カテゴリ:音楽鑑賞( 162 )

Y響 スペイン人指揮者によるドイツの曲

ブラジル帰りの若者は、熱い。仕事に熱いのは良いが、私は今日早く帰りたいのだから18時半ごろに人の横にたって決意表明などを長々と話さないで欲しい。もう限界と、熱い想いで語る若者の口前に手を広げ、「すまぬが私は去らねばならん」と逃げた。タクシー拾って、今日こそはアウトだと想ってオレンジにメールを打った。「1と3どっちがさきだっけ」別にブラ1とブラ3どっちが先だからいいってわけじゃないんだけどさ。「1が先ってありえないでしょう」とあとで言われた。
果たして、開始時間が5分遅らせてくれたお陰か、中国人タクシーが非常に優秀だったせいか、なんと45分に席立っても間に合った!!。
今日の指揮者はなんとかブルゴスというスペイン人。名前も風貌もスペイン以外にはありえない感じだった。なのにブラームスプロ。Y響プログラムによると「ラテン気質をもったドイツ正統派」らしい。なんだそりゃ。スペイン人がドイツ曲。わー準決勝みたいだ(ってまた時間をひっくり返した発言を)。何をもって『正統派』というのかは良く判らないが、知的にスピーディにとか、ロマンティックに盛り上げてとか、色々な解釈があるなか、抑制の効いた、そしてどっしりとした 古風な香りのするブラームスだった。ああ、だからY響の以前の常任指揮者だったのね。普段の読響のサウンドに近い感じだったから、きっと安心して弾けたんじゃないかな?。(テミルカーノフやタクシー王のときは興奮とか緊張感とかが出ていたけど)案外あっさりと終わった3も素敵だが、私は最愛の3楽章をもっと美しさ前面に出すのも嫌いじゃない、チェロがいい響きをしていた。でもどっちかといえば1番がよかったかなあ。ゆったりとした流れに随所に熱さも感じられ、4楽章の盛り上がりも、派手ではないがとても雄大で、気持ちの良い演奏だった。一箇所もキーっというヒステリックな音や、ブブゼラ金管が響かないのが、以前誰か指揮者に「ブラームスはけして激高しない。」ということを思い出させた。

でも、いくらドイツもの得意ったって、やっぱりWCPはスペイン応援するよね?!ブルゴスさん
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by violatsubone | 2010-06-29 19:00 | 音楽鑑賞

YMST ゴールドベルグ変奏曲

室内楽発表会でも披露し、更にF氏の結婚披露宴でも弾く事になっているDKST2の面々のために?素晴らしいタイミングで読響の企画。しかも弦楽トリオ編曲版を全曲。まさか宅配が差配したのではあるまいな。とはいえ肝心のぐっぴがドタキャンの為、何故かDKSTに何の関係もない私がピンチヒッターに。他はEちゃん、ずっきー、宅配。皆かなり年下なのだが、トップ張るくらいに上手い人達なので、なんだか妙に緊張する。ずっきー氏はスコアとか譜面を持ってきている。これ、正面で見たら嫌味ですよね。。まあ流石にプロの前ではやめたら?そうじゃなくても目立つ席なんだし。
チェンバロのものとはまた別の曲、という感じだ。プロが弾いてもやっぱりロマン派っぽくはなるんだな。しかし、ノンビブラートで、スッっと軽く弾く、なのに響くという音の作り方、バリエーション毎に弾き方が色々違うところ、やはりプロは違うなと感心した。まあでも1時間客席でかしこまって聴くとやっぱり長いなと思っちゃう。ワインでも呑みながらくつろいで聴きたいな。
近々演奏する人達は、かなり真剣だ。Eちゃんときたら「最後の重音どうやって弾くんだろうという疑問を晴らしにきたんだけど、あの人重音弾かずに誤魔化した」と、こちらがさっぱりわからんうちわのことを悪気なく暴露していた。
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by violatsubone | 2010-06-21 19:00 | 音楽鑑賞

