タコサイ 

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ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏プロジェクト@日比谷公会堂。
なんでも日比谷公会堂再生プロジェクトとかで、それでなんでショスタコなのかわかんないけど、兎に角パンフレットをどこぞの演奏会で見たとき指揮者井上さんの熱すぎるコメントに爆笑したものだった。で、おロシアでタコスコアと共に旅した私としては興味はあったのであります。でも余りに濃いプロジェクトなので、ちょっと引けていたのも事実でありまして(゜o゜)。
たまたま弊社が協賛していて、ちょっと融通してもらったのでした。このプロジェクトはショスタコーヴィチの交響曲全15曲を一挙に演奏しようという、そら恐ろしい企画でありまして、そんなニッチなもん通常ではお目にかかれません。通し券は当然売り切れでまあどういう方々がお買いになったは想像に難くないです。私は日程的都合がよく、折角だからロシアのオケがいいとなるとこの日しか無い為。特に何番がいい!というのはないけど、折角の機会だから普段聴けない曲がいいしね。本日は10番と13番であります。10番はCDもありますが、13番は初めてです。予習しようと思ったけれど、CD買いそびれたまま、本日に至ります。


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日比谷公会堂、戦前からここでコンサートが行われ、戦時中ですら、年150回も開催されたのだそうです。日本人も中々やりますね。それから改装されていないのでしょうか。か・な・りレトロなところです。日頃サントリや芸劇ばかり行っているのでかなり新鮮。どっちかというと、音楽会聴くよりメーデーの集会(んなもんないけど)に参加したような雰囲気です。来ている人が、普通のコンサートに来ている人と違う。。(-_-)。ジャンパーにリュック背負ったおじいさんとか、競馬場じゃないのよ?って雰囲気のおぢさんとか、多分日比谷公会堂狙いで来ている老夫婦、カップルも二人とも大学の研究職におりますの、という雰囲気の方が多いし。一言でいえば、かなり地味な世界なのです。日曜なので背広率ゼロなのは仕方ないのかもしれませんが、リュック率が高いのは何故だ。お洒落な奥様方なんてものは皆無。公会堂の入り口には「ロシア物産展」開催されておりましてでパンとか売ってます。実はロシアの黒パン中々日本では入手できないらしく、私も先日おろしあ友達から日本のご両親宛にとパンのデリバリー手伝いました。しかしコンサートに、パン1斤販売とは。。。他にジャムとか、琥珀とか。パンは「お、めずらしいね」とか喜んで買う人結構いました。やぱりおロシアファン多いのだな。公会堂中には勿論ショスタコ研究書とか、CDが売っているようですが混んでました。寒いのでまたトイレチェック。地下におりたら・・ふおおおお、おロシアトイレの様です!!。日本で言えば、花子さんが住んでそうな古い小学校のトイレ。一応洋式だけど・・。コンサート会場の椅子はギシギシいっており、舞台は狭い、如何にもストレートな音響が期待されそうな場所。会社経由の応募なので席は選べず、私の座った席は2階席が上からかぶってしまっている。どうせなら2階席がよかったなあ。
登場したサンクトペテルブルグ交響楽団。皆、デカイ。特にコンマスがデカイ。誰からも観れていいかも。そして結構いいお年の方が多い。<後に判明したが70代の方もいらっしゃるとか)
しっかし10番と13番の組合せって凄く重量級ですね・・。そしてオケも重量級、ゴリゴリ系です。そのうえここの音響。そのまんまの生音。ああ、そうです、モスクワで聴いたコンサートを彷彿とさせます。アソコのホールもこんな感じだったです。日本じゃなくておロシア、いえ、ソヴィエトな雰囲気ですね。13番が余りに強烈だったので10番の記憶が薄れております。
バビ・ヤールとは地名でして、ここで大戦中にユダヤ人が大量虐殺されました。この交響曲は5つの楽章からなるのですが、それぞれが異なるテーマで、そのうちの1楽章目がこちら。2楽章はユーモア。権力にも屈しないユーモア、という題材ですが、処刑台の上で踊りだす死刑囚の唄だったり。3楽章はもののない商店で並ぶソヴィエトの女性の話。4楽章は恐怖政治の唄。5楽章は死後の出世に関して。余りに政治的な・・。スターリン死後とはいえ、やはり演奏にはかなり勇気が必要だったでしょうねえ。特に1楽章。ナチスのユダヤ人虐殺をテーマにしているなら、連合国のソ連はいいじゃないかとお思いでしょうが、反ユダヤ主義はロシアにも根強くあったのですね。ですから体制批判なわけ。ムラヴィンスキーが恐れをなして降板したとかで、初演はコンドラシンでした。この曲作曲されたのって、私が生まれる数年前だったりします(-_-)。
男声合唱と男性独唱が入ります。詩というより、シュプレヒコールの様でして。別に翻訳のせいじゃないんですよねあのストレートな歌詞。気になる方は英訳がありましたのでどうぞ
バスのセルゲイ・アレクサーシキンが素晴らしく力強い歌声でした。呼応する合唱の東京オペラシンガーズもほんもんのデモ隊の様でして(゜o゜)。
なんというか、曲もオケも会場も、とてもとても印象強い。他の演奏会では滅多に遭遇できない体験でございました。井上さんの全身運動な指揮も観ていて飽きませんね。借金してまで開催した演奏会だそうです。まだお金が足りないとおっしゃっておりました。協賛している大会社こんなにあるのに、少ししかだしてないんだな(-_-)。

前日土曜日には、サンクトオケのほかに千葉県の少年少女オケで交響曲1番を演奏したそうです。Fおけの誇るObK様のお子様もそこでヴァイオリンを演奏なさったとか。
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by violatsubone | 2007-11-11 15:00 | 音楽鑑賞