カテゴリ:映画/TV( 50 )

ばんくばー3 アイスダンスの謎

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昔からそうなんだけど、今回の日本代表の例の様に、アイスダンスとか社交ダンスって姉弟とうペアが結構あるんだよね。私的には、弟と見つめあったり抱き合ったりする事自体が想像することすら拒否する次元なのだが、外国だと普通なの?しかも兄妹なら(私には兄がいないので現実として認識できていない)少女マンガ的妄想も在り、多少は認められるんだが、、、弟だろ?

りいど姉妹のオリジナルダンスのモネ(注:画家。意味判らん人はこちらの絵を)もびっくり日本衣装!も笑ったが、フリーの「天使と悪魔。どっちがどちらの役にするかと聴かれた時満場一致で姉が悪魔だった」という解説にさもありなんと思って笑った。多分私もそうだ。弟は姉にさからえんからな。この姉弟も、姉の気の強そうな顔と弟の異様に薄い顔のコントラストが凄かった。母親と妹の顔も姉と同じだったので、遺伝子的引き算で父親の顔はもう見なくても判ったと思った。

いやそれにしても、私が弟だったら、姉を抱き上げたりするダンスなんて、拷問に等しいと思うんだけどね。
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by violatsubone | 2010-02-23 01:59 | 映画/TV

やたろー君

日曜日の大河ドラマの話をどうして平日に載せるかと言うと、大体録画して平日の深夜にみるから。
今度の大河ドラマの副主役やたろー君は弊社グループの創設者ということで、昨年からグループ誌や社内誌でも特集したり、最近は研修でもこのご一家の歴史なんぞを学ぶ時間もあったりと、なにやらバックアップでもしているのかと思うくらいにグループ内ではしゃいでいる。おっさんたちの呑み会での話題になったりもする。私含め、録音でも初回放送を観た人、弊社内視聴率はきっと50%以上ではないかと思う。「司馬の本だと小役人って感じで思いいれ出来ないけど、今度の大河ドラマでは一種進行役だからなー」「きっともう少し違うやたろーがみられるかもなあ」
で、最初のシーンでは、ほーそっくりじゃないか、”坂崎紫らん”にインタビューってのはマニア受けする展開だねえとか見ていたが。。。

なんだあの鳥かご背負ったここまで臭ってきそうに小汚い男はorz

弊社のウォッチャー達は皆 これが偉大なる創始者さまかよ、と思ったろう。汚いだけならいいが、
手形偽造!今なら文書偽造は即刻懲戒解雇だ。とほほ。創始者様。。。これからどのくらいコンプライアンス違反をしてくれるのやら。

まあ、そういった会社内でのつっこみは置いておいて、天然ぶり炸裂の竜馬、高知県民は憤慨しているという話も聞くけど、中々可愛らしくてよろしいのでは。とゆーか、役者としては兎も角、単純にたたずまいとか見た目という点で、福山って端正だなあとつくづく思う。

ところで、番組放送に伴い、これも復刻したという。「りょうまくん」。うふ、キュートだ。ところで~いかんぜよ、という土佐弁、どうしてもりょうまくんじゃなくて、「なめたらいかんぜよ」を真っ先に思い浮かべてしまふ。
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by violatsubone | 2010-01-15 23:59 | 映画/TV

