カテゴリ:音楽鑑賞( 162 )

タクシー王 かんぶるらん 就任

やばい明日は次の定期になってしまう。(5月10日にあわくって執筆)

読響の新常任指揮者がおフランス人のかんぶるらーんになり、今月はそのお披露目演奏会。「かんぶるらん、WHO?」というのが日本では大勢らしく、やはりドイツ偏重なのよね、と同オケの関係者はつぶやく。「シュトゥットガルト歌劇場の音楽監督に就任、と決まったら急にマスコミの取材が増えたのよ。」なるほどね、読響と上手く両立するんかいな、と思ったけどまあ毎月行ったりきたりするわけじゃあるまいし。しかしこの人の手を広げている写真はなんか景気が良さそうで、ラッティーノって感じがしていい。

この時期といえば、アイスランドの「誰も名前の発音が出来ない火山」爆発によって欧州発の飛行機は軒並み欠航。うちのオケの誰かさんも戻ってこれないのでは?という団員の期待。。いや心配もあった。カンブルラン氏もご他聞にもれず。そのときベルギーにいたらしいが、欧州から唯一動いている飛行場がマドリッドということで、なんと彼はベルギーからパリ経由、マドリッドまでタクッたのだ!!。13時間タクシーの旅。師匠と呼ばせてください(違)。(因みに私の最高はシチリアの7時間かな。)さて、カンブルラン氏はそこから中東経由で東京に。なんと移動時間合計72時間かけてリハーサルに間に合うように駆けつけたそうだ。素晴らしいプロ魂。

曲は
ベートーヴェン「コリオラン」序曲
マーラー交響曲第10番 アダージョ
交響詩 ペレアスとメリザンド

コリオランは、2年前にFオケでもやったので幾つかの演奏を聴いたりしていたが、こんな変わったコリオランは初めてだ。ばよりんとびよらの「ドミミレレソソ」の箇所、ドミミレとレソソの間が休符でもあるかのように間がある。ちょっとつんのめるような。誰かがつんのめったらお仕舞の表現方法。そして極端なクレッシェンド。不思議な解釈だが、非常に演奏が難しそうな紙一重の緊張感が漂う。で、一流の指揮者の時には一流の演奏をする。
マーラー10番。読響の弦はヴィオラだ!とわかっての選曲かしらん?と思ってしまった出だしのヴィオラソリ。このオケのヴィオラの音は前にぽーんと飛んでモコモコしていなくてはっきりしている。かすかな記憶では(今頃書くからだ)叙情的な色気というよりも、フレーズ一つ一つが割りとくっきりきこえるような、マーラーだったかなと。
ロミオとジュリエット&ペレアスとメリザンドはあちらこちらの作曲家が曲を作っている。悲恋つうのはやはりそそられるものなのでしょうかね。ドビュッシーやフォーレならわかるが、シェーンベルグ、お前もか。でもって彼作曲のこの曲は聴くの初めてなのでなんともわからじ。なんだか音が多い(絡まりあってフレーズがよくわからない)曲だなーとは思う。多分かなりキチンと整理されており、個々の楽器がくっきりしていた演奏だったのだろうかな。まあフランス人の指揮者だから、お約束の「色彩感に溢れた演奏を」っていやいいのか。でもよく曲しらんしな。
最後一言言うのかな、と思ったら try to do my best という非常に簡単なもんであって、「この人英語話せないのかしら?」「なわけないでしょ。観客が英語わからないと思ったからじゃないの?」とツボネズはつぶやいていたが、まあ72時間かけてきたのだから確かにベストを尽くしたんだろう。そういえば、やんごとなき方もいらしており、エスピーとかがいたらしい。

そうそう、今期からプログラム誌の曲目解説にちゃんと楽器編成が載るようになって、嬉しい。また、マスコミ系だからか講談調のあおり文句が笑えて面白い。何でこう気障な言い回しが恥ずかしくなく出来るんだろうか音楽評論家って?本日の解説文はこうだ「・・中略・・ベートーヴェン・マーラー・シェーンベルクの3人が徹底的に音楽的であろうとした挙句に音楽を突き抜けてしまった、一切こびないハードボイルドな標題性。」←これ、ようするにイっちゃってるってことかね。
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by violatsubone | 2010-04-26 19:00 | 音楽鑑賞