復活か オランダか それが問題だ

この記事を書いた時点では日本が16強どまりで敗退が決定している。印刷媒体である週間サッカーマガジンよりも掲載が遅いってどゆことよ(笑)

というわけで、本日は日本 x オランダ戦。 カメルーン戦に誰もがびっくりの勝利をしたために低調なWCPがやおら盛り上がった。ところで関係ないが相撲のニュースは感心をそらす為にワザとWCP時期にぶつけたというけれど、本とかな。いずれにしろ、あたしは裸のデブ男が抱き合うスポーツには興味ないの。

それに比べて試合後にユニホーム交換とかいって脱ぐサッカー選手の上半身の美しさよ。思わず涎がでてしまう。

おっと、涎ではなくて、サッカー見る前に、もう一つ書くことがあった。

都響の定期がこの日だったのだ。通常平日なのだが都響も読響も1,2回は休日にある。まあ練習に重ならなければ、時間に余裕のある休日というのも悪くは無い。しかし、しかしである。よりにもよって日本戦20:30キック・オフの日に!!。まあオケ日程はサッカーの抽選よりも前だから仕方ないだろうが・・・ううう定期ぶっちぎるか、しかしインバルの「復活」はかなりのお薦めプログラムだし勿体無い・・のか。復活か、オランダ戦か、どちらを選ぶか・・ああせめて18:00開演だったら・・・と、ハムレット並に悩む私。いやまて、幸いにして1曲プロだ。マーラーの「復活」は、確か100分程、だとすると8:40くらいには終わるか?その後タクシーで飛ばせば後半は何とかなるか?。悩んだ私、幸いにして同じくサッカー好きな(元から好きなのか人の影響で好きになったのかは定かではない)ぐっぴ邸に駆け込むということで交渉成立して、晴れて サントリホールへ。

流石にぎっしり。久しぶりのまんまるおなかのインバル。
最初の一音、キラキラ都響の弦が物凄く重厚な迫力。サッカーあああなんて軟弱な事をいって集中力を欠いていた私の頭から邪念を抜き去り、ぐいっと引き寄せた強力なつかみ。ありゃ!と思わず身を乗り出したほど。都響のマーラーはこれまでも何度も聴いているけれど、つかみでこんだけさらったのも久しぶりか?。緊迫感満載の1楽章。しかし弦のコル・レーニョ、あんなにバンバン叩いて、弓高いのにーなんて思ってしまった。叩く音がホール中響き渡るんだもんなあ。都響の、特にヴァイオリン奏者が後ろのプルトまで一人残らず全力で弾いてます!という音が素晴らしかった。プロの技術と、アマチュアの熱さがブレンドされたかんじ。
2楽章矢部さんのソロも美しかった。。ブルックナーはビヨラの音が立つとカッコイイが、マーラーはやっぱりバイオリンの高音が美しく鋭く響き渡ると素敵だと思う。まあそういう意味でも都響のマーラー、読響のブルックナー?。(他のオケも聴けよ、という声も聴こえるがあたしゃ2つで手一杯だ)2楽章おわったらインバルさんは一旦退場した。
そして合唱団と、ナオミよ、じゃなくてソプラノのノエミとメゾのイリスがP席に登場した。二人とも凄く派手な美女で、チラシの写真とか、往年のハリウッドスターですか?って感じの真っ白顔に真っ赤な口紅メークをしている。でもその写真はきっと随分昔だろう。イリス嬢は以前も登場したが、懐の深さを感じる声だ。この人の声、好きだなあー。
怒涛の5楽章は、なんつうか後半40分のサッカーの様な大盛り上がりだった。100分が少しも長く感じられない緊張感と凝縮度。うーん聴いてよかった。
拍手になって、我に返る、そうだビオラを預けていたので早く取りに行かなくちゃ。楽器事の拍手が終わり一旦指揮者が引き下がると同時に私達は出て行った。クロークに走ると、同じくH氏がバイオリンを受け取りに来ていた。「ボク今日は急ぎです、同じでしょうけど。しかし今日はきてよかったです。昨日も聴いたけれど、断然今日の方が良かったです。」とのことだった。やっぱり連続で来ているのか。それはもはや驚かないが、サッカーなんて感心ないと思っていたのでそちらのほうが意外だった。