えきでん

余り駅伝というものを真面目に見たことが無い。何しろ放映時間が長いし、マラソンって見ていて余り気持ち良さそうじゃないんで、4年に1度くらいしか見ないのだ。だいたい自分もそうだが、我母校も運動からきしダメで、この駅伝、出場出来たためしがない。一人だけ大學総連だかで出場経験がある程度だという。というわけで、今大ブームの「走り」に全く興味が無い私、初めて往復まともに見たかもしれない。無論、スタート時間なぞに起きているはずは無く、昼近くになってみていた。大体何校でているのか、何位以内がシードなのか、そういうルールも知らんので母に聞いた。「あなたは昔は物知りな子だと思ってたけど、最近余りにも世間知らずで大丈夫かしらと思うわね」。嵐のメンバーの名前を言えなかった事で散々馬鹿にされた後のセリフを繰り返した。そういや紅白も全て母の解説付きだった。
別にひいきの大學があるわけでなし、応援選手がいないとよく見所がわからんのだ。なんだか知らない名前の大學もあった。同じく野球以外のスポーツに疎い父親と「あれって関西の大學かね」「名古屋じゃないの?」と適当なことを言っていた。
なので、オケDVD見るときと同じ。「あの子可愛いわね」「この子どうかしら」
でも走る時の表情は皆ゆがむので顔の美醜はよくわからない。さすれば足だ。学生なのでまだすらっとして筋肉と骨だけには成っていないところがいいわ。復路で優勝したTOYO大のアンカーの子の足がすらりとしてよかった。別にヘンタイではないつもりだが、自分の足が太い所為か女性も男性も足が綺麗な人につい見とれてしまうのであった。5区を走った怪物君の抜きっぷりが凄くて、いやたいしたもんだねえ、でも抜かれてしまってどんどん離される走者はつらいよねえなどと思った。復路も、勿論最初からは見ていないけど、とりあえず最後は見た。お陰で初詣遅くなった。
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by violatsubone | 2010-01-02 12:00 | 映画/TV

坂の上のクモの事

大掃除を解決したので、(終了したわけではなく)、たまっていた録画を見る余裕が生まれた。昨年(2009年)は結構テレビを観ている。大河ドラマと、不毛と、そしてこれ。とれたま!ニュース位しか見ていない私としては、テレビっ子になった気分だ。雲。
司馬遼原作のこの小説のTVドラマ化(最初は大河ドラマって聞いていた)の話は実は10年程前からあり、漸く司馬家(当人はもう亡くなっていたが)から許可が出たらしい、という話だけ大學史学科連中の間に広がり、かなり盛り上がった。やっぱり歴史好きな人は司馬ファン多いからね。

で、いつドラマになるんだろうと思っていたらフェードアウトし、暫くはこの話題に上らず、立ち消えになったのかと思った。脚本書いてた野沢氏も亡くなったし。とゆーわけで、実は漸く見ることが出来る、という待ちに待ったドラマではあった。 

いやあ、さすがNHK。金のかけ方が違いますな。そして物語も、司馬が淡々と書いているところを上手く掬い取って、膨らませるところはドラマっぽく膨らませ、上手くつくったなと思う。司馬原作のものは、大河ドラマでは余り視聴率が良くないらしかった。司馬は緻密な調査と独自の視点、セリフや感情的な表現が少ない、淡々とした文章。歯切れの良い短めの言い回しが特徴と思う。「余談である・・」と追記する寄り道がまた知識の湧き水で面白かったりする。真面目に映像化すると盛り上がりに欠ける、説明調になりすぎる。(後は女性描写に感心が無い。恋愛シーンもとても少ない。広瀬中佐とロシア女性とのロマンスなんざ2行くらいしか書いてないのだが、ドラマではうまーく作ったもんだ)うんと脚色すると司馬っぽさが無くなる。
そのあたりのバランスが、なんだかとても上手く取れているなと思った。解説に司馬の文章をそのまま盛り込んで、わりと彼の文体のまま映像も展開される。

音楽は日本一売れてる作曲家の久石。のびのびとして気持ちの良い曲だ。刻みのところ弾きたい感じですね。海外にちゃんと行ってロケしている。ペテルブルグロケもしている。街並みそのまんまー。宮殿内部はエカテリーナ宮殿を使ったそうだ。でもエルミタージュ美術館の近くでも撮っていると思うな。裏口のあたりと、斜め前の公園のあたり。ちゃんとロシア語話しているの凄いですね。

なんにせよ、このドラマは戦争時代とはいえ、戦争の悲惨さーなんつうものじゃなくて、常に前を見ていた子供の国だった日本が成長していく様を描いている。とても前向きな物語だ。今の時期に丁度よいかもしれない。司馬の描く男性はとても男気があり気持ちが良いが、(小学時代にはまったので現実の男性との摺り合せが難しかった。アイドルなんぞにも興味を持たなかったのだなあ。(-_-;))ドラマでも中々そのあたりも上手くかいてますね。小説では好古の方が、司馬っぽくて印象的だったんだけど、ドラマは真之の話になってますがね。阿部ちゃんはイメージそっくり。香川は、竜馬伝の岩崎とかぶるんだよねー。