グランツェンムジーク・アンサンブル 第1回演奏会


c0102375_2332715.jpgバイオリニスト、小森陽子さんの演奏会。バイオリンとクラリネットとピアノのアンサンブルだ。
この日もでたらめな寒さだった。早く演奏会に行きたいが為に、横浜方面の倉庫に寄って直帰というコースを作り上げた。先延ばしにしていた用事で丁度良い♪。昨年の今頃は工事中だったかなっくほーるの前も綺麗になっていた。FオケからはりえびさんとΩ氏がきていた。どしゅさんは弔事にて残念ながら参加できず。観客はほぼ満員で、座席を探すのに苦労した。
さて、演奏。前半は、モーツァルトのバイオリンソナタ2番と4番。軽くて歯切れ良くて響く音が綺麗だった。モーツァルトは妄想SQで軽い音で、でもふわふわ浮かず、つんつん途切れず、というのが全く出来ず、苦労して(いやそれよりも音程とかリズムとかトリルとかが出来てないんだが)いたため、喰らい付くように観てしまった。2番は明るい様で情熱的な音楽。4番は短調だが力強い音楽。特に2楽章は非常にロマンティックで美しいメロディー。ちょっとブラムスみたいな渋さもある。多分4番の方が好きと言う方が多いのでは?。小森さんは、叙情的になりすぎることなく(ブラームスではなくモーツァルトだから)、きっぱりとした演奏だった。3曲目はブラームスのクラリネットソナタ。クラリネットのソロの立ち演奏は余り見る機会が無いが、獅子舞の様に動くんですね。
目がまわらんのかと思ってしまった。華のあるブラムスだった。
後半はトリオ。ヴァンハルというチェコの作曲家によるトリオ。この人はモツァルトやハイドンの同時代人で、二人と一緒にカルテット演奏したこともあるとか。チェコといわれるとチェコなのかも?その時代の音楽だったが、それでもちょっとスラブっぽいところも(田舎っぽいところ、かも)あり微笑ましい曲だった。そしてラストのハチャトリアンは全く雰囲気の違う、エキゾッチックで迫力満点。ピアニストが総じて若干大きめなのだが、(体も大きかった。ウーという苗字なので、香港かシンガポールか?と思ったらチェコ人だった)この曲の場合はそれが良い感じだ。カッチリしたモーツァルトと異なり、妖艶な音色がまた良かった。

この日はホールの中まで寒かった。ひざ掛けサーヴィスまで出ていた。演奏後に外に出てきていただいた小森さんもドレスで寒そうだった。我々も、兎に角暖かいものが呑みたい!ということでそそくさと居酒屋に消えた。川崎の「えん」。○の内にもあるけれど、ここの食べ物はチェーンにしてはおいしいと思う。
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by violatsubone | 2010-04-22 19:00 | 音楽鑑賞