実は赤いオケの指揮者OSP氏が二期会合唱の指揮だった。カーテンコールぶっちしてすいません。しかしプログラムに掲載されているプロフィールに、赤いオケ常任指揮者なんてのが書いてあるので笑った。プロのプログラムにアマオケが乗るなんて、流石赤いところは違うね
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by violatsubone | 2010-06-19 19:00 | 音楽鑑賞

例の楽器の音楽

ロシアオケのHPにあったもの、お断りして拝借いたしました。
何でぶら1のこの箇所なんだろう?


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by violatsubone | 2010-06-16 13:32 | 音楽鑑賞

Fおけ木管演奏会@受付椅子から

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Fオケの木管の方々は他のオケの例に漏れず、昔からの固定メンバーが多い。まあそういう結束もあり、毎年木管だけの演奏会を行っている。去年聴いて面白かったので今年も行こうかなと思ったら
「受付お願いします」
とのこと。まあ名指しではなく、私がオケの受付担当だから声かけた様だが、前任者同様人探すくらいならと自分で行く。

ルーテル市ヶ谷、昔は良く行った様な。卒業して直ぐくらい?知り合いのコンサートとかで数回は行っているはずだがここ10年以上は行っていない。久しぶりに行ってもレトロな雰囲気は全く変わっていなかった。まあ教会だしね。ところでここって宿泊施設もあるのね。

Fオケチラシ挟み込みなどをして、招待客リストなどをもらう。100人くらいに招待状を送付しており、中々ちゃんとした演奏会風だ。木管演奏会専門の「受付グッズ」もあった。
17:00開場のはずだが、30分前には気の早い人が並んでいたりする。ゆるゆる座っていたら中にも入ってきた。いやまだリハも終わってませんから。招待の方で早いのね。会場時間が一番込んでおり、私は招待客、FgのMさんが一般客のもぎりのはずが両方ごっちゃになってきてしまった。もぎったり名前聞いたり葉書受け取ったりと、案外私も素早い対応が出来るもんだ。しかし130人以上後来場とはたいしたものだ。

曲は、セヴィリアの理髪師序曲。これ、びよはちにもあるんだよね。あちこち編曲しているのね。
グノー「小交響曲」2回目だそうなので割と為れた感じです。そしてモーツァルトのグランパルティータ。

受付席で音が聴こえるのでジット聴いていられるかというとそういうわけでもなかった、集中してきかねばならんのは「楽章の途切れはどこか」ここで途中客を入れるのである。グノーでは緊張だ。一瞬の間に素早く客を入れなければならない。
ああしかし、「曲が終わるまでお待ち下さい」といったにもかかわらず、人の隙をついて途中から会場に入りやがったおやぢがいた。パスを股抜きされた気分で、私と、きちんと楽章の終わりを待っていたちゅんさんのお友達は愕然とした。私がお待ち下さいとおじさんのところに寄っていったら、諦めるかと思いつつ、フェイントで抜かれたのだ。なんだったのだあれは。

曲の感想・・ごめんやっぱりあの席だとよくわからんわ・・集中できなくて。
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by violatsubone | 2010-06-13 16:00 | 音楽鑑賞