5話終了して、まだ2巻。(3巻も一部入っているが) もったいぶった展開だが、まあ、気長にまとう。
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by violatsubone | 2009-12-30 20:20 | 映画/TV

ブラームスは肉食か草食か(R18)続き

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ブラームスは、まあ健全なスケベ心を持つ若者と、末裔は認めている。このシーンが最初になんぱ?した場所。朝に、下着姿(ペチコートは部屋着なのか?)でさらうクララの部屋にこっそり入り込んで、ピアノの下にもぐりこむ。ガンガン踏み鳴らしている素足がスカートの間から見える。(ちょっとぶっとくて色気には欠けるけど)男の子がやりそうなことだ。
くらーらもまんざらではない。「おいたしちゃだめよ」と大人の女性の余裕。

何しろクララは正真正銘の肉食、シューマンとの間には毎年子供を作り、ややおかしくなってからも、引っ越した途端に「いえーい!」とリビングで子供もいるのに転がりあってる。このときに8人目は出来たのだろうか。

シューマンの壊れ方はちょっと気の毒に為るほどで、史実はどうだかしらんが、こんなんと暮らしていたら気が狂ってしまうだろう、と、観客に思わせる。イケメンの若者に行くでしょう普通。「いいえわたしはシューマンを愛しているわ。」とけなげに振舞うクララに同情が行くつくりになっている。

デュッセルの大橋から投身自殺、未遂。その後すすんで精神科?に入院し、スプラッターまがいの治療をうけて、廃人になっている。いくつかの映画で観るけれど、当時の精神病院なぞは監獄と同じくらい恐ろしそうなところだ。あの悲鳴と、頭の包帯とてっぺんの血はどういうことだ。まさか頭あけたのか?中華料理の猿のように?。ところで氏は梅毒だったと思うが、ああいうのは妻は移らんのかね。

その後、ホテルの部屋でクララはブラームスの前で泣き崩れる。ばんっと下着になって、ベッドの上に身を投げ出して。普通男の前でそういう態度を示す時は、「comme on!」じゃないのか。ブラームスがやおらその気になって服を脱ぎ捨てて抱き寄せると、「ああやっぱりだめよ許されないわ」と嫌々をする。なんだっつうのだこのおばさん。
ブラームス、妙に分かりがいい。「僕は君と寝ないよ。でも心では抱き続けるからね」。騎士の様である。しかし彼はその臭いセリフをクララの裸の腹の上で、しかも手でしっかり乳を揉みながらいっている。許されないわのクララもうっとりとしてる。乳揉みは寝るうちにははいらんのだな。つまり子供が出来る行為にいたらなけりゃ何やってもプラトニックというわけか。クララといえどもここで終わるのは逆に不満と思ったりするのではないか。まあ、末裔が最後に衝撃のクララとブラームスのベッドシーンをとりあえず用意したという勇気には敬意を払おう。

最後のナレーション「ブラームスはクララとの約束どおり・・」と出てきたとき、「最後まで寝ることはありませんでした」というのかと思ってしまった。それをいわないってのは、やっぱり肉食よねん。

ここまで書いてふと思う。当時の避妊についてだ。娼婦用とか、裏ではそういう道具もあったと聞くが、一般には使われていやしないだろう。神の教えに背くようなもんだから。そうすると、ブラームスのセリフもクララの態度も案外正しいのかもしれない。ネズミの様に子供を産むクララだから、計算上明らかにブラームスであると思われる子供ができるのはこの時代にはつらい、プロ活動に差しさわりが出てくるだろう。しかも子供連れて演奏ツアーにでて稼がねばならんのに、これ以上作るわけにはいかん。というわけで、最後までやんなかった、というのは案外そうかもしれんと思うのだ。

