ルサルカ!

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KMTさんにお借りしました。トラの方に本番やる曲が含まれたDVD借りるって一体・・。

私が借りたDVDは
パリオペラ座管弦楽団
ロバート・カーセン演出
ジェイムズ・コンロン指揮
2002年録画盤でごさいます。
ルサルカ役はルネ・フレミング

本番2週間前になんですが、初めてルサルカ全曲聴きました。ドヴォルザークらしい叙情的な中に懐かしさ(ちょっと土臭さのブレンド具合が日本人好み)のあるメロディーが多く、多分誰でも楽しめそうです。あらすじは以前少し書いたかもしれませんが、「人魚姫」とか「ウンディーネ」などの話を組み合わせたもん。素敵な王子様見つけて人間になりたい妖精。その代償は声を失い、人間に裏切られればその人共々死に至る。凄い不利な条件ですよねー。で、王子様と結婚まで行くのですが、浮気性の男は突如現れた別の公女に気が移り、まあふられちゃうわけですわ。
で、彼女自身が救われるにはこの浮気男を殺すか自分が煉獄で苦しむかとかしなかい。
ルサルカは一応まだ王子が好きなのでころせないというのですが、王子は王子で公女にあっさり振られて、じゃあルサルカにするかと戻ってくるのだがそこにいるのが幽霊みたいなったルサルカ。ええいもうどうでもいいから俺を殺してくれという王子様と一緒に死を選ぶと。まあ人間に男はろくなのいないけど、そんな奴でも私は愛しているのよいっしょに死ぬのちょっと人間ぽいでしょう、というお話。(多少違っても気にせんように。正しい粗筋はネットで調べりゃいくらでものってる)

で、このDVDの演出。舞台をゲンダイ的にアレンジしておりまして、(演出家がやりたがることですわよね)水の精との王子様の御伽噺的ではありませぬ。背広姿の王子と、黒ワンピなルサルカ。
美術的にはスタイリッシュ。色調は白と黒と青で統一されています。小道具の赤いバラがはっとするほど映える。象徴的に舞台の真ん中にダブルベッドがあり、また舞台真ん中に鏡を立てるように半分に分けられ、あたかも鏡に映ったように複数の人が演じたり。女性主演者は主に3名だが、皆同じ髪型同じ服装。まるで一人の女性の多面性を表現している様に。
そして御伽噺では触れることは無いだろうが、この現代劇で取り上げられる愛とは性愛なんだよな。だからダブルベッド。「冷たい抱擁」っていうが、多分水の精だから抱けないのではないか。(もっとお下品にいえばxxxxxxxx?)もんもんとしている王子様、そこにお色気むんむん胸の谷間もばっちりのヒラリー・・・じゃなくて 女が現れて肉欲に負けた男はそちらにふらふら・・。浮気男に復讐する妻、ほうら、週刊誌的展開。ラストシーンは、映画では水面で接吻するルサルカと王子で、音楽も切なく美しく盛り上がる場面。このオペラでは、ぬわんとダブルベッドで抱き合う男女がラストなのである。
水の精がドアの外で忠告しているのをそっと扉をしめて、にっこりと至上の笑みを浮かべてベットに寝転がる王子に覆いかぶさるルサルカ。愛があれば永遠の命なんて糞喰らえ。ちょっと怖くもあり、切なくもあるお話でございますね。(そう?)

美術はスタイリッシュでセンスフルなのですが、痛いのは主演のルサルカ・王子・公女がそろいもそろって太目の中年。余計肉の臭いがいたします。これも計算しての事かもしれません。土曜ワイド劇場不倫殺人事件といった雰囲気じゃ。。「美しさと情熱で魅了した」公女というのがこれがまた、すんごい意地悪な顔をしたデブな女。オペラは夜目遠目傘のうち、余り近くでみると体型とか顔とかあからさまになりすぎますからよしあしですよね。中年デブの絡み合いって如何なものかと・・。以前DVDでカルメン観た時も、カルメンが鬼瓦の如き顔(化粧も舞台用で濃いから)とやっぱりでっぷりしていて、黒髪がごわごわしており、ただの勘違い女としか思えず、こんなもんに振り回されるホセにいたく同情したもんだ、でも映画で美男美女版を見るとちゃんとラブストーリーとして成立してしまふ。
ううむ人は見た目が9割。。。

で、肝心のバレエ音楽ですね。これは2幕の最後の方、結婚する事になったけど、メタボおやぢはどこぞの熟女に心(体?)奪われ、ルサルカは失意のズンどこ。そんな彼女をよそに宮殿では舞踏会の準備→ゲンダイ風では、ルサルカの妄想、男女のバレエのシーンは、男性が女性と踊りながら服を剥ぎ、曲のラストでは・・・X指定。ええですから性愛なんですがね。演出は変わっておりますが、それでもオペラの中では最も華やかなシーン。華やかに演奏いたしましょう。クラシカルな演出でも、最初に男性が、後から女性が登場して集団でのダンス、というのはかわらないのではないかしら。
背広姿の男性の踊りはなんとなくマトリックス風でもあります。或いはシャネルのプロモビデオ。

はい。Y-TUBEで探しました。こちらからどうぞ。

美男美女の妖精譚という雰囲気を味わいたい方は、古い映画(これは出演者口パクかしら)から最後のシーン

ドボルザークの評伝を超特急で読みましたら、実は結構オペラかいてるのね。いやしりませなんだ。おはずかしや。
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by violatsubone | 2007-08-08 23:31 | 音楽鑑賞