ブラームスは肉食か草食か(R18)続き

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ブラームスは、まあ健全なスケベ心を持つ若者と、末裔は認めている。このシーンが最初になんぱ?した場所。朝に、下着姿(ペチコートは部屋着なのか?)でさらうクララの部屋にこっそり入り込んで、ピアノの下にもぐりこむ。ガンガン踏み鳴らしている素足がスカートの間から見える。(ちょっとぶっとくて色気には欠けるけど)男の子がやりそうなことだ。
くらーらもまんざらではない。「おいたしちゃだめよ」と大人の女性の余裕。

何しろクララは正真正銘の肉食、シューマンとの間には毎年子供を作り、ややおかしくなってからも、引っ越した途端に「いえーい!」とリビングで子供もいるのに転がりあってる。このときに8人目は出来たのだろうか。

シューマンの壊れ方はちょっと気の毒に為るほどで、史実はどうだかしらんが、こんなんと暮らしていたら気が狂ってしまうだろう、と、観客に思わせる。イケメンの若者に行くでしょう普通。「いいえわたしはシューマンを愛しているわ。」とけなげに振舞うクララに同情が行くつくりになっている。

デュッセルの大橋から投身自殺、未遂。その後すすんで精神科?に入院し、スプラッターまがいの治療をうけて、廃人になっている。いくつかの映画で観るけれど、当時の精神病院なぞは監獄と同じくらい恐ろしそうなところだ。あの悲鳴と、頭の包帯とてっぺんの血はどういうことだ。まさか頭あけたのか?中華料理の猿のように?。ところで氏は梅毒だったと思うが、ああいうのは妻は移らんのかね。

その後、ホテルの部屋でクララはブラームスの前で泣き崩れる。ばんっと下着になって、ベッドの上に身を投げ出して。普通男の前でそういう態度を示す時は、「comme on!」じゃないのか。ブラームスがやおらその気になって服を脱ぎ捨てて抱き寄せると、「ああやっぱりだめよ許されないわ」と嫌々をする。なんだっつうのだこのおばさん。
ブラームス、妙に分かりがいい。「僕は君と寝ないよ。でも心では抱き続けるからね」。騎士の様である。しかし彼はその臭いセリフをクララの裸の腹の上で、しかも手でしっかり乳を揉みながらいっている。許されないわのクララもうっとりとしてる。乳揉みは寝るうちにははいらんのだな。つまり子供が出来る行為にいたらなけりゃ何やってもプラトニックというわけか。クララといえどもここで終わるのは逆に不満と思ったりするのではないか。まあ、末裔が最後に衝撃のクララとブラームスのベッドシーンをとりあえず用意したという勇気には敬意を払おう。

最後のナレーション「ブラームスはクララとの約束どおり・・」と出てきたとき、「最後まで寝ることはありませんでした」というのかと思ってしまった。それをいわないってのは、やっぱり肉食よねん。

ここまで書いてふと思う。当時の避妊についてだ。娼婦用とか、裏ではそういう道具もあったと聞くが、一般には使われていやしないだろう。神の教えに背くようなもんだから。そうすると、ブラームスのセリフもクララの態度も案外正しいのかもしれない。ネズミの様に子供を産むクララだから、計算上明らかにブラームスであると思われる子供ができるのはこの時代にはつらい、プロ活動に差しさわりが出てくるだろう。しかも子供連れて演奏ツアーにでて稼がねばならんのに、これ以上作るわけにはいかん。というわけで、最後までやんなかった、というのは案外そうかもしれんと思うのだ。

いや女性が生きるには大変な時代だったということで。まあ、この映画は音楽聴くのと、シューマンの壊れぶりをひやひやしながらみるのと、ブラームスのイケメン振りを楽しむのと、クララの衣装がみどころか。ピアノと指揮の真似はテレビのチアキレベル。映画としては、とりあえず二人の絡みをみて消化不良に終わる、ってなところかね。
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by violatsubone | 2009-09-20 19:00 | 映画/TV