊るらしい。その他にも敵役の奴隷商人、海賊の部下で裏切り者、と、こんなに男性ダンサーの活躍が多い古典バレエも珍しいかも。(ってよくしらないくせに)だからこそKカンパニーにふさわしい演目なのだろう。
ダンサーは日本人がメインだが、いや最近の日本人は体型がいいですね。足も長いし、筋肉のつき方もすっきりしている。主人公のはずの海賊首領はイギリス人のプリンシパルだったが、それより代理であっても遅KAWA氏や奴隷商人役のMY尾氏の方がかっこよかった。女性も綺麗だ。遅KAWA氏の跳躍は滞空時間も長く、中々のものであったと、思う。
舞台も華やかで、センスも良い。とても満足した公演だった。

バレエを開催すると同じシビックでも華やぐなあ。休憩時間に飲み物をとおもったら凄い行列だったので断念。そしてWCは、男性用が一つ女性用に代わっていた。

K川さんの回復をお祈りいたします。(殊勝モード)

by violatsubone | 2008-07-31 18:30 | 芸術鑑賞