いや女性が生きるには大変な時代だったということで。まあ、この映画は音楽聴くのと、シューマンの壊れぶりをひやひやしながらみるのと、ブラームスのイケメン振りを楽しむのと、クララの衣装がみどころか。ピアノと指揮の真似はテレビのチアキレベル。映画としては、とりあえず二人の絡みをみて消化不良に終わる、ってなところかね。
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by violatsubone | 2009-09-20 19:00 | 映画/TV

ブラームスは肉食か草食か(R18?)(途中)

実在の人物、特に芸術家の一生を映画化したものは、一般的に余り好きではないし、名作も少ないと思っている。一流芸術家(特に音楽家と画家)はある種天才でありごく控えめに表現すれば皮一枚の彼岸にいる人、もうすこしはっきりいえば、変人、いっちゃってる人が多いので、ドラマ仕立てなんぞにせずにドキュメンタリーが一番迫力あって面白いと思っている。映画も私が傑作とおもふのは「アマデウス」くらいだが、あれは主役はサリエリ、テーマは「天才の才能を理解出来る秀才の嫉妬と苦悩」であるからして伝記とは違う。

というわけで観る予定ではなかった。ましてや監督がブラームスの子孫だと聴くと余計萎える。身内が撮った映画にもろくなもんはないぞと思うからだ。たまたま時間にその近辺にいて、ある一点のみ興味あったので観てみた。
ブラームスは肉食系だったのか草食系だったのか?身内の見解はどうか?

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「クララ・シューマン 愛の協奏曲」
監督:ヘルマ・サンダース・ブラームス


ストーリーは皆さんご存知のシューマン&クララ夫妻のデュッセル時代(シューマンが壊れていくデュッセルドルフ時代~シューマンの死まで)が描かれている。故に詳細略。逆立ちが得意(ホントにそうらしい)で若者らしい若者の美青年ブラームスとの同居、彼のクララへの思慕、クララのまんざらでも無い思い、シューマンの嫉妬なんぞが描かれているが、ドロドロ恋愛関係ではなくて主軸は音楽家、主婦、母のクララの頑張りが中心。女性監督なんで、女性は芸術家であっても「生活」がちゃんと根っこにあるということが、わりとがっしりした肝っ玉かあちゃんクララを通じて表現される。まあどんな職業でも一流のなるのが、あとは「オタク」に男性が多いのは、男性は「日常生活」をすっぱり切り離し、仕事や趣味に没頭する事が出来るからだろうなと思う。社会的にじゃなくて、DNAから、女性はそれが出来にくい。生活への根っこが女性のたくましさと同時に仕事人(特に芸術の様な生活感のないもの)としての限界なんだろうと。もちろん例外はあるけど、クララやアルマ・マーラーは例外の方じゃない、才能に溢れた一般の女性だったのだと思う。

(話が極端に離れるけど、だからね企業が男女均等といって、男に育児休暇とか推進するけど、男性って休暇とっても育児に専念なんてしないと思うんだよな)

もどって本題。ええとここから先は、あなたは18歳以上でしょうか?(笑)
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by violatsubone | 2009-09-20 17:00 | 映画/TV

とすかを観る・・しかし

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グッピ邸でもちらりと見たのであったが、来週末(今日=29日)にまでにちょっと観ておこうと、dvdを買っておいた。最近のアレーナ・ディ・ヴェローナでやった奴と、昔のシュタットガルト歌劇場の奴と、サーヴィスで映画が入って4500円なので何となくこれはお買い得かしらと思ったのだ。普段からオペラって殆ど観ない私。ここ1年で観たオペラが「マクベス夫人」つうのはちょっと赤っぽくてまずい。親がヨーロッパ在住していた頃は休みに遊びに行っては良く観たもんだが、多分日本では殆ど見てない。しかもでぶでだ。平日の夜にオペラのでぶでなんて観る気にはならん。夜中にフランス料理のフルコースを詰め込まれている気分になる。

ps.山波で売っていたスコアは8000円位した。リコルディのデカイ奴。買う気失せた。

で、この日に観たのは
「この中で観たいって言ったら、ヴィスコンティでしょう。上映時間102分で短いし」
おまけで付いている映画である。1940年くらいの古い、ネオリアリズモなイタリア映画。

