タクシー王 かんぶるらん 就任

やばい明日は次の定期になってしまう。(5月10日にあわくって執筆)

読響の新常任指揮者がおフランス人のかんぶるらーんになり、今月はそのお披露目演奏会。「かんぶるらん、WHO?」というのが日本では大勢らしく、やはりドイツ偏重なのよね、と同オケの関係者はつぶやく。「シュトゥットガルト歌劇場の音楽監督に就任、と決まったら急にマスコミの取材が増えたのよ。」なるほどね、読響と上手く両立するんかいな、と思ったけどまあ毎月行ったりきたりするわけじゃあるまいし。しかしこの人の手を広げている写真はなんか景気が良さそうで、ラッティーノって感じがしていい。

この時期といえば、アイスランドの「誰も名前の発音が出来ない火山」爆発によって欧州発の飛行機は軒並み欠航。うちのオケの誰かさんも戻ってこれないのでは?という団員の期待。。いや心配もあった。カンブルラン氏もご他聞にもれず。そのときベルギーにいたらしいが、欧州から唯一動いている飛行場がマドリッドということで、なんと彼はベルギーからパリ経由、マドリッドまでタクッたのだ!!。13時間タクシーの旅。師匠と呼ばせてください(違)。(因みに私の最高はシチリアの7時間かな。)さて、カンブルラン氏はそこから中東経由で東京に。なんと移動時間合計72時間かけてリハーサルに間に合うように駆けつけたそうだ。素晴らしいプロ魂。

曲は
ベートーヴェン「コリオラン」序曲
マーラー交響曲第10番 アダージョ
交響詩 ペレアスとメリザンド

コリオランは、2年前にFオケでもやったので幾つかの演奏を聴いたりしていたが、こんな変わったコリオランは初めてだ。ばよりんとびよらの「ドミミレレソソ」の箇所、ドミミレとレソソの間が休符でもあるかのように間がある。ちょっとつんのめるような。誰かがつんのめったらお仕舞の表現方法。そして極端なクレッシェンド。不思議な解釈だが、非常に演奏が難しそうな紙一重の緊張感が漂う。で、一流の指揮者の時には一流の演奏をする。
マーラー10番。読響の弦はヴィオラだ!とわかっての選曲かしらん?と思ってしまった出だしのヴィオラソリ。このオケのヴィオラの音は前にぽーんと飛んでモコモコしていなくてはっきりしている。かすかな記憶では(今頃書くからだ)叙情的な色気というよりも、フレーズ一つ一つが割りとくっきりきこえるような、マーラーだったかなと。
ロミオとジュリエット&ペレアスとメリザンドはあちらこちらの作曲家が曲を作っている。悲恋つうのはやはりそそられるものなのでしょうかね。ドビュッシーやフォーレならわかるが、シェーンベルグ、お前もか。でもって彼作曲のこの曲は聴くの初めてなのでなんともわからじ。なんだか音が多い(絡まりあってフレーズがよくわからない)曲だなーとは思う。多分かなりキチンと整理されており、個々の楽器がくっきりしていた演奏だったのだろうかな。まあフランス人の指揮者だから、お約束の「色彩感に溢れた演奏を」っていやいいのか。でもよく曲しらんしな。
最後一言言うのかな、と思ったら try to do my best という非常に簡単なもんであって、「この人英語話せないのかしら?」「なわけないでしょ。観客が英語わからないと思ったからじゃないの?」とツボネズはつぶやいていたが、まあ72時間かけてきたのだから確かにベストを尽くしたんだろう。そういえば、やんごとなき方もいらしており、エスピーとかがいたらしい。

そうそう、今期からプログラム誌の曲目解説にちゃんと楽器編成が載るようになって、嬉しい。また、マスコミ系だからか講談調のあおり文句が笑えて面白い。何でこう気障な言い回しが恥ずかしくなく出来るんだろうか音楽評論家って?本日の解説文はこうだ「・・中略・・ベートーヴェン・マーラー・シェーンベルクの3人が徹底的に音楽的であろうとした挙句に音楽を突き抜けてしまった、一切こびないハードボイルドな標題性。」←これ、ようするにイっちゃってるってことかね。
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by violatsubone | 2010-04-26 19:00 | 音楽鑑賞