みっくまっく

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ハンバーガーでは無い。悪戯、という意味?の、フレンチ・ブラックコメディの映画の話。ジャン・ピエール・ジュネつう、ミドルネームを抜かしたらもっと妖しそうな映画監督の作品。相変わらずじめっとした暗い映像と、ひねたブラックな展開で、観る人を選びそうなブラックな笑いをちりばめるが、ストーリーは結構痛快なもの。結末の爽快なフランス映画つうのも悪くない。万人には薦めないが、テリー・ギリアムとか、ティム・バートンが好きならば、良いかも。私は結構楽しんだ。

「父親を地雷で無くし、自分もビデオ屋勤務中に流れ弾に当り、弾が頭にのこったままのバジル。退院すると、家も職場も失ってしまっていた。そんな彼の前に現れた奇妙な仲間達。廃品回収を仕事とし、ごみだめの中に住居を構えている。各々不思議な特技がある仲間達に迎えられた彼は廃品回収の仕事中、偶然にも父親を殺した地雷の製造会社と自分を売った武器製造会社が向かいに立っていることを発見。バジルは仲間達の助けを借りて両会社への復讐(仕返しレベル)を開始する。」

ミッション・インポッシブルのブラックジョーク版、といった感じかな。数字に強い女の子や何処にでも忍び込める体の柔かい女性、面白い発明品を作る爺さん。。両会社や社長の屋敷に忍び込んで、変な道具を使い、色々いたずらをする。お互いの会社が仕掛けたと思い込ませ、お互いに争わせ、妖しい第三国も絡めての大騒動。
アコーディオン?の音楽や、レトロな雰囲気の映像はちょっと過去の話かなと思わせるけど、武器会社のpcに移っている大統領は猿居士さん。地雷の話も武器の話も現在進行形の事。で、彼は悪戯してどうしたいのかなーと思わせると、まあ最後は両社長の悪事(戦争でぼろ儲けすることを悪事と定義すればの話)を、現在最も一般的と思われる、情報公開の仕方で全世界にばら撒いた。まあ道義的というより、資金流用とかの話もあったりしたので、法的な罪にも問われ、両会社の株価は暴落し、目出度し目出度しという結末。根本的解決じゃないので、まあ、仕返しとか悪戯、って範囲ですかね。

ちょっと前の映画だったら、悪者の悪事告白をマスコミに流すだの、警察にデータ送るだの、というのが解決法ではあったが、今や某海保の様に件の動画サイトに流せば一発okというわけ。何だ結局これかあ、という気持ちと、ある意味非常にタイムリーな映画みたもんだという感想。

最後は悪者懲らしめる痛快なファンタジーではある。それを何か奇妙にねじくれた感じにつくるのがこの監督の作品。実は一番有名なのが「アメリ」なのだが、あの映画も「不器用な女の子の恋物語」とか「クレームブリュレを世に広めた映画」だけじゃなくて、ちょっとブラックなところとか、変なところとかがちりばめられてはいる。どっちかっていえば、「デリカテッセン」が印象的だねえ。これは「スイーニー・トッド」みたいなもんで、かなりブラックなSF・ホラー・コメディ。
今回はそこまで黒くは無いけれど、仲間達の城であるガラクタ御殿のデザインはちょっと良い。宮崎アニメにもやや雰囲気にてるかな?。どいつもこいつも、一癖あるどころか、変!なのがまた味ワイがある。まあしかし、アメリカンブラックジョークの様にスラップステックで判りやすいものでは無いので、何が面白いわけ?という人もいるとは思う。
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by violatsubone | 2010-10-24 15:46 | 映画/TV