ついに黄泉響リベンジ

友達が関係者にもかかわらず、黄泉響こと(って何がことだ)読売日本交響楽団、最近聴いたのは2度目だ。去年の夏、イケメンチェリストだといわれて意気揚々といったら、顔も演奏も、そして指揮者も外れでオケもご丁寧に指揮者にあわせて残念な感じの演奏だった。その後何度か演奏会を案内していただいていたが、その都度国内や海外の出張で行けなかった。うーん、出張の回数は少ないのに、いつもあたるとは、縁が無いんだなあ。。しかし今期中に行かねば来期などはきっともっと行けなくなる。勢いで3月は3公演も申し込んでしまった。しかも3連続スクロヴァチェフスキ。黄泉月間第一弾として、ブラームスのハイドン・ヴァリエーション、モーツァルト ピアノ協奏曲第27番、ブルックナー交響曲第一番。まあ、びよら的には普通にハイバリ狙い。大好きな曲だが、上手く聴かせるのが難しい。プロオケでも。
ビオラが良く見える、とても良い席だった。

ハイバリを生演奏で聴いた事はプロアマ含めて3回くらいあるけれど、格段に良かった。特に中低弦の音が凄く伸びやかで良い。チェロの人はちょっとびっくりするくらい体がスイングしていたが、音の深さがあり、とてもブラームスにあう、低弦の音だ。木管のアンサンブルも音が穏やかに溶け合っていてすばらしい。バリエーションものは主題が色々変化するわけだから、演奏もそれなりに変化をつけないととてもつまらない演奏になるわけで、そのあたりがアマチュアには弾き分けが難しい。木管と弦で、変幻自在なバリエーションを見せてくれた。終曲の盛り上がりは泣きそうになるくらい、良かった。

モーツァルト。なんかオケの機関紙の表紙を飾っている王女マルガリータの井出たちそっくりの女性が出てきた。後姿しか見えず、ふんわりした金髪と、細いウエストで、年若い女性かと思いきや、プログラムには妙齢の女性が乗っていてびっくりした。なんかコスプレっぽい。しかし演奏は、成熟した女性のものであり、遊ぶ余裕も綽綽であった。軽くてお洒落な雰囲気も出し、力が全く入っていない、音が綺麗に転がって行った感じだ。このばあいは、オペラグラス無で正解か?。

ブルックナー。スクロバさんの得意技らしい。オケとの呼吸もぴったり合い、徐々にクレッシェンドして、ふっとPPに落とすところの、「ふっ」という空気に統一感がある。前から後ろまで統一されたオルガンの様な弦楽器の音。客員と常任指揮者だと、やりたいことの浸透度が違うよなあ。まあブルックナーの1番という、私は特に聴いてみたいとも、演奏したいとも思わぬ曲を、これだけ感動させるのは力量だなあーと変に感心してしまった。いい曲とは思わんのだが、いい演奏だと思った。確かに、これが8番やら9番だったら、ブルックナー好きにはたまらないだろうな。

ピンクの都響と紺の読響、というおれんじさんの比喩は秀逸だ。ヴァイオリンが煌びやかになる、キラキラした華やかさは都響だし、艶消しで品の良い大人の魅力がある読響。曲によっても指揮者によっても違うだろうが、後何回か聴いて、この日の印象を裏切る事が無かったら、良い客となることにしよう。
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by violatsubone | 2009-03-09 19:00 | おけすとら