ブルックナーで大失敗

c0102375_2593541.jpg頭の隅にすら無かったが、マラ9終了して漸く思い出しました。Jオケもあったのでした。ブルックナーのロマンティックやるのでした。スコアは無事見つかりました。
さて、曲を聴くか、と思ったら、これまた、無い。学生時代はLPレコードだったんだな。自宅にあるのは5番以降だけ・・。あら、買いに行かなくちゃ、と、一月程前、何かのついでにHMVで購入した。インバルにしようかな、都響でお世話になってるし(笑)。何となく得意そうじゃないかしらと思いましてね。チェリビダッケ売ってなかったのよね。
でもマーラーの前だったしそれきり聴いていなかった。本日漸く、xx年ぶりに曲聴いてみるか、と思ってかける。ふんふん・・・あれ? 1楽章の最初の方から、何か少しづつ違う。 私の覚え違い?。こんな音形あった?こんな音? 疑問は直ぐに確信に。絶対に違う音楽が入っている。どんどん違ってくる。正直、ヘン。ハースだのノヴァークだのの問題ではない。曲が全くちがうんだっつうに。
あわくって、CDジャケットをみると。
「First Version」 ・・・・ なんだこれ。 ?? が浮かんでいるうちに 2楽章。かろうじてビオラのメロディーだけは原型をとどめている感じだが、また後半になるとどんどん変わってくる。
3楽章なんて、全く別の曲になっている。私の知ってる「ロマンティック」など影も形もない。3楽章の軽快に始まる筈のホルンが、こいつでは、重々しく ドーシドファー ドーレシドー ずどーん となんかドンくさい主題。
なんなのよ。

調べましたら、3稿くらいあるんですねー。いやあ、無知なもんで。第1稿は1875年に書き上がり、どーも当時のオケからは「こんなん演奏できるかい」と突っ返されたみたい。自分自身でも納得いかなかったこともあったのでしょう。その後第2稿(1978年と80年)に改定。3楽章にいたっては「作曲し直し」。この2稿目が、まずハース氏が、次いでブルックナー自身の細かい修正の跡を元にノヴァーク氏がそれぞれの版を出版。その他に、「こんな長い曲出版しても売れねえぞ」と1887年にレーヴェなるヒトに勝手に改定(主に短く)された第3稿(レーヴェ版)、そいつをさらに短くぶっちぎったマーラー版なぞがあるらしい。
マーラーってば、自分は長たらしい曲書いている癖に、他人の曲は「長い」と45分くらいにぶっちぎってしまったらしいから、やっぱヤナ性格(笑)。でも、ちょっと聴いてみたいかなマーラー版。

ブルックナー自身が不器用というか世渡りベタ世間ベタで、周囲の言うことに余り異を語なえられなかったのでしょうかね。伝記読むと、愛すべきしょうもないおっさんであり、ついフロで作曲に夢中になって素っ裸のまま客の応対をしてしまったとか、45-6のときに17歳くらいの女性にラブレター書きまくって「不気味なおっさん」と振られ続けているとか、情けないエピソードばかり。第3交響曲の演奏は、誰も指揮してくれないから自分で指揮して(どうも下手だったらしい)観客がどんどん帰って1700人から25人くらいになっちゃって、最後には本人は泣いちゃったとか。かわいそうなおっさん。。それでヒトにつっぱねられれば書き直したり、助言されて書き直したり、周囲が「売れるように」判断して書き直したり、といろんな版がでたのね。

こいうバラバラな作品って、実は指揮者はチョイスが多くあって嬉しいかもしれないね。
インバルみたいに第1稿選んだり、ノヴァーク選んだり、ハース選んだり、レーヴェ選んだり。
またはココはノヴァーク、ここはハースみたいなチョイスしてみたり。解釈の幅があっていいね。
研究しがいがあるんだろうなあ。。なんておもってみたり。こちとら紛らわしいだけだが。
くそおおおインバルめ。

で、Jオケはどっちなのかな。弦はハースでもノヴァークでもどっちでもいいけど、管楽器は異なるし。パート譜には書いてないし。HPのプログラムにも書いてないし。指揮者が尊敬するのはチェリだからハースなのかな。あたしのスコアノヴァークだけど。
まあどっちでもいいが、兎に角「第2稿」に基づいたCDを買わなくちゃ。。。(-_-)
色々学ぶもんですな。って、最初に調べてから買えよ。そんなことも知らんのか。という声も聞こえます。いやあ、知らんのですよ。(笑) 
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by violatsubone | 2008-01-23 23:25 | 音楽鑑賞