ちょんまげぷりん

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映画を観た後に、原作も読んだ。そう思うことは珍しいが、映画の方が面白い。さすがM口先生のお薦めだけあるな。笑いのツボに共通点を見出し、先生のお薦めは面白いはず、と思って滅多に観ない邦画に足を運んだが、名作とか傑作とかじゃないけれど中々楽しめた。
タイムスリップものなんてジャンルとして確立するほど山ほどある。メジャーどころではバック・トゥー・ザ・ヒューチャーとか戦国自衛隊とか、時をかける少女とか、ターミネーターもそうだよね。
ニューヨークの恋人、みたいな恋愛モノか、SFアクション系が多いか。観ていないがTVドラマの仁もそうか。あれが漫画原作だったからこちらも漫画かと思った。。
ストーリーは江戸時代のサムライが現代にタイムスリップして、シングルマザーの家庭に住み込む。そこで完璧な「主夫」ぶりを発揮、更に発展しケーキ造りに凝り始める・・つうなんてこともない、それだけ聞けば誰も観に行きたいなどとは思わないものだ。侍役の錦戸某なんてジャニタレ知らないし。タイムスリップコメディーの面白さは時代錯誤感で、このジャニタレは中々美味く背筋を伸ばして矍鑠とした侍の役を好演していたとおもう。どちらかというと、テーマは男女の働き方(笑)。主人公のシングルマザーの仕事と育児のバランスのドタバタ、会社での上司や部下の嫌味、家に帰ったときのリアルな散らかりっぷり、で、お侍はもっと古いので「女が外向きの仕事をするのか」と仰天されたが、他に当ての無い居候なので唯一やれることである家事をやるが、異様にきっちりこなす。
で、主人公は「家の仕事や子供の面倒を見てくれる人がいるなんてなんて素敵」と仕事に専念してちょっと出世もする。スーパー主夫ぶりを発揮していた侍だが、ケーキコンテストに出ることになり、彼にも仕事がつくようになると・・。という、別に江戸時代じゃなくてもいいだろてきな物語の設定なんだけど、ストーリーというより小演出が面白いのだ。原作から取ってきてるところもあり、オリジナルのところもあり。原作にあった、時代劇につっこみを入れるシーンは入れて欲しかったなーなんて思ったけれど、最後の展開はなんだかホリエモン化した原作の侍よりも映画の方がちょっと実直でいい。(多分この原作者は話を広げすぎる傾向があるみたいだ。)そして安易な恋愛モノに発展しないところが良い。予測された結末だけどちょっとほろりとした。私は映画や本では、驚く程イージーにほろリとするのだ。ラストの歌が、清志郎なのも良い。
原作は作者は自分の主夫経験を物語にしようというのがきっかけで設定が後から侍になっちゃったようで、なので働く女と主夫の生活ぶりに重きを置いたのかな。勢いで続編を読んだがこれはかなりの駄作。表現したいことが先にあった前作と、設定を無理やりひねり出した続編の差なんだろうな。原作者大丈夫か今後と思った。同じ原作者で「オケ老人」つう本があるようなので、文庫化されたら読んでみよう。
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by violatsubone | 2010-08-29 19:00 | 映画/TV