都響 プリーツ・プリーズの女王

この日のメニュー@都響
ジェームズ・ジャッド指揮
ヴォーン・ウイリアムズ 「すずめばち」序曲
ウォルトン ヴィオラ協奏曲
エルガー 交響曲第1番

なんつうか大英帝国なメニューだ。はっきりいってエル1をどこぞで1度か2度聴いたきりだ。
すずめばち、は、出だしがどちらかというと 蚊みたいな感じだ。ぶーーーんと耳元で嫌な音でなる、あれ。へんな曲だった。
いちおうびよりすとなんだけど、今井信子さんって生で聴いた事、あったかどうか・・。ヴィオラだけの演奏会とか、ヴィオラコンチェルトって実は余り言っていないのよね。ヴィオラは脇役でいい味出しているほうが好きでわざわざ主役になんて持ってきてくれなくてもいいんだよな、と思っているので。生今井さんを余りお見かけした記憶が無い私としてはいつまでもCDの顔なんだが、私より20位上なのよねえ・・最初、え??と思ってしまった。見るからにプリーツ・プリーズの服を着ていた。全身プリーツで立体的なのだか平面的なのだかわからないが兎に角案外体型カヴァー力があるのでご年配のドレスにはお薦め。うちの母も割りと好きだ。
そっかそういう年なんだなと改めて感心した。弾き始めると年齢を感じさせない、いや円熟味と言う意味では年齢なんだろうが、ずっと日本ヴィオラ界の第一線を走ってきただけある、迫力だ。ウォルトンつう曲がいいのかどうかは良く判らないが、兎に角長い良く動く指から出るしっかり重みの乗った音はホール中ならしていた。びよら協奏曲ってしかしどうしてこう・・バルトークとヒンデミットとウォルトンと、シュニトケと他聞いたた事無い作家の協奏曲・・・ ドレがいいといわれてもねえ・・。テレマンでいいですわたし(笑)。
エル1は、いいメロディーでいい曲なんだが、ちょっとてんこ盛りって感じだ。いつまでも浪々と歌ってる。最終楽曲に弦の最終プルトソロ、というまるで嫌がらせの様なものがある。遠くから聞こえてくる効果を狙っているのだろうが、ぱっと見後ろ2名が間違えているようだ。びよらの2名は同じくらい横揺れをして、とても楽しそうに弾いていた。まあ、やりたい人はやりたいだろうな。後ろのソロって弾ける人にとっては背負わなくても良いし、気楽に暴れられる、赤いペアとかはすきそうな感じだな。
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by violatsubone | 2010-04-15 19:00 | 音楽鑑賞

新シーズン、すたあと

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今年も定期新シーズン開始。ギリギリに金支払った両オケ。ファックスを送って初めて更新確認、何もせずとチケットが来るT響(後払)と、変更や退会依頼を出さないと自動的に同じ席で更新となるが、金をはらわんとチケットがこない(前払)Y響。色々対比すると面白い。ちなみにT響は金払い忘れて一度催促が来たことがある(-_-;)(-_-;)。しかし、私の様な怠惰な人間や、物忘れの激しい老人にはどちらの方式がいいのか。対企業では前払いなんてありえないけど、チケットが来れば更新しなくちゃねーってことで振り込むかもしれない。案外、前払いの方が、更新率が高いのかも?いずれにしてもどちらも、更新ということになっているが払わないしこない客(Yケース)、チケット送ったのに金はらわんままきている客(Tケース)と、会員管理は大変なんだろうな。ちなみに知り合いに限りますが、会員経由で抑えると若干割引になるので御用の際は「早めに」御一報→赤いCD売りに告ぐ。(Yの場合は知り合い経由。Tの場合はうちの会社経由でも割引になる)
ちなみに、T響は9回、Y響は11回あるので、ぼーっとしていて曲すらしらなくても20回は演奏会に行ける。曲よりも、その日会社をどうやって早くでるかという工作にエネルギー使う。ボケタクシーリスクも考慮せねばならぬので少し余裕を持ってでなくてはならないと言う教訓も得た。
ところで何で私が曲をわからんかというと、チケットに曲名が書いていないからだ。アマオケは書いてあるじゃないかー。やっぱり色々変更リスクがあるので最小限の情報しか載せないのかな?。予定表(ブラックベリ。書き込みは会社のPC経由の方が楽・・)に曲名書くのは面倒なのでチケット入れに両団の定期曲目一覧コピーを入れておくことにしよっと。うん、進歩だ。
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by violatsubone | 2010-04-15 01:00 | 音楽鑑賞

