室内楽の官能 カルテット鑑賞 

本日はラ・フォルテというレストランの地下にある小さなスペースで行われたSQを聴きに行き舞ました。最前列でかぶり付きで聴いてしまいました。
音が溶け合い、官能的でした。やられました・・。
前回、前々回とFおけを指導してくださいました、MNR川先生の演奏会です。

昴21弦楽四重奏団
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第4番
シューマン:弦楽四重奏曲第1番
ブラームス:弦楽四重奏曲第2番
(アンコール*ベルク:抒情組曲第三楽章
 チャイコフスキー:弦楽四重奏第1番2楽章~アンダンテ・カンタービレ)

凄い豪華なプログラムです。こってりですね。
間に合うように行きたかったのですが本日は会社の我がボスの最後の日、明日の見送りには行けないので挨拶は是非とおもっているうちに、遅刻。吉祥寺から歩いて12-3分とのことですが当然手をあげたら「お客さん、今度からバスにしな」。すいません近くて。
シューマンが先かなと思ったらベトベンが先だった。ベトベン聴きたかったので非常に悔しい。四楽章の途中から後方で聴いており、その後先に来ているぐっぴとKなちゃんに合流。
二人は既にして腑抜けになっていた(笑)
シューマンで私も腑抜けになった。

小さい部屋なので、演奏者までがとても近い。部屋も音響が良いわけではなくどちらかというとデッドな空間。つまり生音。音響の良いホールの客席で優雅に聴くのとは違うのですね。息遣いが直ぐ傍。音も直ぐ傍。演奏者の頬が興奮して赤くなるのまで見える距離。
この部屋の演奏だからなのか、彼らのスタイルなのか、音がとても溶け合うカルテットでした。
CDで好きなのは個々の音が歯切れ良くはっきりたっているものです。室内楽を生で聴くことは余り無かったのですが、上手い室内楽は音が立っている演奏だと思ってました。
彼らの演奏は一人ひとりの技術は勿論プロで演奏活動されているのですから、破綻はありません。それ以上にアンサンブルとして音の質が同じ、直ぐ近くなのに、音が溶け合っているんです。モネの絵の様な感じですね。でもぶわぶわしているわけではなく、シューマンはしっとり、ブラームスはどっしり渋く、きっちり弾いているのですが。アンサンブルを組んで5年とのこと。音が寄ってくるのでしょうか。お互いに多分何も言わなくても通じるものがあるのでしょうね。男性4名なのに、「愛」を感じました。特にバイオリンのお二人・・。でもこのなかのバンマスはVcの華奢な人だろうね、演奏中の目配りが「仕切って」いた感じだという我々の結論。
濁音の音、尖った音、飛び出た音が一音もなく、全て丸く、透き通り、柔らかな音でした。迫力や圧倒的なところはありませんが官能美溢れた音でしたね。
アンコールのベルグは「最初こしょこしょと愛を語り、中盤でどーんと盛り上がり最後にまたこしょこしょ、という音楽なんです。昼ドラみたいなもんで。不倫の音楽ですかね」とのこよ。頬を好調させながらVcのMCは独特です。
MNR川さんは最後のアンダンテカンタービレでクールな顔して、ひとりでアレンジして遊んでました。わかる人にしかわからない遊びです♪

5月中旬には室内楽コンクールがあるそうです。(そんなもんがあるのですね。国際的なものみたいです)このこってりしたプログラムはその課題曲の様でした。ベルグも(笑)
是非是非コンクールに入選していただいて、凱旋演奏をまたしていただきたいものです。
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by violatsubone | 2008-05-02 19:00 | 音楽鑑賞