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TOAST

「トーストをします」
という社内用語が月末になると良くメール回覧される。別にパンを焼くわけではない。
英語でも日常では余り使用されないと思うが、堅苦しい言葉で「乾杯」の意味。
主に異動や退職で職場を去る人に対する送別の杯というわけで、過去には部長部屋にて酒が振舞われた。今は部長には部屋は与えられず、低いパーティションのある椅子のみ。部署の横にある、ミーティングスペースにて、酒のみならず、一滴の水すら出なく、ただ贈る言葉と挨拶と拍手等で終わる10分程の簡単な行事だ。TOASTという言葉だけ残っている。
派遣社員が出たり入ったりするので、3つの課(ちーむ)が一緒になった当部(ゆにっと)でも、どこかしら毎月末就業時間直後に拍手が聞こえる。
というわけで、課を異動するだけの私だが、現在の課にて、最終日にTOASTをすることになった。えー、同じ部なのに何でだよとは思うが仕方ない。ボス(部長)も、「君の歓迎会も出たのに、送別も僕が言うわけね」と笑いながら、なにやらコメントを頂いた。元の直属上司なんで、かなり過去にまで遡って恥ずかしい事だ。

私はと言えば、相変わらずスピーチ苦手なので、何言ったか本人も覚えていない。可愛らしい花束だけ頂いた。そういえば、演奏会でも最近は花より食べ物ばかりだなあ。呑み会で花を枯らすことが眼に見えているので、わかっている人はワザとくれないのだ。そんなんばかりで前回はついに一つの花束も無く、菓子ばかり沢山いただいた。久しぶりに花束が嬉しい。

この部署に随分長くいた。多分、私としてはもう充分。24時過ぎ深夜残業続きの時も結構あったが、特に辛いと思ったことも無く、楽しく仕事が出来た。仕事上の刺激が少なくなったのと、尊敬できる上司や何でも相談できる同僚が相次いで去ったので、気が抜けたのが異動の原因だ。でも、良い職場であった。他部署の、特に女性の同僚・後輩からは皆羨ましがられた。こと仕事に関しては、私はラッキーだと思っている。
ありがとう。

by violatsubone | 2009-03-31 17:30 | 会社にて