Lesson76 ホントにあった怖い話?

ドアを開けるなり、師匠はもぞもぞと後ろを向いて
「いや演奏会はすまんかったね、色々用事ができて、いや色々と」
と、ぼそぼそのたまうので、はいはいと受け流しておいた。
すると、やにわに表を向いて、
「いやー今日はELIさんが仕事でこれなくて、あいてたんだよな。早く来ればよかったのに」
わかりやすい人だ。私だってギリギリだったんだい。

今日は上巻の最後の曲。ARCOの重音の時、同時に左の4の指でCの開放弦を鳴らすギターみたいな弾き方が入った曲。
私「こんなんやりませんよ。分けりゃいい話じゃないですか」
師匠「いやいやいやいや、弾かねば為らぬ時もでてくるのだ」
そんな曲にあたらないことを望む。その他は特に変な曲ではなかったので、クリア。
この教則本は順番に関わらず、何度やっても難しくて上手く弾けない曲と、肩透かしくらい簡単な曲がごっちゃまぜになっている。やっぱり重音だらけというのが一番不愉快だ。次がハイポジばかり。これは難しいのではなくて手首が痛くなるから弾いていていやになるだけの話。楽器が大きくなった分、2番~4番線のハイポジは手が辛い。

師匠「俺は9月に合宿だ。ところで、数年前、弦合宿で写真をとったんだ」
私「師匠を囲む女子大生の図ですね」
師匠「まあな。ところが、2回シャッターを切ったんだが、2番目の写真に知らない奴がうつってるんだよ」
私「はあ。男性の顔を覚えていないとか」
師匠「馬鹿もん。弦の奴の顔は全てわかる。だいたい短いシャッターの間に、ちゃんと人の重なる間にうつっているなんて素早すぎるとおもわんか」
私「白かったりぼんやりだったりしなくて普通だったんですか」
師匠「おお、生徒達は通行人が紛れたのかな等いっているがそんなことは無い」
私「つまりはおっしゃりたいのは、夏ならではの奴ですね」
師匠「そうだ。知らない奴がうつるか、一瞬の間に。あれはおかしい」
私「弦合宿に行こうと思ったら病死しちゃった生徒とか」
師匠「うちの大学はいないが、あそこは合宿に良くつかわれるからな。どうだ、怖いか。怖いだろう」
私「・・・・・はあ、中々興味深い例ですね。で、その写真はあるんですか」
師匠「無いんだ、いや、あるかな、受け取ったような気がするな、どっかにあるだろう」
そこまで言うなら探してもって来てよといおうと思ったが私のレッスン時間が心霊写真見学の場になるのも如何なものかと思って留まった。多分無いだろうし。
師匠「俺なんて幽霊は全然怖くないぞ。死んだ人間なんてこわかないんだ、怖いのは生きた人間だぜ」
私「まあ、死んだ人間の死んだ原因を作った場合は怖いでしょうね。日本の幽霊はうらみがないと出てきやしませんからね」
師匠「俺はやましいところはないからな。幼少の頃住んでいた家は墓の近くで、墓を通るのがショートカットだったから良く夜に通ったもんだぜはっはっは。全然怖くないね」
個人的にはその種の超常現象は一切信じないし興味も無いのだが、幽霊さんがいるとして、きっと墓で次のように思っていると思う。
幽霊1「夜になると、出るんだよ。丸いのが。やかましくて怖いんだよな」
幽霊2「このところ毎晩通るよね。僕ここの墓引越したいよ。怒らせると墓壊されそうだし」
[PR]

by violatsubone | 2009-08-18 20:00 | ビオラレッスン