眠れる森の美男美女

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週の後半はさっさと帰る2週目。この日は、友人から譲っていただいた熊川さんのKバレエ・カンパニー@眠りの森の美女、だ。前回頂いた時はなんと怪我で代役だったのだ。「海賊」だった。今回の眠りの森はチャイコフスキーの非常に華麗な演目。やっぱりチャイコ曲は盛り上がりもロマンチックなところも、軽妙なところも、どれも素敵なメロディーだ。この演目は『絶対王政下のフランスの宮殿』が舞台なのでとてもゴージャス。熊川さんの演出もクラシカルな感じなので、この日は伝統的な美しいバレエを魅せて頂いたという感じだった。S席の一等地。観るのでやや前の方が良い。美術監督がイギリス人だそうだが、いつもこの舞台芸術に息を呑む。コローの風景画だ。奥が薄ぼんやりとなる森の風景。その風景と溶け合うような中間色のチュチュ。同じ妖精役でも一人ひとりが微妙に色が違い、そのややくすんだ色使いは、ヨーロッパのバレエの様だ。風景の中に溶け合う衣装の人々が立つだけで、色彩が溶け合い、今度はスラーの点描画みたいな印象派な絵画になる。
「交響曲5番」そっくりなところが随所にあり、確かに近い年代に作曲しただけあるなー。2幕のチェロ独奏なんて、特にうおおそこまで同じなら最後まで同じにしてくれーーと思っちゃうほどだ。しかしロマンティックな、管弦楽だけだと得てしてちょっと甘あま?な感じだが、バレエのこういう動作にぴったりなのね、とかこういうシーンにこの音形があうように出来ているのよね、とか考えるとやっぱりバレエ音楽は舞台見ながら聴くと真価がわかるきがするな。
女性プリンシパルの人材豊富でオーロラ姫はほぼ日替わりのようだった。王子も熊川さんいれて3人くらいだったかな。しかし日本人の体型は良くなったねえと久々にバレエをみるとつくづく思う。熊川さんのダイナミックなジャンプは圧巻だ。飛んだり回るたびに「ぶらぼ!」とヒト技終えると拍手や声がかかるのは面白いすね。やっぱりブラボおじさんはいるらしい。
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観客の9割は女性だった。1割の男性の内半分位がブラボー隊か?(-_-;)。しかし東京文化って2000人だよね、サントリーとほぼ同じだよね?女性ばかりだと休憩時のホールがごった返していて賑やかで、まるで4000人くらいいるんじゃないのかっていう喧騒だった。読響のテミィ演奏会の時の鬱蒼としたクラヲタ雰囲気とは逆というか、性別以外は一緒というか。バレエは好きだがこの「入り込んでいる女の世界」な雰囲気がちょっと苦手なのでした。自分だっておばさんなくせに、いや、おじさんなのかもな。だから女だらけの環境に違和感感じるのかも?
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by violatsubone | 2010-05-28 18:30 | 音楽鑑賞

イケメンびよりすとは存在する!@びよらすぺーす

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ヴィオラスペース。実は初めて聴く。ヴィオラだけの曲ってどうせ難解な現代曲ばかりだしな、と余り興味を持たなかったのだ。しかし読響のビオラアンサンブル聴いて、ちょっと考えが変わった。さらにはEliさんから、「康さんと学さんが出るよ」と聴いたので、東京公演のうち2名がでる本日のチケットをお願いした。18:30スタートというサラリーマンには殆ど不可能な時間ながら、営業ツボネの強み、ちゃっちゃと夕方にアポ入れて直帰。18:15には会場についていた。今週は火曜日と水曜日にまとめて仕事した感じだ。お2人のみならず、大奥I井信子さまと、東京のプロオケびよらトップ奏者たち。そして東京国際ヴィオラコンクール優勝者達の”饗”演。ヴィオラコンクールってバイオリンコンクールに出られない人がでるんじゃないのーとか、ヴィオラトップが上手くなったらセカンドばいよりんの後ろにつくんだよねとかいう冗句は二度といえなくなるゴージャスな演奏会だったぞ。
なんといってもイケメンヴィオラがいるのだ。いたのだよ、ヴィオリストにも!。