都響 まら3 郵便ホルン万歳

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年度末はどこのオケもどどんと一発いや一曲プロなのかね。マラ7→ブル8→マラ3のラインナップって、まるで野郎のクラ○タじゃないの。あたしは途中でコーヒー飲むのが好きだから(サントリホールのコーヒーは案外美味い)1曲プロは基本すきじゃないのよね。ぶつぶつ。「今日の曲は交響曲で最長ですよ。知ってますか?」と赤いH氏は幼児にもの教えるが如くいっていた。長いのはしってるわよ、この曲はだって銀○伝アニメの出だしと終わりで有名じゃないのよ!!(おい)。あと確か生でも聴いてるんだよね。2回くらい。勿論定期とかたまたま券入手したとかその類だろうが。というわけで、今宵の都響は、インバル指揮、マーラー3番という都響の一押しプロ。確か完売御礼だったはず。
本日のタクシーは非常に優秀だった。部長のトースト(お別れ乾杯)を途中抜けして、やばいなと思いながら35分に乗ったが45分過ぎ到着。直前の用足し含めて走らずに席につけた。
プログラムに今日のコンマス、とかいてあり(今日のランチメニュー、みたいだ)Y部さんの名前だったが、歩いてきた人はスカートはいていた。(それなりに似合いそうだが)女装したわけじゃなくてS方さんにチェンジしたらしい。Y部さんはサイドだった。どうしてそうなったのかは判らないが、普通トップのローテだろうに、豪華だなあ。
1楽章は30分くらいあるのだ。バランス感覚ないのかマーラー。最初のホルンやトロンボーンかっこよかった。ラインハルトー。指揮者による演奏の出来不出来はよみーと比較して少なく、どれもそつなくこなす都響だが、インバルの時のテンションはやはり違う。特に管が違う。TPは、破綻ない都響の中で時々残念な事をするんだが、今回は終始りりしかった。3楽章の舞台裏から聞こえたホルンは天上の響き。終演後前に出ての拍手だったが、その時あげた楽器はホンモノのポストホルンだった。ポストホルン、まんま郵便配達がならしていた無弁ホルン。へんちくりんな楽器をワザと指定してオケのコストと手間を引き上げるマーラーらしい選択だが、結構Tpで代用されることもあるという。そのホルンを見て拍手が一段と大きくなった。しかしあの郵便ホルンで音程も危なげなく、ちょっと宇宙な感じもでており、最高だ。丸いので騙されるが拭いていたのはTp奏者である。あれ、T橋さんかO崎さんかどっちかな。遠めだと似てるんだよね。ホルンもトップは勿論流石であったが、他も100分破綻もなく浪々と響いていた。(勿論最後の方では若干ヘタリもみえたけど)木管もH田さまはじめ色気と凄みが同居する演奏だった。しかしマーラーの木管ベルアップはなんだか酒をイッキしている様にしか見えないんだよね。一斉に素早くやるので滑稽なんだな。
弦も相変わらずキラキラと華やかな高音と、この日は低音もどっしり響いていた。悔やむべきは学さんがインバルの影で皆既日食と化した事だ。この組合せの時だけ席変えたいなあ。バイオリンのS方の伸びやかなソロは本当に綺麗だ。Y部さんはトップの方なので、フォアシュピーラ席でも自在に動いており、やっぱりトップが二人ちう感じがした(笑)。
ビムバム隊の少年合唱団はP席に座り、可哀相に何故か階段にすわらせられている男の子もいた。席あまってんだから席にすわらせてあげりゃいいのに。そして真ん中の席には女王然としたメゾ・ソプラノの朗々とした歌声。黒服きてちょっと魔女的ではあったが、その伸びやかな歌声はやはり懐のデカイガイジンの音量であった。まだまだ大きく出来そうな余裕のある歌声が安心感を与える。そのイリス某、演奏が終わると、やにわに靴を脱いで階段を駆け上がった。下の舞台へ挨拶の為行かなくちゃならんから。合唱を経験してわかるけどヒールのままずっと立っているって大変なのよね。駆け上がる気持ちわかるよ。しかし2階席からの視線真正面なんだよね、お嬢さん。しかも後ろスリットが凄く深いので2階席の観客全員に太ももをご披露だ。舞台挨拶したら、インバルよりも大きく、P席で魔女然としていたのが理解できた。子供との身長差の異様さは日本人ではありえないものだったのだ。

いっちゃった感満載な7番を本当にいっちゃった感じで弾いたサンタ&よみ響と、長い割に割と纏まった構成でまだまともな感じがする3番と、キッチリきめたインバル&都響。いやどちらも物凄く楽しめた。本日の演奏はどの楽器も凄く響いていてまっとうな名演だったと思う。一つあげろといわれればやっぱりポストホルンかなあ。。。あれは本当に神だったと、感じた。

