タンゴ+能=新宿コマ劇場

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本日は不思議なものをみました。能とタンゴと新内のコラボ、源氏物語「情炎」。
場所は自宅から徒歩15分の五反田ゆうぽーと。会社の関係で招待。踊り好きの先輩と観に行った。例によって源氏物語最凶のツボネ六条御息所の話だ。みんな御息所好きね。能はこの間、鑑賞したし、アルゼンチンは私が幼少期過ごした場所。日本アルゼンチン修好110年という中途半端な記念の年。それと源氏千年紀をひっかけて、タンゴで源氏、というコンセプト。へえ、面白そうじゃないのと、即座に応募した。ポスターを見る限り、タンゴがメインなのか、と思わせる。
しかし違った。
舞台を2分割して、右側にピアノやバンドネオンなどタンゴ用楽器、左側に笛や太鼓の能用の楽器、新内という浄瑠璃の一種で人間国宝の方も出演。朗読者は女優さん。企画はとても豪華。
源氏役はタンゴダンサー。アルゼンチンのダンサーか。中々カッコ良い。何故か総髪で現れてまるで武士の様だ。源氏武士ちがうあるよ。パートナーの女性も中々見栄えがする。日本人だと気恥ずかしくなるくらい足を絡めあうアルゼンチンタンゴをひとしきりおどる。これは良い。その後でまた語り、ダンサーがすすっと退場すると、その後になにやら全身銀色の雌鳥みたいなおばさんが現れた。先輩とは思わず顔を見合わせる。私はあまり正式に観た事が無いが、タンゴっつうのはこの歌手とダンサーが一対のものらしい。銀の雌鳥はどすの聴いた声で歌い出す、日本語の様だがマイクが近すぎるのかドスが聞きすぎるのか何いってるのかわからない。
途切れ途切れに聴こえるのは「おとこおおおおーーー うらみいいいいーー」とかいう品性とは程遠いもの。いつもはスペイン語で歌っているから日本語なれないのかねこの人。
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KOSAKA YU サイトでみたら結構凄い人らしい。昔は美人だったし、アルゼンチン風のひっつめ髪で歌う姿も様になっている。うーんスペイン語で歌えばよかったのにい。
その後で能の舞がちょっとあったりしたが、まあ正直言えば、彼女のオンステージに日亜の踊りがバックについたというイメージだ。途中から銀の衣装を脱ぎ捨て、大胆な赤の衣装になった。足の線も透けて見える。若い頃はさぞかしとは思うがいまだと、新宿コマ劇場、或いは、紅白にでて舞い上がってど派手な衣装を着た演歌歌手、といった雰囲気。
能の舞の方はちょっとだけ、夜叉の仮面をかぶった御息所の怨念がちょっと居心地悪そうに舞台をうごめく・・・が、最期に現れた黄金の七面鳥の様なYOUにすごすご引き下がる。。

最期に合いにきた源氏を振り払い、ふっきれたのよね私、といった御息所の役が黄金の七面鳥衣装なのだが、まー兎に角この方が全てもっていってしまった。

試みはよいし、出演者も一流なので、もう少し音楽面でもダンス面でも融合させればいいのに、かわるがわるの演奏、ではあまりコラボっぽくないなあとちょっと思うのでした。ゆうおばさんのオンステージ!なわけでした。

でもアルゼンチンタンゴの曲は、物悲しくていいですね。ピアソラだろうが誰だろうが似てはおりますものの・・。バンドネオンの音色がよいです。自宅で久しぶりにピアソラを聴いてみた私でした。
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by violatsubone | 2008-10-10 19:00 | 芸術鑑賞