昴21 デザートはスペイン

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可愛らしいチラシ。男性4人とは思えない(笑)

次回も練習見ていただくことになっているMNMN先生、私が昨年APA合宿でお世話になった昴の室内楽コンサート。ぽそっとTAMAさんからメールが来てわかった。月曜日ってちょっと早く帰るのきついので必殺直帰作戦。「いいですよ伺います」「いえっ!ぜひ御社に伺わせていただきます」
なんじゃそりゃ。

ということで無事無事時間までに神楽坂。音友ホールは何年ぶりか。先にきていた宅配氏が半ばイライラいしていったりきたりしていた。ギリギリに着くのは嫌いというタイプ。ぐっぴも通常はもう少し早いのだが出口がわかんなくて時間とったらしい。私と一緒になった。
音友ホールはホール内の段差がないので、(ヨーロッパの古いホールみたいに)平面に椅子が並べてあり後ろだと全然見えない。やっぱり早く来て前の席を取るのが正解なんだろうーなあ。とりあえずビオラビューとチェロビューの席で何とか見える位置に。

ベートーヴェンのラズモスキー1番とチャイコの1番という有名どころカップリング。

前半のラズモは、出だしでちょっと緊張?が見られた。元々男性4名のわりには迫力というよりも柔かい綺麗な音を響かせるSQだと思うが、ラズモにしてはちょっと探るような感じで勢いが感じられない。1楽章の盛り上がりがパリッといかない。ホールの所為なのかな。2楽章の掛け合いも、ちょっと停滞しているような。後で聴いてみたら、このホールは人がいないときと満員(ほぼ満員御礼だった)のときと凄く響きがちがって最初とまどったのだという。成程、ヴァイオリン同士でちょっとあれ?という探りあいで音が小さくなっていたのはそゆことか。らしくなってきたのは3楽章。透明感のある美しいヴァイオリンの音色が高々と響くようになって、中低音がどんどんなるようになってくる。ラズモは3楽章が一番叙情的で美しく、元々がっつり系SQではないので、こういう美しい楽章で本領を発揮しはじめたのだろう。アタッカの4楽章。お互いの綺麗な音が溶け合って、躍動感も出てきて、そうそうこれよね、と嬉しくなる。やっぱり澄んだ綺麗な音、MNさんのヴィオラも柔かい寄り添う音。TAMAさんのチェロの音も色気満点である。宅配氏が「いい音だなあ」とため息をついていた。
休憩時間によかったよかったほっとしたと感想をいいあった。このホールはまたコーヒーが自販機しかない。私は自販機のコーヒーはコーヒーと認めないので、ぐっぴと速攻で眼の前の珈琲館で1杯頼む。ちょっとホッとした。コンサートの休憩時間には一杯の珈琲。これ基本。ワインでもいいけどね。(ビールやジュースという感じじゃないんだよね)しかしやっぱりサントリーホールの珈琲は美味しいということをつくづくと思う。ま、珈琲館、私の嫌いな会社に買収されたから味も落ちたのだろう。
チャイコフスキー。これは出だしのはもりから素敵だった。硬質な(特に1楽章のようなガツンとパートがぶつかって盛り上がる感じの)ベートーヴェンよりこういう柔かく歌う感じの曲のほうがらしさが出るかもしれない。優雅で流れるような、各パートが主張するのではなくて絡まりあって溶け合って優しく歌う。そしてうねうね流れる感じも、最初に感じた停滞感は無かった。男同士でこんなに色気だしあってどうする(笑)というくらい、艶やかな音の絡まりだった。有名なアンダンテ・カンターヴィレも綺麗だったなあ。そしてフィナーレは華やかに、薔薇でも散るような感じに終わった。
おなか一杯、と思ったら、またもやTAMAさんMC
「これから第三部です」
そうそうこれからが長かった。アルベニスのスペイン組曲から「コルドバ」と「セビリア」の2曲、(の弦楽SQ編曲版)他にも2曲くらい(すいませんスペインシリーズの印象強くて忘れました)。以前のような奇抜な現代曲じゃなくて、メロディックなものがそろったものだった。
「このホールあと1曲くらい大丈夫かな。」
「なんで僕達アンコールスペインなんでしょうねえ」
「まあ、ワールドカップでスペインが優勝したってことで」
と相変わらず舞台でブツブツ言い合ったり、TAMAさんが譜面わすれて慌てて取りに行ったりと面白かった。というかこのスペイン組曲が、メンバー弾けまくりでラテン風に熱い演奏で、チャイコに負けず劣らず良かったのだ。

帰りの神楽坂。神楽坂って色々あると思うけれど何も当ても無く歩くとなんだか良くわからない。適当なイタリアンをみつけたが、最初に呑んだ、モレッティとかいうイタリアビールというものがこの上なく味が無くて変なものだった。がっかりしたが食事はまあ美味しかった。
デザートは一番美味しかった。諸事うなぎのぼり、というのが本日の感想。
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by violatsubone | 2010-09-06 19:00 | 音楽鑑賞