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インバルの宇宙 都響定期 千人の交響曲

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今週来週は本当にイベント続きで、いいのでしょうかこんなに遊んでと思う日々です。
本日は非常に贅沢な夜を過ごさせていただきました。
都響定期、前期の目玉、マーラー交響曲第8番、「千人の交響曲」@サントリでございます。
壮大な世界でした。生「千人」は初めて、CDで冷静に聴いているときとは全く違う、音楽の宇宙に抱擁された感じです。(言葉の選び方が変ですいません(>_<))

いつもの席は2階席LC。その席の後ろの方にはバンダ用の譜面が置いてある。
素敵だ、と思い席に着いた。
舞台にはオケがぎっしり、舞台後ろには児童合唱団が入場。そしていつもは客席である舞台裏の席には晋友会合唱団、前列には独唱7名が登場。視覚的にも圧倒される。1000人はいないにしても700くらいはいたのかな。
壮麗なる第一部。出だしから合唱の声がホール中に響き渡る。直線ではなくて、ホールの空気が全て音になった様。ソリストの声もオケに負けずと響く。今更なながらニンゲンという名の楽器は凄い迫力だと思う。CDの大音量とは違って、広い空間の中を音が浮遊するので、まあ漫画で言えば背景に星雲とか浮かぶ宇宙にほおりだされるくらいの異空間イメージね。合唱付き聴くといつもそういう感覚になる。
オケもいつにも増して張り切っているのはやはり「記念演奏会」だからか、マーラーだからか、アクションもいつもより派手だし、音も響いている感じ。しかしプロ奏者って、2回席かだらと弦ひとり一人の音なんて聴こえないはずなのにその人が弾いているのを観るだけで音がなってるのが「聴こえる」のが不思議。きっちり弾いていると視覚だけで音楽が聴こえるんですな。

インバルのマーラーが他と比べてどうかというのはそれ程聴き込んでいる訳ではないので、論じることは出来ない。演奏経験のある9番は色々聴いてみたけど、インバルのは特に色気があるわけじゃなくて、割と硬質な感じなのかな。だから9番の4楽章とかは私はもう少し凄みのある色気欲しかったと思ったのだが、こういう壮大な曲はあっているのかも。

第一部が華々しく終わった後、第二部。管弦楽のアダージョ、弦楽器のソロもある。学さまの重みのあるビオラ音が聴こえる。
1000人の中で弦楽器のソロが貧相にならないのは凄い。
児童合唱団の透明さが天上の雰囲気、大地の歌のメロディーを思わせるところも。
そして、後ろの上のほうからソプラノが聞こえてくる。そう、前にいるソリストは7名。8人目は「栄光の天使」役で天上の声ということで客席の後ろの方で歌われるらしい。我々の席の直ぐ上。ソリストの横顔が見える。客席からホールにほおられる声は、前からの声とは違い本当にどこかから響いてくる天使の様。マンドリン・ソロも効果的。最後に向かってゆっくりなっていき、最後の合唱で、(accendeの主題?)がふっと小さくなり徐々にクレッシェンドする瞬間が大好きなんですよね・・。すっと引き込まれるようで。

舞台の前面のみならず後方からも側方からも音が聴こえてきて中心で渦まいていて、こういう経験は生じゃないと難しい。これで定期だと4500円!!一般発売は直ぐ売り切れたそうだからものすごいお得感。

インバル氏も満足した様子だった。団員も舞台で夫々握手し合っていた。皆で興奮を共有した。

就任記念プレゼントが有りますとチラシにあったので何かなと思ったらボールペンだった。
ちょっと、いんばるストラップを期待していたんだけど(笑)。
つくんないかなー、いんばるすとらっぷ。

by violatsubone | 2008-04-30 19:00 | 音楽鑑賞