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オーケストラダスビダーニャを聴く


オーケストラダスビダーニャを聴く_c0102375_447861.jpgいや最近通常の執筆時間におりんぴくやってるものだから、ついついそちらを観てしまって。。遅くなりました(って何時の話だ)

ダスビの感想。マイミクさん以外は10日後にアプされるなんて思いもよらんだろうな。

最初の感想は、音楽始まる前。
「肩露出度たけーなあ」
女性の黒服、袖がどんどんなくなっている。この真冬に10人くらい肩だしている。ノリがいいわよねえ、と2階の席から見ていて感心した。最近プロオケばかりでアマオケ聴く習慣が余計なくなっているのでもしかしたら世のアマオケはこのくらい露出度高くなってきたかもしれないな。

前プロは映画音楽。「ベルリン陥落」。ショスタコーヴィチ氏が生命と生活の為に書いたお仕事、プロパガンダ映画の音楽なんだそうだ。映画音楽なので判りやすくて盛り上がる。大いに盛り上がって演奏すれば成功なんだろう。背後に映像のスクリーンなんかがあるともっと盛り上がったかもねなんて思ってしまった。
Fオケでも共演の機会があった、丸山先生のチェロ協奏曲2番。先生の硬質で滑舌の良い音色は、室内楽でブラームスを聴いて以来か。コンミスKさんの夢だった組合せが実現したのだという。確かにこの輪郭のはっきりした音はショスタコに似合うのだろう。2番は良く知らない曲だったが、静かで大人のショスタコだった。10度音程は、作曲時に相談されたロストロポーヴィチも「大丈夫」といったことを後悔したのだというエピソードがライナーノーツに載っていた。そいう高難度の技術得意そうだもんなあ丸山さん。協奏曲は、結構オケには難しい。アマチュアは伴奏、つまり程よく抑えて程よく聴かせてという微妙なさじ加減が難しい。さしもの爆音オケも、ちょっと苦労した?管の方が大変そうだった?という印象がある。大体が曲しらんから、余り言えないんだけど。
先生のアンコール、出るか超絶技巧のアレ、と思ったがオケと一緒の曲だった。なんつうか4回転ジャンプを封印して、ステップやターンに重点を置いたのかな、という感じ。(この感想は今だから時事ネタと絡めて頭に浮かんだのだ)でも帰りにアレ付のCDを買ってサインしていただいた。「楽しんでいただけましたか?」と質問され、「Fオケのものでして・・」という自己紹介とか出来ずにうなずくのみであった。自己主張をしなれていないとこういうときに何も言えない。アレって?もちろん「ラメンタティオ」。昨年も別のオケでやったから、別のものにしたかったのだろうか。
6番なんて知らん、と思っていたが1楽章の出だしからいきなり聴いた事があった。なんでだろう?と思ったら、森の歌とカップリングになっており、昨年一緒にDLして流し聴きしていたんだった。これが6番だったけね。だから何か懐かしい感じだったのだ。地味とかいうけど私はこのくらい地味なほうが好きだな。演奏も、何となく去年の10番と比べて地味?な気がした。弦楽器の爆音度が足りない?もしかしたらホールの所為かもしれないけど、あの人数だったらもっと響いてよいかなーなんて思った。最近アマオケ聴かないので、比較がプロオケになっちゃうからかなあ。
プログラムが地味だから?かアンコールはご機嫌な感じで、掛け声もあわせ、3回もやった。ホワイエで写真とろうとおもったら看板を動かされて撮り損ねたので、チェロのアンコールと合わせておしえてくださいませ。
パンフレット。チェロを弾くスターリンという愛らしいイラストはどしゅ妻作だそうだ。音楽の才能と絵の才能は同じところだからね、と以前私の博識上司がのたもうていたが、チェロの遠近感と、省略された線でスターリンのオレサマ度をうまあく再現しているのが素晴らしい。中の文章は相変わらずオタク一直線と言う感じだ。そもそも6番の曲目解説が「曲目解説」じゃなくて「6番に関する考察」になっており、ちょっとその書き手の情熱がつっぱしっている感のある文章に面食らった。一般人にわかるように書いていないつっぱしりがダスビだよなあと。それを喜ぶ人もおり、私は知人から「パンフレットだけ2部もらってきて」と頼まれたのだ。なんかオタクって凄いなあと色々な意味で感心したパンフレットだった。

by violatsubone | 2010-02-11 14:00 | 音楽鑑賞