ゼロ時間の謎 〈殆ど犯人ばれ)

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レッスン後のル・シネマは徒歩コース。まだ平日は無理だけど、映画観られる余裕というのは嬉しい♪。今日は「ゼロ時間の謎」なつかしのアガサ・クリスティーです。

本棚がカドカワ文庫もしくはカドカワ・ノベルズで埋まった時期って、ないでしょうか。今は殆どミステリー読まないのですが、一時期はそんなのばかり読んでいた頃ありました。しかも海外もんばかり。クリスティが最初で、多分一番読んでいるでしょうね。ポアロとマープルとタペンスものは、ハヤカワ文庫に限れば大体読んだと思うけど、最近新たに刊行されたりしてるのでは取りこぼしもありそう。70-80冊?。でもどれがどれか覚えてないの(笑)。「オリエント」や「そして誰も・・」「アクロイド」「ABC」みたいな特徴あるものは覚えているが。今本棚でぼろぼろになりながら生き残っているのは「終わりなき夜に生まれつく」(本格推理じゃないです。)とノン・ミステリーの「春にして君を離れ」くらいだからそれが気に入っていたのでしょうな。クリスティの作品は、一言で言えば「品の良いミステリー」。映画のパンフでも表現されていた「エレガント」な殺人なんですね。1作品で2人以上殺されるパタンが多いけど、美味しそうなサンドウィッチや紅茶に含まれる砒素、という優雅な殺し方多いしね。今のミステリーみたいに残虐な描写とかグロテスクな死体描写とかないし。アフタヌーン・ティー飲む感覚で人殺すの。登場人物を皆怪しくしてるんだけど、皆どことなく品がよろしくて。で、結局「一番怪しいのが犯人」なのよこの人の場合。今の推理小説読みなれている人には、割と直ぐにわかってしまうと思う。男性の場合は「一番魅力的な人が犯人(笑)」女流作家だから女性の描写の方が優れており、女性心理はとても複雑で人物にも幅がありますね。叙情的なものが多くて、それが推理小説じゃなくて心理小説としても恋愛小説としても読めるゆえんです。読後感がしっとりとしています。
映画化すると、大抵ゴージャスな俳優陣がゴージャスな舞台設定で、ということになります。オリエント急行なんてそうですよね。あれは映画の方がゴージャスで面白いかもですね。他は本の方が好きですかね。

で、ゼロ時間。えーとどういう内容だったか覚えてないので映画観てみようという気になったわけです。殺人の瞬間が「ゼロ時間」(xデーみたいなもんさ)で、そこに向かって時間が進んでいくというものです。まあ、本でも映画でも普通のフーダニットなんですけどね。〈確か)
屋敷という閉鎖された空間に色々な思惑を持つ人間が集まり、そこで殺人が始まる。「本格推理」の定番中の定番の舞台仕立てです。クローズドサークルパターン。
大富豪の老婦人、世話役、富豪の息子、妻、前妻、前妻を慕う男、今の妻の遊び相手、等。
どーゆーはなしだったか、犯人は坂口安吾の「不連続殺人事件」と似たようなパタンだったか、
でも上の原則にのっとれば、直ぐに誰が犯人かわかるのでした。
まあ筋を知っている人は犯人も知っているわけで、あとは登場人物が魅力的かどうか。
ダニエル・ダリューという90歳のおばあちゃんが、おちゃめでゴージャスで素敵です。メルヴィル・プポーは美少年から見事脱却しましたね。ま、「マッチポイント」のジョナサン・リース・マイヤーズ、「タロットカード」のヒュー・ジャックマン。やっぱり魅力的な○○がいいですね。

映画としては、普通な出来です(笑)。ポアロでもマープルでもない、バタイユ警視がぼけっとしていていい味だしてます。コロンボに雰囲気は似てるかも。
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by violatsubone | 2008-01-20 19:30 | 映画/TV