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おろしあ旅行5日目 ダヴィンチからピカソまで

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とてもとても1日では回りきれない巨大な隠れ家美術館。実は石器時代からキュービズムまでそろっているのでありますが、よほど時間と興味が無い限り、石器時代だの中央アジアの文化だのの場所にはいかんだろう。ここの目玉は西ヨーロッパ絵画。行く前わざと観なかったがここの美術館のWEBSITEはものすごく発達していて多分全てのものがWEB上で見られる。(使い勝手は非常に悪いが)トップページではなくて西洋絵画コーナーへのリンクにしました。目玉の順に行くと、やはり印象派、後期印象派、キュービズム。その後は2階に下がりダヴィンチ、フランドル派とかオランダ絵画、スペイン絵画、イタリア絵画等。順序としては<ツアーでは>3階かららしいけど、(最も短いツアーは、多分印象派+ダヴィンチ)私は効率的な見方などどうでも良いので1階から。すると突如として現れた印象派。えー3階だっていったじゃん。どうも外に貸し出しているものが帰ってきて一時避難的にこちらの部屋に展示しているらしい。因みにエルミタは写真OKですがこの展示コーナーはNG。帰ってきたってどこからだろう、と思うと、ロシア人が「ヤーパンがどうの」・・・。日本がエルミタージュ展やったの1年前だろうに。いい加減戻せよ。(゜o゜)。 しかし上野の展覧会は絵というより人を見た感じ。それなりに充実はしていたが、それがこの美術館のほんの一部ということが判る。そしてこちらはゆっくり鑑賞が出来る。観光客沢山くるとは言えど、余りに大きくて散らばっているのか、入館したのが14時過ぎだったので、大抵のツアーは午前中に行く様子で、終わってしまったのかも?
その次は2階。時代順に。フラ・アンジェリコ。まあねえ、このあたりだったら、どっちかというとフィリッポ・リッピの方がマリアが美人だから好き。アンジェリコは敬虔で、ふぃりっぽは女にだらしない放蕩僧だったそうです。画家ってのは女好きの奴の描く女の方がやはり魅力的なのであります(笑)。ダヴィンチやミケランジェロは男性の方が美形だもんね。
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そのダヴィンチは聖母シリーズが2点あります。ベヌアの聖母ってなんか子供が子供抱いている感じですね。別格扱いでガラスケース。聖母はやっぱり女性にモテモテのラファエッロの方が美人ですわな。ダヴィンチの絵を観るといつも、「理系の絵画」だわーと思ってしまひます。
さて、その後はイタリア絵画、豊満なる女性のオンパレードです。ティツィアーノやジョルジョーネ。そしてフランドルに行き、さいとうプロの様に工房で制作しているルーベンス。この人も50過ぎて若い女性と結婚してたりするんだけど、絵画のモチーフにxxの略奪だの強奪だのエックス指定になりそうなのばかりなのは如何なものか。そしてかなり充実しているレンブラント。
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・・・・お前もか。。 えーとこの絵は「ダナエ」ですね。西洋画家達はそもそもギリシャ神話のゼウスがかなりドスケベおやぢで、雨になったり雲になったり白鳥になったりしてあっちゃこっちゃの女引っ掛けるので喜んでモチーフにする。これも金の雨(?!)になって夜這いしてきたゼウスの絵です。生で観ると、金色の光が本当に差し込んでいるようです。あ、フェルメール見なかったな。
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それからスペイン絵画。萌え系マリアのムリーリョとか、敬虔さがにじみ出るエル・グレコ等。2階の絵は大きいこともありますが、下の記事の赤い部屋の様なゴージャスな部屋一杯に飾られております。歩いてみて回るというか一部屋づつ座って眺める感じですね。
おなか一杯になります。しかしメインは3階。。
絵も沢山ありますが構造もわかりにくい。どこに階段があるんだろうー。



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3階の部屋はご覧の通りシンプル。屋根裏かって感じですわ。でもシンプルでないと印象派以降の絵は映えません。



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ルノアール・マネ・モネ・ドガ と誰もが知っているコレクションです。しかし私は既に足が限界です。バレエにそのまま行く為かかと低めとはいえパンプス。そして時間も限界です。
私の横を凄い勢いでツアー客、世界一行儀の悪い国のツアー客がべらべらしゃべったり写真を撮ったりしてながら通り過ぎる。なんっか品無いのよねえ。。写真は珍しく、セザンヌが花を描いておりました。印象派の一連ではセザンヌの絵が頭一つぬきんでていると思っています。綺麗なだけじゃなくて、静物にも風景にも力と主張があります。
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マティスはかなり充実していて、コレクションといえそうです。勿論エカテリーナがコレクションしたわけじゃないんだけど。美術の教科書の表紙がマティスでした。あの赤にずっと魅かれています。「色彩によって空間に対する感情を実現した」と彼自身が語る様に、単純な色彩が何より多弁であります。
マティスはモスクワの美術館もとても充実しておりました。

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そして勿論 ピカソ。
こちらも30余点あり、2部屋くらいつかってましたかな。青の時代も桃色の時代も、キュービズムも、一通りそろっております。勿論ピカソを見たければバルセロナのピカソ美術館が一番なのですが・・、今更もうバルセロナ行かないだろうから・・。どの画風もそれぞれに弾きつけるものがあり、他の画家の様に初期の作品→後期で単に円熟していくだけではなく、常に革新者ですね。まあ 言わずもがななんで。右の絵はバヨリンでーす。

もう3階を見るのはよれよれでした。一通り観て、明日はまたここに入り浸る事にいたしました。
他の観光場所は切り捨てです。

by violatsubone | 2007-09-26 15:00