ブラムス三昧 ピアノ4重奏&ブラ5 東フィル

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ブラムスを2時間以上聴くと、流石に お腹一杯、もう何の音符も入る隙間ありませんって感じになる・・。
久しぶりの東フィルの演奏会。チョン・ミョンフンで、室内楽、コンチェルト、シンフォニーという変わった組合せ。しかも最初にミョン様のピアノで、ピアノ4重奏曲1番。後半はその曲をシェーンベルグが編曲したオケ版。同じ曲を2曲聴くっていう面白い趣向の演奏会だ。中プロは昨年夏にE口さん兄弟に演奏していただいた、ドッペル。昨年黄泉響のブラ5を逃しているので、リベンジもあるし。何より日曜日にリサイタル聴きにいく、スヴェトリン・ルセヴ氏が出演する。いろいろ楽しみ満載なプログラム。

そういえば、気がつかなかったけど、リトルマーメイドだかアンデルセンだかがあったと思ったが、いつの間にかスープストックになっていた。カラヤン広場の前。早く到着できれば、小腹を落ち着かせる為には丁度良いかもしれん。

ピアノ4重奏第一番。ブラームスの若い頃の情熱的な曲。特に4楽章のプレストは熱く、ちょっと土臭く、でもとてもロマンティックな曲。室内楽版もオケ版も生演奏では初めて。チョン・ミョンフンセレクトのソリスト達、それぞれに素晴らしい。2000人のサントリーホールを室内楽で湧かせるのだから。旋回びよりすとのS田さんは相変わらずダイナミック、チェリストというか歌手の様な(イタリア人だからって偏見か?)ルイジ氏も大きく豊かな音。チラシよりもずっと素敵なルセヴ氏は、非常に姿勢の良い人だ。硬質で、太い音が出る。それらをまとめる役のピアニスト、チョン・ミュンフンは流石チャイコフスキーコンクール2位の腕前。軽々と弾いている。4楽章では煽りまくり、弦を追い越しがち。あんな速いPIZZ、よく追いかけていられるよなあ。凄く緊迫感のあるカッコイイ演奏だった。ペダルの音がバン!と鳴るのが合図で皆がバン!と出る歯切れのよさは気持ちが良い。次はドッペル協奏曲。そういえば去年の夏に私もE口さんの伴奏で弾いたなあ。けっこぅ難しかった。E口さん達よりもかっちりした感じだった。ルセヴ氏は立ち姿が美しい。立って演奏したほうが様になる。前の方の席だったのでルイジ氏の息遣いが凄く良く聞こえた。陽気なラティーノと礼儀正しい東欧圏、対照的だった。
通称ブラ5、シェーンベルグ編曲のピアノ4重奏曲オケ版。なんとルイジ氏がチェロトップだ。カルテットをやり、ソロをやり、そしてオケのトップをこなす、全く違う役を一度にこなすとは、このイタリアオヤヂは只者ではない。前の席で指揮者越しの彼の顔しか見えなかったが、弾いている時のなんとまあ嬉しそうな事。ラティーノの満面笑み。超人だねこの人。チョン様は4楽章飛ばしまくった。皆必死で盛り上がった感じ。いやあ、オケ版は更に熱い。ブラームスの交響曲には考えられない打楽器オンパレードで、華やかに盛り上がる。かっこいい。
しかし惜しむらくは、東フィル、ホルンの音もへろへろだったが、弦楽器はトップと後ろの温度差が激しい。温度差どころかしばしばずれる。弓の使い方が全く違うのだ。ヴィオラは旋回S田さん一人で張り切っており、3プル以下は弓が半分くらい。ストバイの後ろもつまらなさそうだし、端に座っていた私に音が飛んでこない。前からの音しか聴こえない。音大生のエキストラさん?と思うくらいのよそよそしさなのだ。上からだと視線が中央に行くから判らないかもしれないが、満席だったので1階席端の前の方だったのでなんかそういうアラが目立ってしまった。弦は、やはり都響の方が全てのプルトから芯のある音が聴こえてきて、上手いと思う。ホルンも。

こってりプログラム、終了は22時近かった。3名、帰る方向も異なるので周辺で飲もうと思ったら、流石に休前日だからか、数少ない居酒屋はどこも一杯だった。危うく難民になるところ、ちょっと入った居酒屋さんが、予約客のキャンセルにより漸く入れた状態。サントリホールの周辺、もう少しアフターコンサートが楽しめればいいんだけどなあ。それとも皆ANAホテルのレストランやバーで優雅にアフターなのかしらん?そんな雰囲気の人は余り多くないと思うんだけどなあ。
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by violatsubone | 2009-02-27 19:00 | 音楽鑑賞