都響定期 優等生指揮者と奔放天才チェリスト

c0102375_325767.jpg第662回都響定期

指揮/ヤクブ・フルシャ
チェロ/ガブリエル・リプキン
スメタナ:歌劇「売られた花嫁」序曲
ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第1番
プロコフィエフ:バレエ音楽「ロメオとジュリエット」より

都響の演奏会は色々楽しませてくれます。この日も大満足でした。

写真からして真面目そうな27歳の指揮者。27歳にして既にプラハ・フィルの首席指揮者という地位を勝ち取っているわけで、(チェコフィルじゃないっすよ。割と小規模なオケみたい)まあ大天才というわけじゃないけれどそこそこの評価を得た人なんでしょう。既に余裕の指揮でしたので、そんなに若いとはプログラム見るまでしりませなんだ。伸び上がったり体一杯の指揮ですが、癖の無いしっかりした指揮だったと思います。

写真からしてヤンチャそうな31歳のチェリスト。ガブリエル・リプキン。顔も髪の毛も格好もそして演奏も濃い奏者でした。小さなマイチェアー(と決め付けた)と内側に曲がった長いエンドピンが特徴。楽器を抱え込むように、ショスタコのコンチェルトを遊ぶように軽々と弾いている。長髪がバサバサと揺れて、長い足をばたばたとさせ、踊るような演奏。視覚に圧倒されましたけど、肝心の音も伸びやかで、ダイナミクスもはっきり。pの音色までも素敵。自在で華やかな演奏でした。
アンコールは3曲も!
.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番から ”ブーレ”場J.場K
デュポール(リプキン編曲):エチュード第7番
ポール・ベン=ハイム:「チェロのための音楽」から第三楽章(Slow)
2曲目のエチュードは、「都響チェロの皆さんも最初に必ず練習した事がある練習曲。」といってギーコギーコ弾いてみて、「それを僕がアレンジしました」、といきなり超絶。まあなんつうかサーカスじみたところもありますが、楽しい企画です。
ホールの照明が明るくなり、ステマネはさぞ慌てただろうと思いますが、とことこと登場してまた楽器を構えるリプキン。3曲目はイスラエルのユダヤ人チェリストの曲。パレスチナ地方に何百年も続く民族問題を憂えて、描いた曲。イスラエル生まれである彼には外せない音楽だったのでしょう。彼はしかし誰かが止めなければこの先ずっと弾いてそうな勢いだった(笑)

リプキンが全てかっさらったかの様な演奏会でしたが、違うのよ。
オケも素晴らしく、そしてビオラ鈴木学さんの音色も満喫できました!。

1曲目の「売られた花嫁」。セカンドヴァイオリンの刻みの精緻さに眼を見張りましたね。それを受けた他の弦も一糸乱れぬ刻み。高速でしかも音も変わるので、アマチュアであれば「混沌としてるけど勢いに任せてなんとかする」箇所だろうな。一音一音が全てくっきり。音程は勿論音色も長さもばっちりそろっている。プロの仕事みたかんじですな。で、きっと日本のオケ得意だと思うこういうの(笑)。

3曲目のロメ・ジュリは我々も演奏経験ありますが、(そして曲のチョイスもにてますが)、こんなに艶やかで美しい曲だったんですねえ。我々が最後まで上手く行かなかった「ジュリエット」の音楽が羽根の様に軽やかに演奏されとりました。あと我々の時はありませんでしたが、Vaソロがたっぷりあったのですわー。この曲の愛のメロディーで!。もちろん学様。たっぷりした深い音色がぴったりです。ああ眼福。

本日はぐっぴの他にKなちゃんも参戦。ショスタコやるよと教えたらちゃっかり当日券を購入しKMTさんも、ダスビ仲間且つSQ仲間のHさんとご登場でした。Hさんは別の呑み会ということだったので、4人で呑みました。ぐっぴとKMTさんは翌日も呑むんだけど・・・。
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by violatsubone | 2008-05-14 19:00 | 音楽鑑賞