恍惚の作曲家@都響

都響の1月。邦楽や現代曲シリーズ。これは、いままで別宮貞雄氏が全てプロデュースしていたそうだ。読響にしろ都響にしろ、日本の芸術家のためにもこういう企画は素晴らしいとは思う。
まー、あたしゃ、??と思うのも多いけど、これは面白いと思うのもあったし。まあしかし本日のシロモノは聴く人にもかなり高度の感性を要求されるもので、お手上げだった。権代敦彦のゼロ。
前半は、プーランクの「雌鹿」という普通におフランスの素敵な曲。休日オケでも聴かせていただいた。まあ一つくらいは、ということか。あと1曲は覚えてない。
後半、プログラムからもいっちゃった感満点のピアニストと、自らかいている曲目解説自体がもう一般人には??の作曲家。ゼロ ピアノとオーケストラの為の。

「点はゼロ次元 ピアノの音は点 故にピアノはゼロ次元の楽器だ。(この三段論法からして既にわからん)この点の集合で空間に壁を立て時間に楔を打ち込む。こうして切り取られた時間 空間の隅にあるゼロを更に超えようとする。エクスタシーに至る装置 そしてエクスタシーの果てのその先をみる通路としてこの曲”ゼロ”はある」 ・・・ という曲だそうだ。エクスタシーの果て、ねえ。果ても何も、凡人にはエクスタシーにすら到達出来ない。

お互いに信頼しあっているコンビだという。「か、片桐Hいりかと思った」とぐっぴ。ぬぼっと大きな女性。髪はメデューサの様なプログラム写真とは異なり、ボブに切っていたので少しはすっきりしていた。肌色の柔かそうな生地のドレスを着ていたが、へんなサスペンダーみたいなものをつけている。そしてブーツと、真っ赤なグローブ。彼女はピアニストであると同時に「美術家」なんだそうな。「美術家」ってイマイチよくわからんが。ピアノのしたで寝転んでる写真とかがHPにあった。
で、キーンとかババーンとか物凄い勢いのアルペジオとか、兎に角不思議な「音」が色んな角度で色んな速度で色んな激しさで、迫ったり引っ込んだりしている。なんだか凄いが、もう何処がどう凄いかもよくわからない。音楽というよりこの人の井出たちから発する音までトータルで圧倒していた。実は裏にも第二ピアノがあり、そちらは普通のオケ団員?が普通の格好をして彼女と語り合いのようなピアノを弾いていた。オペラグラスでピアノ譜とかスコアみても、もうなんだか普通のオタマジャクシじゃないし。
休憩時間から、直ぐ下の座席になにやらオーラのある男性が座っているなとおもったら案の定作曲家だった。細いピタピタの黒いパンツと、黒いタートル、そして真っ赤なビロードのジャケット。それを着こなしている不思議な風格。40代前半。
その次の曲もチェロ付の現代曲で、一見ふつうのおばちゃん(ちょっとぷっくりした)が作曲したのチェロとオーケストラの曲。この曲はチェロというだけあって、少し映画音楽風で、判りやすいものだった。彼女の演奏が終わった拍手の時、男性作曲家は、拍手をするのか、どうするのかなと反応をみてみた。というのはこういう人は他人の同年代の作品にどういう反応示すか興味あったので。そうしたら一度も拍手をせず、なにやらヨガの様に手を奇妙に動かしている。トランス状態。自分の中に入ってしまっているようだ。うーん、やっぱり芸術家って・・・面妖だ。
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今回こそは理解どころか、面白いと感想を述べることすら出来なかったのでヲタ会話をもする気もなく、結構沢山のヲタがわざわざ出口で待っていてくれていたが、普通の会話がしたくてww ぐっぴとANAホテルのラウンジで食べた。正月で恐ろしく太ったといっていたぐっぴも、多分ここ10年でのMAXだろうと思う私も、食欲旺盛だった。ビーフカレーを頼んだら肉の塊がどんと載っていた。(味はちょっと深みに欠けており、まあまあ)。ぐっぴはエビフライを3本平らげていた。しかもこのほかにオニオングラタンスープまで食べた。お互いに都合の悪いことは考えないバブル女なのでこのときの体重は測定していない。全然関係ない普通の話をして、帰った。
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by violatsubone | 2011-01-18 19:00 | 音楽鑑賞