映画の女優と俳優は口パクである。故に、といっては失礼だが、容姿は美しい。ヴィスコンティのおめがねにかなう美女。ストーリーはオペラよりも説明的なので、背景などわかりやすい。最初の絵に描かれている金髪の美女つうのは何だとかアンジェロッティは結局なんだったんだとか。
しかし、オペラに出てくる女ってのはどうしてこう、下げマン(死語か)が多いかな。

でも結局セリフ展開なので、音楽はところどころのBGM、最後の歌くらいしか印象にのこらず。全然予習にはならんかった。何やってんだか。
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by violatsubone | 2009-08-21 23:59 | 映画/TV

わるきゅうれ@目黒ツネマ

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ロードショー落ちした映画を2,3週間放映するプチシネマ。行こう行こうと思い、中々時間と観たい企画とが合致せず、漸くたずねる。常に2本立てで、中々この2本のバランスが面白い企画だと、駅のポスターみておもっていた。たまたま観てみようかなと思いつつ終わった映画が、空いている時間にやっていた。これは3月くらいにロードショーになった映画である。多分日本ではそれ程受けなかったであろうと思う。流石に観る人は観ただろうからネタばれ有。

実在の話がベースになった映画。とはいえ、最近映画情報を取らない私としては、最近アメコミ監督づいているブライアン・シンガーと、あのトム・クルーズ主演なのだからひょっとして結末にどんでん返しあり?まさかあの結末じゃあハリウッドは許さないのでは?等と思っていた。実在の話は、私はそれ程詳しくは無いがまあ知っている程度。第二次大戦下のドイツ軍人によるヒトラー暗殺クーデターの話である。家の本棚に中公文庫「ヒトラー暗殺計画」は黄ばみつつも存在していた。歴史モノはどうも捨てないみたいだ。

で、この映画はハリウッド風エンディングになっていたか。ネタばれ言えば、淡々と史実通りすすんでいった。
トムが実は生き延びて、妻子と涙の再会をするところでエンドというわけにはいかなかった。

案外、いやかなり、史実に忠実な展開で、それを上手くスペクタクルに仕上げているとは思う。世界のトム様演じるのは、クラウス・フォン・シュタウフェンベルグ大佐。ベルばらで習ったが、フォンが付くので貴族である。まあ察するにぼんぼんというものは得てして理想主義なわけで、クーデターの実行者兼責任者を買って出る。彼以前にも暗殺計画は色々あったらしいが、まあどれもがツメが甘い。この映画にもというか史実にもつっこみどころ満載の計画なのだ。加えてゲシュタボも真面目に仕事してるのかなあと思うくらい管理が甘い(笑)戦時下だったし、ユダヤ人つかまえることに夢中になっていてそこまで回らなかったのか。スターリン政権下と比較して、盗聴もそれ程されていないようだし、反乱軍バッジなんて作って平気で大人数で会合できているし、こんなゆるいのに何故暗殺成功しなかったのかと首を傾げてしまう。結局はクーデター側も足並み揃わずだったんだろうな。