さて上のドーナツだかバームクーヘンの中だけほじくりかえしたものだか、土星の輪だかわからんものは、実は製本テープだ。豆しばさんが纏めて注文するというので、つい大人買いで3つも頼んでしまった。あまりにでかくてびっくり。中に入っているのが今まで使っていたニチバンの奴。このKはら?の製本テープは和紙で出来ており、とても薄いけれど丈夫。いやあ丁度先週楽譜を受け取ったところだったので凄くタイムリーだ。これで製本をしようという気も起きるかもしれない。ちなみにウィーンフィルご用達だそうだが、連中もはりはりするのか?。想像してちょっと微笑ましくなった。
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by violatsubone | 2010-03-30 19:00 | 音楽鑑賞

爺さん最後の日@読響

スクロバさんが登場した時、まだ1音も演奏しちゃいないのに「ブラボー!」が聴こえた。なんだか今日の聴衆は元気だな。拍手も既に終わったかのような盛大な拍手だ。流石ミスターSは違う。このオケは観客も団員もやる気があるときとない時との差が激しい。拍手もまばら、客席も空席が目立ち、オケは指揮者の言うがままに気の無い演奏をする、なんて事もままあり、その落差が楽しいオケだったりする。しかし彼らのやる気はやはりこの爺様に頂点を合わせてきたか。びよらのYAS氏も観客みたいにうきゃうきゃ嬉しそうだ。きっとこの人は天然系天才なのだと思う。
ブルックナー8番。こいつがまた長い曲だ。デートの曲としてこれほど相応しくないものは無い。ドライブの友としても最低だ。私はこの長々としたもてない作曲家の曲は、ある程度の引き締まりと厳しさがあり、そこから崇高なもんが垣間見られるのが好きだ。高齢にも関わらずキリリと締まった無駄の無い演奏をするスクロバお爺さんのブルックナーは、たいして思いいれもないこの作曲家の中では楽しみである。4楽章の勇壮な金管の出だしがむちゃくちゃカッコイイこの曲。後は実は他の交響曲と区別つかなかったりして、またH氏に「一度くらい聴いたことありますかね?」と小馬鹿にされるのだが、1度や2度じゃ区別つかんわい。
相変わらず締まりのよいスクロバさんの指揮、俄然やる気が違うよみーな団員達。イケメンじゃない地味なおぢさんが多いこのオケは確かにブルックナー演奏するにはぴったりだ。引き締まったきりりとした音がオケからでる。ブルックナーっぽい地上の色気や妄想(笑)を排除した、厳しい響き。この脂肪分ゼロの峻厳さが良い。中低弦の音が太くて厚いのも、向いている。2楽章のびよらの響きわたる音。流石YAS軍団。教会で聴いたら天使が喜びそうな3楽章、F原さんのばよりんも凛としている。4楽章の出だしの弦刻みがかっこよい。金管は大音量なれど音がくっきりしておりブラボー。最後まで全くだれることのない演奏だった。殆ど速度落とさずクールに終了した後、観客席には全員一体となった沈黙。誰も息すらもしていない?静寂。その後のブラヴォー。流石、スクロバ目当てに、スクロバのブルックナー目当てに来ている客が多いだけある。この一体感は凄いね。団員もアマオケの様に足をバタバタさせて(一番目立ったのはもちろんYASさん。靴が綺麗に磨いてあるな、キラキラしてるわ、という印象も強い)喜んでいる。こういうのが演奏以外にも会場に足を運んでよかったと思う時。観客の、スクロバさんへの感謝と感動の想いが鳴り止まない拍手にこめられている。渡された花束が、季節を考慮して桜だったのはいいが、あれはまとまらんのだよ。包装がべろっとまくれてしまっていた。なんてくだらないことに反応していた我々だが、それでも楽しんだのだ。
いやあ流石スクロバさんの拍手はすごいな。団員が退場したのに拍手送ってる。いやすばらしい観客だ。胸が詰まるね。しかしこの鳴り止まなさは一体。はたと思いついて、おれんじさんに言った。
「ねえ、このおじいさんひょっとして今日が常任最後?」

