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Lesson118? 玉の霍乱

「おい、俺は風邪だ」
開口一番言われたが、そうでなくても鼻がずびずび、咳も出ているので判った。
「一週間こんなかんじなんだ。全然なおらん」
「薬は飲んだんですか」
「俺は薬はのまん主義だ」
「いい年なんですからそんな主義主張はさっさと見直してください。医者にはいったんですか」
「スケジュールがぎっしりで明日も練習だし午後はレッスンだし」
「練習場の人達が迷惑だと思います」
「そーだなー、余りひどかったらキャンセルしようかなー」
私は他人の病気話を聞くのは基本嫌いなのだが、あまりにしつこいので世間なみに心配しているコメントを出した。私にとって上記は精一杯の優しいコメントである。
「ああ、きっと肺炎にもなっている。あちこちがぼろぼろだ。俺はもう死ぬんだな」
風邪ぐらいでここまで大げさに嘆く人もいないと思う、普段余程風邪弾かない体質なんだなあ。というか師匠の「もうダメだ、死ぬ」なる弱音は初めて聞いた。
まあ生徒としては、「死にそうな」風邪だったらさっさとキャンセルしてほしかったな。20時にここに来るためどんだけ必死に詰めて仕事したとおもってるんだ。しかもごほごほいって余りレッスンにもならないので代金ももったいない。
で、あたしが弾けりゃいいんだが
「そんな音程だと風邪が悪化する、ごほごほ」
まったく、どんな風邪でも口はへらないな。

後日聞くところによると翌日の練習とレッスンは全てキャンセルしたそうだ。

by violatsubone | 2011-09-16 20:00 | ビオラレッスン