結果はわかっていても手に汗握る様には作られている。成功して欲しいと思ったりする。しかし事実は事実として、終わる。ある意味文字でしか読んでいなかった計画をスリリングな映像で見れたのは良かった。しかし、この内容だったらドイツ人がドイツ人俳優を使って、「ヒトラー最後の12日間」の様に作ればよかったのでは?トム出てこなくてもいいじゃん。シュタウフェンベルグの思い込みの激しそうな濃い顔立ちはトムに確かにそっくりではあったのだが。
映画にはちょい役だが、SSの制服が異様に似合う将校がいた。反乱軍でもなく、知らずに軍隊を動かされていた隊長役。ちょい役の割りにスイミングシーンで筋肉隆々の上半身を披露し、細かい仕草とセリフと表情がいちいちクールだ。この人は誰なんだろうと調べたら、トーマス・クレッチマンという俳優で、戦場のピアニストでもナチ将校の役だった。ドイツ人だからというわけではないが、むちゃくちゃサマになる。東ドイツの水泳オリンピック選手だったということであの美しい泳ぎはサービス・ショットだったということがわかった。東ドイツから歩いて壁を抜けて亡命したという波乱な人生の俳優だ。さらに調べたら実は最初はドイツ人俳優でこの映画を作るつもりで、彼がシュタウフェンベルグの役だった。それが大物監督が出てきて、大物俳優が名乗りをあげ、随分大掛かりな映画になってしまったらしい。彼は主役になるはずだったのか。私の俳優眼は曇っていないな。
地味な内容なのに、随分派手に作られてしまったものだ、というところなんだろう。まあ、脇役にはイギリス人の名優がずらりであったので、それなりに魅せる作りにはなっている。テレンス・スタンプの眼力は相変わらず凄い。文庫の再読と、関連書物をアマゾンで衝動買いして、ちょっと2,3日のマイブームになった。
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by violatsubone | 2009-08-16 23:36 | 映画/TV

そして、八海山はロックで。 ~マンマミーア観戦

この日記を書いているのは、例によって数日後の23日の夜中(24日)であり、この日はアカデミー賞の発表だった。昨年最後に(機内)で観た唯一の邦画、おくりびとが外国語映画賞を受賞した。観ておいて良かった。Hすえ除いて、良い映画だった。音楽家にとっては、良い映画どころの話じゃないかも《リストラだし》だが。もっくんがチェロ頑張っていた。音はぷりんす古川。久石の曲が暫く回転していた。ちょっとシューマンに似てると思った。彼もすっかりアカデミー作曲家だな。

さて、今年最初の映画がマンマ・ミーアだったのは光栄だ。劇団死期でも観ていたので絶対楽しいとは思っていたが予想以上だ。おれんじさんではないが、DVD買うかも。
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私の好きな、ろっぽんぎの映画館。開始時間が遅いのと、じゃりがいないのが良い。maymayさんとおれんじさんも直ぐ近くにお勤めだし、私は会社からは余り近くは無いが家まで左手一本で許容範囲の金額。夜中でも上映しているので忙しくても気力さえあれば観にいける。この映画だったら、残業後に行っても元気になるかもしれない。何か嫌な事があった後に、ここに一人で来て、休前日のカラオケナイトで歌い倒すのも良いか。
働くアラフォーな私達、人に弱音を上手く吐ける様に育っていないので、こういうビタミン剤は必須なのだ。

知らない人のために言うと、全編にABBAの曲が流れる、というよりABBAの曲で構成されているミュージカル。ABBAは、我々の年代以上であれば、特に洋楽ファンでなくても、体に染み付いているのではないだろうか。日本だけではなくて欧米諸国のアラフォー~アラシックスが、それを聴いた頃を振り返りつつ、郷愁に駆られたりするのでは。外資系企業のmaymayさんの部署もいろんな国籍の人とカラオケに行くと、必ず誰かは歌うという。歌いやすい素敵なメロディー、特に女性の印象に残る歌詞。
おれんじさんの前に座っていたおじさんは、「長年の謎が解けた」とつぶやいていたという。映画には歌詞の翻訳が載っていたから、それでかつて歌った歌の訳が初めてクリアーになったのだろう。そう、かつて青年であった疲れたおぢさん達にも、観てもらいたいな。ストーリーではなくて、歌で、泣いてしまうかも。