しばし沈黙と冷たい視線をよこして、おれんじさんは低い声で答えた。
「観客2000人近くいて、今日最後だって知らないの、あんただけだろうね」

外で待っていた知り合いたちに早速ばらし、皆が唖然としたり愕然としたり、爆笑されたり。
あたしは曲名と指揮者だって知ってたし、1曲プロだからとタクシー運転手を恫喝してまで演奏会場について全曲居住まい正して聴いたということで自分的には素晴らしいと思ってるのに、1950人くらいの観客の一番下だったとは、心外だわ。最後から2番目の演奏だって、私は暖かく拍手してあげたわよ。
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by violatsubone | 2010-03-26 19:00 | 音楽鑑賞

ここはサントリーホールではない!@タクシー

余裕で到着するはずだった。外出から直行、KY線東京駅を降りて、即手を挙げた。まだ18時25分だ。「赤坂のサントリーホールまで」最近の運転手は「赤坂の」をつけないとわからん人がいるので丁寧につけている。「。。赤坂のサントリーですね、了解いたしました」。やや違和感ある言葉が最初にあった気がしたが、了解したらしいので、ほっとしてBBでメール見ながら客先に電話をかける。私は商売する気の無いところからのお願い電話だ。間尺にあわないの、それっぽっち、と思うのだがそうはいえないので検討しますが難しいですよ、といって電話を切る。45分。まだ到着しないのかしらと外を見る。赤坂周辺の雰囲気は漂うが何かいつもの風景と違う。47分、「到着いたしました。サントリービルです」目の前には見慣れぬ地味なビル。ビルの上をみると確かに同社の事業所だ。今はメインがお台場だから、ここには殆ど主だった機能は残っていないのでは?。兎に角私は仕事でこの会社に用事があったわけではない。サントリーホールにコンサートを聴きに来たのだ。
「サントリーホールではないようですが」
「え!間違いました。ホールですか!」
「私最初にそう申し上げませんでしたか?」
運転手は焦る。私は段々言葉が鋭くなってくる。49分。
「19時からなんですよね。」
「もうしわけありません!」
あやまったってコンサートは待ってくれない。逆戻りして細い道を通るが、混んでいて進めない・
「金曜日は混んでるわね。こんな小道まで。皆さん間違えたのかしら」大げさにため息
「も、もうしわけありません!」運転手は運転席に埋もれてしまうくらい体を小さくする。
ため息はつくが私だって大あせりだ。1曲プロなのだ。1曲プロの1楽章が聴けないなんて。もしかして1,2楽章アタッカだったらどうすんだよ。(曲を良くしらんので、そのあたりもわからない)間に合わなかったらコンサート代請求してやる。
52分。見覚えのある通りにでる。ええい信号め、ここで何故赤になる。運転手は更に小さくなる。
55分。ようやくエスカレーター下に到着した。パスモで払おうとおもったら、「あそこでメーターを止めたので、対応ができないんです」蚊の泣くような声の運転手。「あ?」語尾上げ系。「あの、端数はいいので」1500円だという。普段はそんなにしないのだが、交渉する時間がない。ジャスト1500円あったので投げるようにしてお金を支払うと、エスカレーターを駆け上がった。58分。予想通りやや押している。クロークに預け、しかし席に着く前にすることがある。85分休憩無。行かねばならないWC。私は近いのだ。必死の形相で駆け込む途中で、知り合いにあい声をかけられたが殆ど無視した。100円ビールがどうのかといっている。何がビールだ間に合わなかったら飲みになんかいかない!と思いながら、人がまばらにしか残っていないWCに飛び込み、重要な用事を済ませ、座席に着いたときは19時を回っていた。
息を整えながら、思い出した。
「。。赤坂の、サントリー。。。」。タクシー運転手は「元赤坂の、サントリーですね?」と反芻したんだった。ここは元赤坂では無い。その言葉が最初の違和感だったのだが、「赤坂」「サントリー」で間違いないと思い込んだのだ。運転手は「ホール」を聴き落とし、私は「元」を無視した。腹立たしさには変わりないが、自分にも不注意があったのだ。次回からは「赤坂の全日空ホテルの隣のサントリーホール」くらい言えば間違いないか?。それでたどり着けないタクシーは、今後都内を走らないで頂きたい。少なくとも、ワタクシの目の前には今後現れないで頂きたいものだ。
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by violatsubone | 2010-03-26 18:55 | 音楽鑑賞