1曲目から康さんだ。お相手は若手ヴィオリスト、セルゲイ君。写真みて、ふーんと思っていたが実際の彼はホッソリして顔が小さくて上品に引き締まったロシア的美男だった。ヴァイオリンじゃなくて?と眼を疑ったが確かにヴィオラを持っている。イケメンヴィオリスト!!そんなものがこの世の中に存在するのか!。こいつは衝撃だった。彼は第一回東京国際ヴィオラコンクール優勝者。
もうヴィオリスト中のヴィオリストな風貌の康さんとのデュオ。ルクレール。この人結構ヴィオラ曲書いているらしい。最もこの「2つのヴィオラの為のソナタ」原曲はヴァイオリンだそうだ。康さんの相変わらずブリリアントで音が立つヴィオラと、イケメンセルゲイ氏のちょっと篭ったヴィオラらしい音。2人とも非常に柔軟で、お互いあわせあって、まるで会話をしているようだった。曲自身もなかなかよかった。セルゲイ君はこんなに動きながらなぜこんなぶれないのだろう。
2曲目は学様のブラームス。楽しげに動く「康&セルゲイ」とは対照的に肩幅に広げた足は全く動く事が無い。立っていても武士が刀構えるようなんだ。そしてどっしりした音。漢は動かずブラームス。
3曲目はターティス編曲、ベートーヴェンの3つのヴィオラの為の三重奏。N響首席のS木さんと、大奥と、ヴィオラコンクール第二位のディミトリ・ムラト君。この子も可愛いベルギー人。体中がタコみたいにふにゃふにゃした弾き方。緊張感のキの字も無く嬉しくて楽しくてしょうがない弾き方。方やファーストヴィオラのS木氏は、A線の高いパートばかりだったせいもあり、N響っぽく生真面目に高いポジションをキーキー弾いている。ありゃあ気の毒だ。ヴィオラのいい音がわからない。サードヴィオラの信子様は悠然としたもので、ムラト君を上手くあしらいながら、S木氏をもばっちりサポート。余裕と貫禄だった。
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休憩後、かのイケメンはヴァイオリンとヴィオラを両方舞台上に持ち出し、1曲でなんと両方持ち替えて弾くという超人技の曲をやった。サンクトペテルブルグへのオマージュとかいう世界初演の曲だ。重なるところがないから一人で持ち替え指定なのか。弾き方だって左手の指幅だって違うのに1曲の中で交互にひくっつうのは凄い。やはりヴィオラの方が良い音がしていた。
トリは3度目の出演、既にプロとして活躍しているらしい、アントワン・タメスティ。この人もホッソリしたいい感じの人だった。ノイヴェルトという人の曲。しかし現代曲過ぎてフラジオとかばっかでなんだかよくわからんかった。むちゃくちゃ上手いんだろうが、同じ現代曲でももうちっとヴィオラの低音が為る曲にしてほしかった。とはいえ最後の方で、ぱしっと音がしてA線が切れ、その切れた線をびよよんとぶらつかせながら、中断することなく(多分オクターヴ下)別の弦で曲の続きを弾いたのが凄かった。終了してからも、弦がびよよんとしているヴィオラを持って挨拶していた。
後半2曲はキリトモの学生桶だった。音大生、若いからこそ着こなせる大胆なカラードレス。あらお肌ピチピチでいいわねえ、とツボネたちで感動していた。そこのヴィオラトップの男の子は実力・容姿ともに今後の有望株だ!。(って私は座席の関係でよく顔が見えなかったが)
ヴィオラの明日は明るいと感じた1日であった。

そして、この演奏会は、既に権威でもあるI井信子さんと、売出し中のヴィオリスト、つまり「つぼねとツバメ達」なんだわー、と舞台でずらりとならぶ蒼々たる(しかし皆I井さんよりはるかに年下、、)メンバーみておもったのだった。
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by violatsubone | 2010-05-27 18:30 | 音楽鑑賞