ストーリーは、要約すれば「私のパパは、3人のうち誰なの?」という娘と、20年前元カレ大集合に慌てふためく母親の話。オペラと同様、しょうもないものだ。ただ、このシーンにこの歌詞ぴったり!と感心する。
母親役は、なんと今年還暦!のメリル・ストリープ。元カレ3名は、元007と、元英国「美」青年、ブリジットジョーンズの彼、と、良く知らないけどABBAと同郷でパイレーツオブカリビアンに出ていたらしい俳優。メリルは友人二人と若い頃はバンド組んでおり、まあブイブイ言わせていたらしいが、今はシングルマザーで小さなホテルを切り盛りしている役。若い女の子は、歌は上手いが後は胸がでかいくらいで印象に無い。メリルとその仲間、(やはり同世代。英国人と米国人)のはっちゃけたダンスや歌が素晴らしかった。エアギターも上手い。ABBAの時代のパンタロンルックになり、3名で歌うシーンは、本当に興奮する。勿論女優だから、ということもあるが、熟JOパワーに圧倒され、我々オツボネもまだまだ頑張らねばと思う。メリルは心底楽しそうに演じていた。

問題は、007だ。彼が歌い始めると、りえびさんのコメントがリフレインする。
「007は、音程とリズムと声が残念な感じでした」
「画面から物凄い緊張感が漂ってました」
まあ、いってみればニコ動で、彼が歌っているシーンにそのセリフが流れている感じですかね。歌を差し引いてもメリルの相手が007って、役者の格が違いすぎるわ。軽薄な中年男という役柄はいいんだろうが。(腹も出ており、007の面影は体毛にしか無い)。それ以上の感想は無い。何しろ007或いはスピークラーク氏は3人の仲で、一番目立つ役なのだ。当然ソロも多い。他の2名は、中々甘い声で上手いのに、何故彼?。私が製作者だったら絶対コリン・ファースをその役にするぞ。なんでこの3人だったんだろうと思ったがこれ、英国人監督の映画なのね。ミュージカルもロンドン発のものだったのね。製作総指揮が沢山いるんだけど、その中にABBAの真ん中のB二人がいた。そいうことでスウェーデン俳優も選ばれたのか。実はB二人はカメオ出演していたらしいのよ!。DVDで要チェック。

終了後、休前日ではないので、ヒルズの飲食店街は我々には早い。適当に交差点の方向に歩いていったら、
いつの間にかアマンドの場所が工事中になっていた。立ち止まってへえと思っていたら、飲み屋ポン引きがきた。10%オフだという。我々が、興味なさそうにしていたら15%オフだという。「日本酒30種あります」。おれんじはそれならいいだろうということになった。いい年してポン引きの言うがままに店に入るとは。ビルの5階だか6階だったので、確かに営業に回らないと人は来ないのだろう。我々が最年長の様な店だった。
ビールの後、早速日本酒頼もうとおれんじがメニュー開けると7種類しかない。焼酎は成程30くらいあるが。「いい加減だなあ、嘘つきめ」。仕方ないので彼女は黒服の若者にオーダーした。
「八海山。」
若者は、さらりと答えた
「ロックでよろしいでしょうか」
いつもだと、切り替えしが上手いおれんじなのであるが、流石に「ええええ」と戸惑うしかなかった。
日本酒30種類は別に営業マン嘘ついたつもりではなかったのだ。単に区別がつかなかったのだ。
何が大人の街だ、夜の街だ。マンマ・ミーア!。
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by violatsubone | 2009-02-19 19:30 | 映画/TV

血まみれデップ、またオスカー逃す

and the Oscar goes to・・・ 
どの映画もまだ日本未公開なので私の中でもイマイチ盛り上がらんアカデミー賞。米国本国でも地味な映画が多かったので、視聴率が悪かったそうだ。

