Lesson27 元祖六本木族

師「先日はお疲れ様」
私「有難うございました。素敵なところですね。もう何年もいってらっしゃるのですか」
この段階で、本日のビオラ時間は少なくとも15分後だなと計算している。

師「おう、35年前だ。いいか、35年前の六本木なんてな、何もなくて、交差点には材木やなんてあったんだぜ」
と、人の教則本に地図を書こうとして慌てて紙をどこからか取り出し交差点の図を書く。
師「ここが東京銀行だ。この間の店はここ。この裏なんて今でも墓地が広がってるんだ知ってるか」
私「いいえ全く。私なんてバブル期デビューですから」(修正。20分後だ)
師「ふっふっふ。この当時は六本木は店なんて数件しかなかったんだ。ジャズバーがあってなあ」と地図に書き込む「ここに音大時代通っていたんだぜ。かまや○ひろしの父ちゃんとかがジャズ歌いに来るんだ。俺はその伴奏をしてただで飲ませてもらっていたんだぜ」
私「学生時代から、粋ですねえ・・。」
師匠の若かりし頃はかなり華やかだ。その話をするときの師匠は真ん丸い顔を本当にうっとりさせる。ふふ。
師「そこのジャズバー、もうつぶれちゃったけどよ。女優とか良く来ていたんだぜ。大○麗子とか。俺はそこで知り合ったお嬢さんとよく遊んで・・」
慌てて付け足す「そのあたりの仲間とよく遊んだんだ、うん」・・別にいいのに。
「彼女の父親が、この間の店のオーナーなんだな。レストランやるから、って声かけられたんだよ」はっはー、そりゃいわくつきでさあ。
師「いいか、あの頃からあって、今も続いているのはその店とアマンドぐらいなもんだ。アマンドが出来てから少しずつこの通りにも店が出来てきたんだ。セリナとかな。今みたいな国籍不明のごちゃごちゃしたところじゃなかったんだぜ」
私「六本木の歴史を観てきたってところですね」(サラリーマン的世辞も少し)
師「おうよ、俺は元祖六本木族だ」
参りました。
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30分後
今日は短めの1曲。難しいかなと思ったら割とそうでもなかった。
「これだけか。今日の課題は」
「はい」
「これだけだったらもっと完璧にひけないとなあ」
「はいすみません」
「3連符の2つスラーとか、こいうの苦手だな」
「はい」
「元気良く返事するな」

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何の話題からこの話になったか覚えていないが、<何せ4日前のこと>、「中途半端はよくない」ということを吼える。
「料理でいいものをと思ったら最低一人2万、宿なら4万はださなくちゃならない」
ははあ
「安いものはそれなりだから、そうとわかって食べればいい。ラーメンみたいにもともとが安いものは安くて美味しいものも沢山ある。でもフレンチやイタリアン。日本料理の会席もんなんかで、7-8千円という中途半端が一番よくないんだ。安くもないし美味くもない。金額には理由があるから、キチンとした美味しいものを食おうと思えばそれなりの値段は必要ということだ。宿もそうだ。安いなら安い。高いなら高い。中途半端で上を求めようと思うのはまちがっとる」
かっこいー。私も中途半端な価格のフレンチは食べたいと思わない。でも2万の食い物なんて接待でもないと食べられないっす。なんで、それなりの安いもので満足してます。
こういう話聞くと、粋だなあ、と感心してしまうのでした。

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「次の曲は」
「マラ9です」
「M口だな。あいつはチャイコとかの方がむいているのに何でマーラーやりたがるんだ」
「いえうちのオケがやりたがったんです」
「最近のオケは皆そういう大曲ばかりやりたがる。もっと堅実な曲をやったほうが実力上がるんだぞ」
「まあ、アマチュアですからやりたいものをやるってのも、一つなんでございまして」
「ふん。まあいいか。俺は何回もやったけどよ。殆ど誰も弾いた事がないマーラーピアノ4重奏曲ってのもやったぜ。17歳の時の曲とは思えないくらい美しい曲なんだなあこれが。全く彼らは凄いよなあ。ワーグナーとか良くあんな長い曲を作曲できるよなあ。かれらの曲は皆素晴らしいよ。だが、べートーヴェンは駄作がかなりある。本人も自覚して世に出さないようにひっそり閉まっておいたのを誰かが発掘して世にだしちゃったんだ。オペラなんて誰もやらないだろう。酷いもんなんだ。他に戦争交響曲とか。他シューベルトもオペラ書いてんだがこれも酷い。なのに生誕何年記念とかで上演されちゃうんだ。かわいそうだよなあ。駄作はそっとしておいてやれっつうのだよ」本当に「かわいそう」って表情をするから可愛いのです。
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レッスン後。いつも込んでいるので入れないのですが、天気が悪いので今日は入れるかなとおもってこちらの洋食屋さん。この界隈にはこじゃれた創作料理屋さんが多いが、ここの昔ながらの洋食は味がしっかりしていて、とても美味しい。いつも込んでいて入れない。ビーフシチューとかは3000円して高いのだが、それなりにとろける様なビーフで、コクのあるデミグラスソースが絡まり美味しい。今日は鶏のソテーにしたが(これは1300円)味がしっかりしみており、ふわふわの鶏がジューシーだった。金のあるときに是非タンシチュー3800円を食してみたいと思う。
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by violatsubone | 2007-09-11 20:00 | ビオラレッスン