お局様による歴史用語集。

月曜日の記事追記です。人物名がわからんという人のため。
ネット調べりゃ幾らでものってるけどね。


アグリッピナ。: ローマ皇帝ネロの母親。カリギュラの妹。教養もあるが、権力欲の強い女性であり、息子を皇帝の座に着かせるため夫(3度目)の殺害<疑惑>含め数々の努力を惜しまない、息子溺愛教育ママの走り。最後には過干渉を疎んじた息子により殺害されるという、非常に現代的な事例。ネロって普通の過保護息子なんですよね。鬱憤溜まっていたのでしょうが、トリガーは女性問題だったみたいです。皇妃が気に入らず、奴隷の女性を妻にしたがった。それを当然母親は反対した、ということでして。
尚心理学用語でアグリッピナコンプレックスなるものがあるが、これは母親の強制的な愛情(性愛含)により子供が逆に母親を恨むようになるっていう例だそうです。兄カリギュラ&息子ネロとの近親相姦の噂ありますが、まあ近親相姦などは性的にオープンだったローマ時代、他の皇帝は男色とか少年愛とか色々いたわけで、別にどうってこたあ無いです。やっぱりネロ&カリギュラっていう素晴らしい脇役により有名になったんでしょう。

ネロも小心モノで最初は船を沈ませて溺死させようと思ったのですが、なんと泳ぎが達者なアグリッピナは泳ぎ着いてしまいます。並みの女性とは気合が違います。執念も怨念も違います。で、しょうがなくて刺客を放ったのですが、言い伝えによりますとそのときのセリフが「刺すならここを刺すがいい。ネロはここから生まれてきたのだから」と、腹を指差したとか。息子に泣きついて命乞いなどしないところが、彼女の意地ですね。真偽は兎も角、歴史人物は死に際のセリフ、重要です。

女性のタンカで気に入っているものが、塩野七生の「ルネサンスの女達」に登場する、カテリーナ・スフォルツァ。城主である彼女、敵に子供を人質にとられた。城の城壁の上からスカートをガバとまくりあげ、「ばか者、子供などこの先幾らだって産めらぁ!」と一喝。
(でもその後ちゃっかり救出したらしいけど)


カリギュラ:3代目のローマ皇帝。3代目は身代を潰す、という好例。バブリーな時期に皇帝になってしまったので舞い上がっちゃった勘違い野郎。若さゆえの無知で国家の金を無駄遣いでゼロにしてしまうのは、男版アントワネットかもしれんね。神になりたかった男、ということで一神教のキリスト教徒からはコケにされ、不条理作家カミュのお目に留まる。多分本当は単なるアマちゃんな「俺様」だったのだとおもいます。治世3年くらいで殺されました。

ネロ:5代目のローマ皇帝。過保護過干渉のママの元で育った耽美趣味なアキバ系デブ。ありがちで、自意識過剰だけど、チキンな奴。メイド系の女性が好きで、本妻を離縁、流刑その上殺害。ママもあんまり煩いので殺害。市内で起こった火事の犯人を当時は新興宗教だったキリスト教徒になすりつけたことから、最初のキリスト教迫害者ってことで、この皇帝の後世の評価は「暴君」と決定する。特技は楽器演奏とカラオケ。

クサンチッペ:ソクラテスの妻。悪妻の代名詞。別に夫を殺したとか子供を殺したとかそんな派手なことはしていなくて、ただ大哲学家が、「結婚のススメ」で「良妻を得れば幸福に、悪妻を得れば哲学家に」というお茶目なコメントを残したため、妙に有名になった。一種ののろけじゃん、とあたしゃおもうけど。
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by violatsubone | 2007-11-15 23:59