黒鳥

c0102375_1104293.jpg兎に角アカデミー賞受賞のナタリー・ポートマンの根性に感服。バレリーナ役ですよ。ポワント(トウシューズ)で立って回るんですよ。もうそれだけで凄い。バイオリニストの役をやるのとはわけが違うんです。あのチュチュを着て、つま先立ちをして、くるくるまわったり、リフトしたり、足上げたり、も、此れだけで凄いと感心しちゃいます。1年の特訓だったようですが、流石です。勿論、舞台のシーンにはボディ・ダブルがあり、それがどのくらいまでそうなのか、という事はいい沙汰されてますが、少なくともポワントで回転しているだけでもあたしゃすごいとおもうわけ。立ち方も足の甲が外に曲がっていて本物の立ち方とそっくり。足の線がやや肉付が良くなだらかではあるものの、チュチュをきておかしくないのも凄い。
ストーリーは、真面目すぎる子が念願の大役にありついたのだけど、プレッシャーで精神的に壊れていってしまうって話。真面目な子はあっち行きやすいんだよね。あとこの子の場合は母親が、自分の夢を全て娘に託すが、病的な過保護ステージママでやっぱりちょっと変質狂。多分精神病のDNAが遺伝しちゃってるから子供も変になっちゃうのよ、ということ。壊れ方が、幻想や妄想をみて、現実との区別がつかなくなって・・と色々エスカレートして、ここまで派手に壊れる奴はさすがにいないだろうが、役者さんとか共感する人もいるのかもしれない。日本のモンスタペアレンツに育てられた子供達も、そういう目を持っているかもしんないな。
結構エログロ、というか身体の痛み、を神経質に表現していて、トウシューズの履きすぎで割れた爪とか、指の甘皮むこうとおもったらベロリと皮がむけるところとか、爪を深爪するところとか、かきむしった背中の湿疹とか、そこからにじみでる血、というのがなんとも痛そう。トウシューズで立つ時のメリっという音とか、湿疹が広がる時のぶちぶちという音とか、そういう音も気持ち悪い。
まあ最後は、はい?と首を傾げたくなることもあり、ストーリーやら心理ホラーとしては程ほどだと思うが、バレリーナと、エログロ、を結びつける視点は新しいかもしれない。でもコーチが皆こんなだと誤解されると世のバレエダンサー達は反論したくは、なるだろうな。。
ポートマンのバレエと演技力は、やはり賞ものだとは思う。あっちへいっちゃった時の彼女が凄い。白目が赤くなって、結構怖い。一方、ドレスを着て艶然と微笑むシーンは本当にオードリー・ヘプバーンそっくりだ。

そして引退を余儀なくされ、殆ど自殺未遂の様な交通事故を起こした元プリマ役のウィノナ・ライダーが落ちぶれ感を実態そのものでこれまた哀れを誘うものがあった。リアルの彼女はこの映画主人公の様に、「こわれちゃった」口なんだろうなあ。。万引きなんて。。(結局服役したんだっけ?)
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by violatsubone | 2011-06-25 19:00 | 映画/TV