チコさまと業界人達

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チコさま、とファンには呼ばれているようだ。アルド・チッコリーニ。齢85歳のピアニスト。
2年に一度の来日、2日間の演奏会。「じ・あーと・おぶ・あるどちっこりーに」の第2夜。
新日フィルをバックにベートーヴェンの協奏曲3番&4番。

この日はびよらの康さんリサイタルもあったのだが、このお爺さんの演奏会を聴くことにした。私は随分前に彼の演奏を聴いている。今だにいつ何処でだったか覚えていない。澄んだ、クリスタルの様な輝きを持つ音色だった。個人的に誰かを追いかける程入り込まないちゃら女なので、その印象だけしか覚えていない。勿論自分でチケットを探し当てたわけではなく、べっちの案内だ。
会場に行ったら、彼女の「業界人」知り合いが沢山来ていた。皆熱心なファンで、始まる前から興奮している。勿論またしても私が一番薄い。
指揮者もハウシルト?とかいうこちらの70歳過ぎのお爺さんで、二人でいたわりあうようにしながらひょこひょこ登場する様は老人ホームの友達同士が散歩しているよう。チコ爺さん、あそこまで歩けますか?私は大丈夫ですよハウ爺さん。ピアノ椅子にすわりますから。指揮台で立って大丈夫ですか?いやいや爺さんの音色が支えてくれますよ・・。
こんなに、澄み切ったベートーヴェンってあったかしら?ベートーヴェンのピアノは、何か熱情や激しさを秘め、やや硬めで、がつんと弾く、なんて演奏を聴く事が多く、それもそれで「らしくて」好きなのだけど、心洗われる様な優しいベートーヴェンは初めて。濁音ゼロ。フォルテでも角がなく、しかし芯はしっかりしており、寧ろ水分も少ない、玉が転がる様なリリカルな音。煌びやかというのも違う、艶やかでも無くて軽くもなくて、兎に角曇りも濁りも無い、摩周湖の水の様に透明度の高い音だ。(ああしかし私の賞賛言葉の引き出しの少ないことよ)。新日フィルを初めて聞いたが(今日、聞いたこと無いとつぶやいたのは記憶違いだった)ビブラートも控えめに、ピアニストをそれこそ慈しむ様な優しく包み込む伴奏だったことも素晴らしかった。オケの音色とピアノの音色がフィットしていた。もしピアニストによって全く違う音色の伴奏になるのだとしたらこのオケってすばらしいのだと思う。
3番と4番の後に30分の休憩、演奏中に時々こんこんと咳をしていたチッコリーニさんにたいして休憩時間にあちこちで気遣いの会話が聞こえる。1時間でも2時間でも休憩していいのよね、なんて、ファンも優しい。
4番のコンチェルトは、内省的で私は3番よりも寧ろ好きだし、チッコリーニさんのクリスタルなピアノではより似合っているのではないかと思う。そしてアンコールのシューマンの優しさは感涙ものであった。
後の呑み会で、ピアノを弾かれるべっち友人の業界人曰く、「チッコリーニが弾いた後のピアノは音色が違う」という。弦楽器は上手な人が弾くと音色がよくなるというが、ピアノもそうなのか。本番直前に彼が練習した後調律したらダメなのよ、でも今日はそれをやっちゃったみたい、最初の方は音が硬かったわ。とのこと。そんなものを聞き分ける耳は無いが、練習で数時間弾いた後のピアノは全然音が違うのだそうだ。事情を判ってない調律師は、その彼仕様になった音を壊しちゃいけないんだそうで、なんとも繊細で奥深い話だ。

演奏会後の呑み会はまさに「ギョーカイ人」のあつまりだ。べっちの交友範囲はこういう広がりがあるんだな。演奏家のポートレートを撮るカメラマン、放送局、レーベル(古くはレコード会社っつうのか)、プロデューサー、一人かたぎかと思いきや、某ピアノ国際コンクール入賞経験者。皆「好きなこと」を仕事にしている人達。これまた話題が新鮮で、楽しかった。三鳥ホールが、演奏写真家的にも録音業者的にも親切に作られているすばらしいホールだということがよおおおくわかりましただ。
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by violatsubone | 2010-03-16 19:00 | 音楽鑑賞