てみぃのエニグマ、じょなさんデビュー@よみきょう

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定期以外で初めて買ってみる。このオケは関係者が友人なので情報とチケを取りやすいのだ。1公演分のお金を払うと定期ってお得なんだとつくづく思う。ブクロはしかし、タクルには遠いしメリットも少ないので電車でGO。息せき切って着いたので(エスカレーターのない)3階だったらどうしようと思ったが2階だった。テミルカーノフ氏をもう一度。今宵はプロコの5番とエニグマだ。ぐっぴやゆんさんはプロ5の演奏経験もあり、好きな曲らしいのだが、私は良く知らないし、プロコのシンフォニーのよさをイマイチわかっていない。私はエニグマ目当てだ。昨年我々が演奏した曲だが、やればやるほどいい曲だなーと思い(エルガーのシンフォニーより好きだ)プロの生演奏を聴いてみたくなったのだ。
芸劇は、行きなれないので、椅子のイチが咄嗟にわからない。2階なのにとても見下ろす感じだった。
テミルカーノフ氏はスタイルがあり、観客席を向く時はめがねを取るのだそうだ。ダンディです、と関係者は言う。しかしチラシの写真は指揮をしている時のめがね顔で、いつも眼鏡が下にずれているのでなんだかオバアサンみたい、と思ってしまう。
本日も颯爽と現れ、確かに団員側を向く時にポケットからさっと眼鏡取り出してかける。どんちゃかプロコ。これについては私は良く判らんのでぐっぴやゆんさんが感想書いてくれればと思う。疾走感があった。団員もついていくのが大変だったのでは?。
休憩時間のコーヒーまでの距離が長いのが嫌だな。後は奥まっていて、ちょっと暗いし。
エニグマ。最初の出だしから引き込まれるゆったりした空気。この指揮者はロシアンなのにエルガーが大好きなんだそうだ。そんな愛をかんじる。2曲目「酷使されるばよりん」。我々が去年弾いたときの2倍くらいの速さで疾走する。7曲目チェロの「ばかばっか」は口で歌うことも出来ないくらいの超特急だった。11曲目の「わんこの曲」も凄まじい勢いでわんこが走っている。対照的に9曲目ニムロッドは曲開始前から空気ががらりと変わり、ゆったりと、叙情的に歌いこんでいた。14曲目も速かったなー。しかし物凄く盛り上げて、まあちょっとチャイコ的に、煌びやかに終わった。
指揮者の曲への愛、団員の指揮者への敬意が良い形にまとまったよーな。
ま、あたしはこういう「わかりやすい昼メロ的感動曲」好きなのよね・・。

去年と比較してみると、段々読響の「あれ?」率が減ってきている気がする。指揮者いい人続きだからかなー。一昨年の「サマコンの衝撃」はだいぶ払拭された(笑)。

そうそう、以前から注意していたが、漸くコンバスの新入団員が舞台に上った。オーディション合格で入ったアメリカ人らしい。「トムクルーズが山男になった感じです」というがトムクルーズの面影は見つけることが出来ず、ガタイの良い山男だ。2階席からもわかる緊張ぶりだった。しかしオスカルブラウスを着こなしていたのは流石。プロコの後は、(その後も同じ曲を演奏する機会があるからか)彼の周りにベテランが集まってアドバイスだか注意だかをしている様だった。彼はジョナサンというらしい。久しぶりのガイジンだそうだ。頑張れジョナサン。
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by violatsubone | 2010-05-21 19:00 | 音楽鑑賞

都響 マンフレッド’sと太鼓祭り

タクシーの中で「前プロ落ちるかも!」とぐっぴにメールを打った。運転手は私の焦りオーラを感じ取ったようで「19時開演ですね」と確認。結局5分前に着いた。だが座席にぐっぴはいなかった。木曜日だから授業で遅いのかな?まあ今回は3曲あるから前落ちでもいっかな。

今日はマンフレッド&マンフレッド。シューマンの序曲とチャイコのシンフォニー。その間には細川俊夫の打楽器コンチェルトみたいな曲。多分「旅人」縛り。指揮者は今や飛ぶ鳥落とす勢いの大野和士氏。ほぼほぼ満席だった。