金曜日の話になるが、ぷらちな豚を喰らった後、ヒルズに移動し「スウィーニー・トッド」を観た。
ジョニー・デップ(以下ジョニー)xティム・バートン(以下ティム)という最高のコンビ。ジョニーの面白さを引き出せるのはやはりオタクで変なティムが一番。私は「シザーハンズ」から観始めて、「妹の恋人」や「ギルバート・クレイブ」(→良い映画よ。ディカプリオが初々しくて)から良いと思った。ファンとしては古株だろう。一種独特の雰囲気を持つ演技力。美形なのに変。その変さは、この監督が一番よくわかるらしい。ジョニーは実は映画選びそれ程上手くなく、か・な・りしょうもないものにも出ている。だがティムの映画でも彼は一味違う。「エド・ウッド」しかり「スリーピーホロー」しかり「チャーリーとチョコレート工場」しかり・・。
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今回の映画は題材も私好み。「フロム・ヘル」出演の時も、好みがあうじゃないのジョニー♪と思ってしまったが。「フロム・ヘル」は切り裂きジャックの話ね。「スウィニー・トッド」は殺人理髪師の話。猟奇モノ、結構惹かれるのよ。特にイギリス発の、暗そうな奴がね。
「スウィニー・トッド」の物語は古い。18世紀に客の喉を切り裂いて連続殺人をする理髪師がいた、というのが、実話と思っていたが、記録による裏づけは取れていないそうだ。都市伝説かもしれない。その後、オカルト好きなイギリス人により話しは尾ひれ背びれ腹びれついて広まり、その死体の肉をミートパイにして人に振舞ったとか、その共犯者は愛人とか、実は彼は階級社会の犠牲者だとか・・・。で、もう19世紀半ばには雑誌からミュージカルになっていたという。古い古い物語なんですね。今回の映画も1979年にスティーブン・ソンドハイムによってブロードウェイミュージカルになったものの、リメイクみたいなものだ。ミュージカル用の台本なのでちょっと「オペラ座の怪人」に似てるか。ミュージカルでは復讐劇仕立て。貧乏な理髪師トッドは妻と小さい娘とつつましく幸せに暮らしていたが、美しい妻に横恋慕した市長はトッドに無実の罪を着せ、まんまと妻を手篭めにする。で、15年ムショ暮らしのトッドは戻ってきて愛する妻が「毒を飲んだ」と告げられる。怒り爆発で、最初は市長への復讐をするために理髪師を始める。その復讐が段々見境無くなり、まあ、人類全て敵みたいな状態になり、髭そりの客の喉を次々にかききる。トッドに密かな思いを寄せるパイ屋のミセス・ラベットは、この食糧難の折に、丁度いいと死体の肉をパイにして店にだしたら大繁盛。そして彼の復讐の標的もついにあらわれる・・。
シリアル・キラートッドの殺人譚を縦軸に、健全なる若者アンソニーとトッドの娘の恋愛譚を横軸に、(いかにもブロードウェイらしいじゃないか)隠し味は階級社会への批判。

映画でも登場人物は歌を歌う。ジョニーも昔Pとかいうバンドを組んでいただけあって・・と思ったけどギターだったかな。ボーカルじゃなかったかも。兎に角初披露という話だ。流石に中々です。でもミセス・ラベット役のヘレナ・ボナム・カーター@現在ティムバートン夫人がかなり健闘していたやに記憶している。
ストーリーがストーリーなのでかなり血が派手に飛び散る。ティムの演出で、血以外の色彩は極力白黒に近いくらい抑えられている。トッドやミセス・ラベットの顔も白塗り。しかも目の周りには深い隈が出来ており、遠目でみるとムンクの絵の様。生きている感じがしない・・。
血はかなり大量に飛び散ります。しかもどろっとした奴。それがダメな人はダメかな。
話は救いようが無いのだが、ミュージカル仕立てなので、結構明るい場面もある。また殺人場面もティムの演出とジョニーの演技力でコワ可笑しい(今作った造語)。ヒール役もアラン・♡・リックマンやティモシー・スポールと芸達者なのをそろえており、独特な雰囲気を堪能できた。

ま、でもオスカーはねえ。。。D.D.ルイスが相手じゃねえ。というか彼がそんなにいいのか、イマイチ疑問な気もするが、出るとけなす人がいないくらいの高評価になりますな。彼に賞が行かないなんてありえない位の別格扱いですね。寡作なので余計そうなるのか。
アメリカ俳優が誰も賞をとらないところからしてもハリウッドは元気ないんだなと思ってしまいますな。フランス人とスペイン人がとるとはね。

外国語映画賞は、いくつか公開中のものが。ヒトラーの贋金、良し悪し別にして、ナチスものやれば、そりゃ賞確定でしょうよ。
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by violatsubone | 2008-02-26 23:59 | 映画/TV