書(譜?)を捨てよ、街へ出よう!3/3 

なんかくらい映画だったんですが・・。
「リトル・チルドレン」

文化村で美術館の上だし。
ケイト・ウィンスレット、最近良い感じだしな。と。
ケイトに関しては、映画余り観ない人は「タイタニック」で、一人いかだにのって助かったちょいと太めな女優さんといえばわかりますかね。「あんたが太いからレオ様は助からなかったのよ」というつっこみも多数あった・・(笑)
あの頃は、少しケバ目の顔が時代ものには受けるのかな位の印象でしたが、「ホリディ」でダサい女性を演じて、中々いいなあと思ったのでした。
c0102375_5471540.jpg
この話は「(精神的に)大人になれない大人の話」です。痛いなー。なんでこんなん観にいったんかなあ。
裕福な家族が集まるアメリカの郊外住宅地の話。(郊外族=サバーピアというそうだよ)ケイト扮するサラは会社役員?の夫と娘と3人暮らしの専業主婦。傍目には何不自由なく幸せそうなのですが、満たされない渇望感がある。もう一人の主人公ブラッドも美人でキャリアウーマンな妻を持つが、自身は司法試験浪人で主夫。
「本当の自分はこんなんじゃない」「ここではない何処かに別の幸せがある」と、誰でもありがちな妄想を持つ二人が、子供を介して公園で知り合い不倫をするようになる・・。
この2人を縦軸、「元性犯罪者」で今は親と暮らすおじさんと(こいつがやたらリアル)、子供を謝って殺した過去から逃れたくて性犯罪者を執拗に追い回す元警官の話が横軸。

2人はお互い好き合って付き合ったつもりだけど、お互いが「本当の自分探し」のネタにしていただけであり、より子供っぽい男性に至ってははその恋愛はラクビーやスケボ以下(笑)。
最後にお互いにそれに気が付くって話でございます。

人物描写がちょっと極端で、サラの旦那は女装趣味?があって女物の下着かぶって発情してる様なおやぢで、あたしだってやだよこんなん。しかも現場みたら。不倫の一つや二つしたくなるだろーに。ブラッドは全てが奥様が上、隙の無い美人であり、キャリアも抜群。しかもなんかコワイ。しかも奥様の母親がまた強権的な人だったりして、こちらも司法試験2浪という後ろめたさがあり、なんとなく自分が馬鹿にされている、俺様のプライドが。。みたいなところがあり、2人とも同情したくなる背景はありますわ。

イギリス映画っぽいけど、所詮アメリカ映画なので、家族をないがしろにした結末がハッピーエンドのはずはないのですが、まあ、ようは、人間今の生活を一生懸命生きるしかないんですよねんってことでございます。(笑)。芸達者な人が多いので、映画のレベルは高いと思います。ケイト・ウィンスレットの相変わらず垢抜けない感、と無邪気さと、垣間見える知性が上手くバランス取れてとても良いです。男性はどうってことはないけど。元性犯罪者の男性の母親、が泣けます。

今の生活に渇望感や疑問を持ち、「本当の自分は違う」と思いこむことは、多くの人に当てはまる症候群なのでちょっとちくりとする話でもあります。まあ、日本人の「自分探し」って、恋愛や不倫に走る場合より、旅行とか留学とか仕事とか「ここではないどこかに本当の自分がいる」と思う人の方が多いかもしれないですね。ま、「本当の自分」なんて今の自分以外ないからさ。
[PR]

by violatsubone | 2007-09-08 19:00 | 映画/TV