マンフレッド、ああバイロンね。バイロンって教科書で見て(あのターバン巻いている絵)なんてイケメンなのかしらんと思った記憶がある。で、顔に釣られて読んだ本が私の肌にあわんかった記憶も。マンフレッドつうのは恋人の死に苦しみ悩むオレサマ、まんま自分の事ですか?なる話。死に向かうところがなんつーかロマン派なのよねー。シューマンの人格や曲想と共通するものがあるので、標題ととてもシンクロしとる序曲だ。
大野さんの指揮は美しい。音楽がどうのというより、手の振り方や、後ろから見た体の動かし方とかがカッコイイのだ。非常に表情豊かで、いや音消して彼の動きだけみていても満足しちゃうくらいだ。妙な、対向配置だった。ファーストビオラチェロセカンドで、コンバスはセカンドの後ろにいた。

2曲目になってもぐっぴは現れない。何か抜けられない用事でもあったのか。

1曲目が終了した時点で、ステージ係がわらわらと出てきてセッティングしなおし。中央に打楽器の集団が運び込まれた。バスドラ、タムタム、コンガ、ボンゴ、小太鼓、トムトム、トライアングル、アンティークシンバル、鈴、風鈴、ちべっとくろたる??、ログドラム??まあなんだか叩きモノ大集合。これが円を描くように配置される。セッティング係りかと思いこんでいたよれよれの服をきたおっちゃんが奏者だった。細川俊夫「打楽器とオーケストラの為の協奏曲:旅人」
このよれよれのおっちゃんが凄い。これは観るものだ。いきなり片腕をスローに上げて、タムタム?をポーンとたたく。もう一度別の腕をゆっくりあげて、ポーン。そしてゆっくり歩いて別の楽器をぽん、また回れ右してドラをボーン、正面にもどって風鈴を口でふー。2000年の初演も彼が叩いているそうで、細川氏は彼に捧げる曲とまで明言しているほどだから、もう、奏者もなれたもんである。譜面(一体どうなってるんだろう)は2箇所置いてあったが、たまにひょいの覗き見るくらい。なんだか厨房を一人で取り仕切っているシェフ(風貌から中華料理のシェフっぽい)のようだった。こっちを混ぜて、こちらを火にかけている間に、こちらのを刻み、焼け具合をみつつ、ソースを作る、というような。奏法も色々面白かったが、ドラをバチで擦る音だけはもう聴きたかない。独奏打楽器が旅人で、オケは宇宙だそうだ。まあ正直弦楽器はフラジオとトレモロばかりで効果音以下という感じ。金管は宇宙の広がりの表現の為か、ホールの横と後ろに一人ずつバンダがおり、音につつまれる雰囲気を出している。あからさまなバンダじゃないので、あれ?後ろから遠くから音が聴こえる?と振り向いてきょろきょろしてしまった。そして最後独奏打楽器奏者は、舞台から降り、鐘(あのUFO型の風鈴はなんつうなまえだろうか)をならしながら客席を歩いて出口に出て行く。演歌歌手かあんたは。お遍路さんってイメージかな。大野さんの最後、指揮棒を振り下ろしてから、さっとふりむいて観客の方に優雅に手を差し伸べたのが拍手の合図。奏者がかけよって戻ってきた。そういえば今日は何度も「指揮棒を振り下ろすまで拍手はお控え下さい」というアナウンスが流れていたなあ。
こんなのCDで聴いても寝ちゃうだけだが、ホールで観ながら聴くと、むちゃくちゃ面白いな。

独奏者(中村功)氏の後から、ステマネみたいなおじさんが舞台に上がった。何かなとおもったら作曲家だった。なんだかふつーのサラリーマンみたいだった。が、やっぱり天才の一人なんだろうな。

休み時間になってもぐっぴは現れなかった。携帯にもメールは無かった。

最近ツボネ専属音楽解説者となりつつあるF寅H氏が「マンフレッドは俺のマイブーム」といっていた。暑苦しいまでに熱いのがいいのだという。1度か2度聴いた事はあったけど印象にのこらんかったな、がちゃがちゃしていて、という印象だった。交響曲の番号がつけられていないので、このドン臭さは最初なのか、と思ったら4番と5番の間だったらしい。これはもうマンフレッドの苦悩というよりかドンちゃん騒ぎの様な音楽だ。苦悩より一人大騒ぎしている感じ。しかし「熱い音楽は熱く」という感じで、あの不動王の学様が前傾ノリノリで体を動かして弾いていた!。これでも大分大野さんの整理により洗練された演奏のようだ。洗練されすぎだ、つうのがH氏の言だ。

