読響 メタボな盛り盛りプログラム

濃すぎる。どれがメインでもおかしくないくらいの3曲。ゴージャスな聴き所満載のラインナップだった。土曜日の夜はしかしアマオケ奏者にとっては鬼門。結構練習入っていたりするんだよね。某姉の様に途中で飛び出て参加という方もいらっしゃいますが(笑)(まあ寅だしね)
定期会員になって2年だが、実は正指揮者の下野さんを指揮台でみるのは初めてなのだ。定期公演で2回程あるのだろうが、いつもその日はいけなかったりする。なんか客席ではよくみかけるんだけどね。指揮台の下野さん、ちょっと小さくなった?いや遠近法じゃなくて、少し痩せたかな?
さて、本日のメタボプログラムは、やっぱり下野さんのこだわりが感じられるものだ。
別名下野プロデュース。

ヒンデミット 歌劇「本日のニュース」序曲
シュトラウス メタモルフォーゼン
ここで休憩
シュトラウス ホルン協奏曲第2番
 ホルン、ラデク・バボラーク
ヒンデミット ウェーバーの主題による交響的変容
めたもるふぉーぜん→変容だから 最後の曲もめたもるふぉーぜん。どれもこれも難しそうで、中身が濃くて、おなか一杯だからメタボ・プロ。

シュトラウス、メタモルフォーゼンは弦楽器23パート、23人がそれぞれ別々の音を奏でる。TUTTIとは異なる弦楽器奏者のそれぞれの音が、あちらがめだったりこちらがめだったり。やっぱりYASさんはひときわ華やかだなあとかCHRさんの音はどっしりしてええのーとか。別に段々太っていく男の嘆きの歌ではなくて、戦時下で作曲・演奏されたこの曲は戦争への憤怒・嘆き・諦念が盛り込まれたベートーヴェン交響曲3番の葬送行進曲の、変奏どころではなくて、変容したものらしい。変容って何か化け物めいた不気味な言葉だな。尚、9月30日に演奏されたベートーヴェン「英雄」はこの曲とのリンクらしい。この指揮者はそういう関係性を色々考えて曲を選ぶのだそうだ。
(ちなみに関係筋からチケットを頂いたが、仕事でいけないこと判明したので、知人にあげた。大変申し訳なし>関係筋様)

休憩時、コーヒーに並んでいたら、眼の前を変な方向に反った手がにゅっと出没した。腕をこの角度でひねる人は一人しかいない。割引券があるというので、ありがたく頂いた。

ああこの顔は良くDVDで見たことあるなーと思った。でかい。下野さんがプチに見えるほどデカイ。デレク・バボラーク。ホルン奏者にとっては神なのだそうで、私も良く映像で見かける人が生で吹くのを初めて聴いた。これがホルンの音なのかと思うくらいの豊かで且つはっきりとした音。細かいパッセージも全然乱れず、最後まで息切れをもせず、ホール中響いているのに音が消して割れることなく、マダマダ出せそうな余裕のある音。やはり映像よりずっと凄い。しかもこのシンフォニーの後に余裕しゃくしゃくでアンコール2曲も吹いた。ブラームスと、アルペンシンフォニー。驚異的だった。そのスーパー奏者にひっぱられるように、オケパートのホルンもいい音を奏でていたと思う。シュトラウスってコンチェルトにいたるまで難しい様だ。メタモルフォーゼンで緊張のソロ弾いた23人の奏者が、これひいて、最後にウェーバー・メタボだ。何か考えるだけで疲れそう。
そしてその後に、ウェーバーメタモルフォーゼン。ドラマティック、エキサイティングに盛り上げる。もう、本当に濃厚なプログラムだった。
(この記事を書くにあたりもう一度聴き直そう思ったらそういえば頂いたCDを貸し出ししていたんだった)
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by violatsubone | 2010-09-18 18:00 | 音楽鑑賞