クラヲタ刑事の映画?

マーラーが16歳の時に書いたピアノ4重奏曲ってのがあるんだが、それがメインテーマになってる映画があったんだとネットを泳いでいる時に知った。ディカプリオ主演スコセッシ監督のシャッターアイランドとかいうやつ。2009年の映画。謎が解けるかみたいな挑発的は宣伝がうざったくて見ていなかったが、ここでこんなセリフがあるという。刑事の主人公と相棒が、訪問した精神病院の医院長の部屋を訪ねると、音楽がかかっている。相棒が「いい音楽だ、ブラームス?」と聴いたが、レオ様はちょっと考えて「いや、、マーラーだ」。マーラーの特徴も充分に出ていない若書きの曲いいあてるって余程のヲタだわ。素の他この映画のBGMはリゲティとかケージとかペンデレツキとかシュニトケとか所謂現代音楽がフンダンに使われていると書かれており、あたしゃ「レオ様はクラヲタ刑事の役なのか!」と思い込んで、こりゃみてみようと思ったのだった。家で映画デブデ見ることなど滅多にないのでTSUTAYAカードも新規で入りなおしたほどだ。

・・・全然違った。ディカプリオ扮する刑事(もと米軍兵)はこの曲だけ思い出があって知っていたということだった。一応謎だらけということになっているがハリウッド映画の謎などはパターンが決まっているので、直ぐわかっちゃう。謎解きがメインだなんていわなければ、戦争の後遺症?で悲しい人生を歩む事になった男の悲劇って内容で、特に最後のセリフなどが印象深く、悪い映画じゃなかったと思うのにな。

16歳の時の曲としては暗いこのピアノ四重奏曲。1楽章しか完全版は見つかっていないそうなので演奏時間は11分ほど。確かにブラームスぽい。回想シーン、紙がパラパラ降り注ぐ部屋で自殺失敗して痙攣している将校を見下ろす米兵のレオ。何が幻想で何が現実かわからない作り(わかるけど)になっており、そのゆがみを上記した作曲家の音楽がもりたてている。その後映画の全体のテーマ曲になっている。
それにしてもユダヤ人ぽい病院長は兎も角、思い出の中でナチの将校が聞いていたレコードがこの曲ってありえなくね?まだ録音されてなかったというつっこみは兎も角、普通に変なのでこの部分も含めてゆがんだ幻想なのか?でも意味ない幻想だよなあ。冒頭の獄門島みたいな島を訪問する時にかかるペンデレツキ交響曲3番ってのが、不気味で中々いい味を出していた。
クレーメルがCDだしてたのでついでに買った。
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by violatsubone | 2011-08-14 22:00 | 映画/TV