CDメール便

「全然気が付きませんでした」
別の指揮者のCDを渡されたY沢氏からの返事。
「でも、何だこんなもんか、という感想だったんです実は」
好き嫌いは個人の差だけど、やはり情報は修正しなくてはならない。今週末は練習に出られないというので、では正しい方を郵送しますから住所を教えて。
「いやそんなお手間かけるの申し訳ないです。mp3とかのデータを固めて送ること出来ますか?こちらとかつかえば100MBまで送れるそうですよ」。
http://www.yousendit.com
あのさあ、私、そんなシステムつかうくらいなら、切手貼ってコンビニ行った方が全然手間じゃないわけなのよね。どっちが申し訳ないのよ。。と思いつつ、「出来ますか?」と聞かれてNOと答えたくない自分もいたりする。大体私は音楽データの扱いが全くわかっとらん。PCには音楽再生ソフトが色々ごちゃごちゃ入っているし、窓ユーザーな私はCDから取り込むのはメディアプレイアーからなんでファイルがwmaとかになるんだよな。これどうやってmp3にかえるねん?。交換で送ってくれたヨッヘムのファイルを見ようと思ったら拡張子がmpeg4とかになっていてメディアプレイアで再生できない(バージョンあげたら出来たのかもしれんが)、で、「このファイルはどれでひらけばいいかしらん」というPCの問いに、iTUNESで開いたら聴けた。iPODユーザーじゃないので何でこれをいれたか覚えてない。まあ兎に角私は聴けたので、奴に送らねばならない。固めるという日本語が良く判らないが、圧縮とかしとけばいいのか。でもたいして容量かわらんじゃないか。で、このゆーせんでぃっと。こむは送る方は登録しなくちゃならない。登録めんどくさいなあ、と思いつつ登録して,wmaファイルを圧縮したやつを送ってみる。アップロードするのに時間かかるのでその間にオリンピックなど見ながら。
確かに80分ものCDの中身を手軽に受け渡しできるツールは便利かもしれない。

でもあたし、切手はって送ったほうがはるかに簡単だし、早く眠れたんだけど(-_-;)
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by violatsubone | 2010-02-23 04:30 | 音楽鑑賞

CD取替えばや物語

寅仲間のY沢さんに無事ヴァントのブル5CDを貸した私。さて、そろそろ「惑星」のCDでも携帯機器にDLしよっかなと、PCのCD入れを空けた。CDがいれっぱなしだった。

Bruckner ・Nr5・GUNTERWAND の字が眼に飛び込んできた。

なんでやねん!私はこのおっさんのCDは1枚しかもっていなくて、そのCDは貸したはず。土曜日に持っていくねと言ったのだが直前に思い出して、確かリビングのCDプレーヤーに入れてたのを取り出してケースにいれて、CDのブルックナー、5番という文字を確認して・・。
非常に悪い予感がして、リビングのプレーヤーの前に戻った。CDは普段PCや本を置いてある「空けないでの間」@小さな書斎に詰め込んで有るが、最近聴いたものはその周辺においてある。直ぐ横に置いてあるCDケースをあけたら案の定空だった。
ヴァントのCDケースに、別の指揮者のブル5を入れてしまったのだ。レーグナーとかいう私の知らない指揮者。というより買うつもりが無かったが、ショップのブル5コーナーで色々な指揮者のを見ていたり所要時間をみていたりしたら、棚に返すの忘れて持ちっぱなしで、レジにいって、他の5,6枚と一緒に精算しちゃったものだった。あたしなんでこんなの買ったんだろうと。試しに聴いてみたら、いやにあっさりすっきり、4楽章は20分ジャストで、モーツァルトの様な軽快さ、こりゃもてない男の咆哮じゃないなあ、ちょっと調子の良いブルックナーだなあと思って、G友のやりたいこととも違うしということで、暫く聴いてもいなかった。つい先日たまには聴いてみるかとセッティングしたけど、そのままになってたのかなあ。。

やば、気が付いたかな? 慌ててメールしてみた《続く
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by violatsubone | 2010-02-22 23:30 | 音楽鑑賞