終演後、圏外地域から出てメールを取り込んだら、21時前後に「明日は芸劇だよー、今サントリーに向かってるの?」なる意味不明のメール。続いて10分後に「ぎゃーーーーー日程間違えた!!来週かと思った。来週はびよらスペースだ、ぎゃあああ」とチャイコのマンフレッドの様に吼えまくっているメールが届いた。この時間すっかり忘れて自宅にいたそうだ。

「大野和士ぶっちぎるなんて、さすがぐっぴさんは大物ですね。」赤い方々は感心してつぶやいていた。
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by violatsubone | 2010-05-20 19:00 | 音楽鑑賞

シンフォニーちちんぷいぷい@読響

読響。テミルカーノフ。ショスタコーヴィチ 交響曲7番。 
赤い関係者が喜びそうな、ラインナップ。そうでなくても男性率が高い読響。今宵は一層、独特な雰囲気がある。まあひとことでいや、「くらをた的熱気」。何年か前に日比谷公会堂でのショスタコ祭りを何故か聴きに言ってしまった時のあの雰囲気。指揮者がテミィさんなだけあって余計そうなんだろう。あ、勿論ワタクシは皆さんご存知の様に別にタコ「ファン」ですら無い。なんといっても、私が一番最初にこの曲知ったのはのはこのテレビのCMだった。



「この長さだったらきっとカットですねえ」と赤いH氏@F寅がつぶやいていた。「で、聴いたことはありますか?」←必ず最初に質問する(-_-;)。
「ありますよ。ちちんぷいぷいでしょ。CDも持ってます」「へえ」「でもカットがどうのなんてことはわかりません。そんなカットするんですか」「前回来日演奏した時したんです。ロシアの指揮者は結構自分権限でカットしたりするみたいですよ」「ふーん」「でもボクもあのCMの編曲は感動しましたよ。最初に曲名がどーんとのるじゃないですか。それがまた興奮しますよね」「感動も何もあたしはあのCMで曲の存在を知ったわけでしてね。あれで感動は無理です。」「。。。。」「後から原曲聴いても1楽章はちちんぷいぷいしか聴こえません」

ちちんぷいぷいのボレロ。戦争のテーマだそうだが、どこかおっとぼけているのは作曲家一流の皮肉なんだろう。
テミルカーノフは、普段は葉巻を吸っており非常にダンディだと関係者宅配のコメント。やはり立ち姿の美しい人だと思う。年齢に関係なくすらりと立つ男性は気品がある。後ろから見ると、殆ど立っているだけだ。指揮棒を持たないのと、正面で小さく振っているので見えないのだ。1楽章ボレロの盛り上がるところなど、普通は腕を振り上げて盛り上がりを表現しそうなものなのに、巨匠は盛り上がるところに大ぶりの指揮はいらない、と思っているのだろう、最小限の動きで最大の効果を引き出す。読響もすばらしく答えている、と思う。こんなデカイ音でましたかしら?という金管。例に寄って楽しくて楽しくてしかたないというヴィオラ。3楽章のヴィオラソリがカットされて残念ではなかったのかしらん、と思ったがあのパートはテミルカーノフに振ってもらえるなら、そんなのかんけーねえという感じでニコニコ嬉しそうだった。
緊張感と盛り上がりが素晴らしく、カンブルランのときの華やかな感じではなく、下から押し上げる重量感ある盛り上がり方で非常にカッコイイと思った。タイプの違う一流指揮者に短期間で対応せねばならんってプロは凄いな。
ブラボーも一番大きかった。生のタコ7は初めてなので比較しようもないが、メリハリのある、ぎっしり中身の詰まった凄く良い演奏だと思った。

テミルカーノフ、もう一曲くらい聴いてみようかな?
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by violatsubone | 2010-05-11 19:00 | 音楽鑑賞