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Beethoven , Beethoven , Stupid ! (2月の出来事)

おれんじ「シュポーアって誰よ」
私「あ?私に聞く?知るわけ無いでしょ。今日ってそんな演目だっけ」
おれんじ「質問した私が間違えてたわ」

本日の読響の演目 
指揮 ゲルト アルブレヒト
曲目 シューマン「ファウストからの情景」序曲
シュポーア 歌劇「ファウスト」序曲
シュポーア「ヴァイオリン協奏曲8番」
シュポーア「交響曲第3番」

3月は演奏会が軒並みキャンセルになってしまい、考えてみれば今期最後の鑑賞がこのしゅぽぷろだった。現代曲かというと19世紀ロマン派の人なのだそうだ。まあ、ぶっちゃけいえば「忘れられた存在」的な人。指揮者はかなり彼にご執心で、休憩後、シュポーアに関するMCまで入れた。指揮者の後ろから足の綺麗なおねえちゃんが歩いてくるので誰かと思ったら通訳のようだ。但し、控えめに表現しても、余り通訳として役にたってなかった。多分素人。ゆっくり平易な英語で話していたから幾ら日本人英語音痴といえどもこのくらい通訳いらない気もするがお年寄りも多いしそういうわけにはいかんのか。シュポーアの生涯を軽く説明した後、「日本のオーケストラは同じ様な有名曲ばかり演奏する、ベートーヴェン、ベートーヴェン、ベートーヴェン、ブラームス、ベートーヴェン、ちょっとチャイコフスキー、ラフマニノフ、そしてまたベートーヴェン、stupid!!なことだ」となんだか酷く興奮してstupid!を連呼していた。それって客に対してか、オケ側に対してか。
この方、1998年から読響の常任指揮者だったそうだ。うーむ、このときのうっぷんか?
しかし、私は反論したい。
まず、シュポーア。確かに綺麗な曲だ。シューマンほどうねうねしていなくて、シューベルトよりも明快で、ブラームスほど鬱蒼としていなくて、ベートーヴェンより優しくて。でも、だからこそ印象に残らんのだ。「ただの綺麗な曲」。ちょっと心に訴える力が無いんだよね。現代余り演奏されなくたって別に不思議は無いと思うけどな。大体、珍しい曲では必ず集まるクラヲタどもがこの日は皆無だった。
「ヲタすらこないよ」
「だいたいさー、激高するわりに、その前週の名曲シリーズではブラームス2曲じゃない。主張とあってないけど、どういうことよ」
「よみーが必死に説得したんだよ。」
「それでまた不機嫌なのかな」

現在の日本のオケのラインナップ、そんなにベートーヴェンに偏っちゃいない。
その証拠に、私の読&都の前年末をみよ。
ブルックナー、ブルックナー、マーラー、ブルックナー、ブルックナー!! STUUUPID!
私もたまにはベートーヴェンプロを聴きたいぞ!

by violatsubone | 2011-02-25 00:33 | 音楽鑑賞