雨女のつける香水

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この日も大雨だった。実は8日にリスケになった、取引先何人かの製品開発試作会は色々日程調整の結果この日だった。わざわざ遠くから飛行機で駆けつけた取引先もいる。
客1「また大雨ですねー」
客2「半端ないですねこの雨。凄いピンポイントですよね。この月は他の日は結構いい天気なのに」
客3「ダブル台風ですからね。今回は飛行機とびそうだけど・・。」
客4。部屋に集まった9名をぐるりと見回して言う。古典的フーダニットミステリーのクライマックス。
「犯人は、この中にいます。凄まじいほどの雨人間が」
「それは・・君だろう」。彼の指先には、今回の調整役(私の手伝い)の女性がいる。
「あ、あたしそうなんです。雨女なんです」
「そっかー君なのかー」
「君がそんな強烈な雨女だったとはねえ」
「段々酷くなるみたいです・・」

彼は間違えている。犯人は勿論私だ。

最近香水を変えた。と言ってもそんなに頻繁につけていたわけではない。以前の部署では業務上香水は良く思われなかった。五感鋭いお客さんと試飲をする機会が多いからだ。女性の少ない業種なので、女が香水臭振舞ってあらわれたら何言われるかわからない。無論ガイジンはぷんぷん着けてるから余り関係ないんだけどね。嫌がられたのだ。今の部署はそれ程官能検査の場に立ち会う事は無いので(ほぼ工業用製品の為、そこまでデリケートではないのだ)解禁になり、早速買って見た。私がつけるべき香水。これでしょう。
エルメス「モンスーンの庭」。
この日も台風の中、つけていった。この香りがわかる人なら私が犯人ってわかっただろうけど、さほど有名なものでは無い為、ばれなかった。

エルメスの香水ではこの「庭」シリーズは、ユニセックスとして売られている。あんまり甘いの苦手だし、この年でフルーティなのもなんなので。ちょいスパイシー系(笑)。しかし香りよりネーミングが私を呼んでいた。そういえばここの香水で「加齢臭」つうのがあると聞いて思わず香水売り場の販売員につっこんだ。
「いえ、お客様、カレーシュです」
そういわれてもねえ・・。この香水だけは買うまいと思った。
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by violatsubone | 2009-10-26 13:00 | 会社にて