そして、八海山はロックで。 ~マンマミーア観戦

この日記を書いているのは、例によって数日後の23日の夜中(24日)であり、この日はアカデミー賞の発表だった。昨年最後に(機内)で観た唯一の邦画、おくりびとが外国語映画賞を受賞した。観ておいて良かった。Hすえ除いて、良い映画だった。音楽家にとっては、良い映画どころの話じゃないかも《リストラだし》だが。もっくんがチェロ頑張っていた。音はぷりんす古川。久石の曲が暫く回転していた。ちょっとシューマンに似てると思った。彼もすっかりアカデミー作曲家だな。

さて、今年最初の映画がマンマ・ミーアだったのは光栄だ。劇団死期でも観ていたので絶対楽しいとは思っていたが予想以上だ。おれんじさんではないが、DVD買うかも。
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私の好きな、ろっぽんぎの映画館。開始時間が遅いのと、じゃりがいないのが良い。maymayさんとおれんじさんも直ぐ近くにお勤めだし、私は会社からは余り近くは無いが家まで左手一本で許容範囲の金額。夜中でも上映しているので忙しくても気力さえあれば観にいける。この映画だったら、残業後に行っても元気になるかもしれない。何か嫌な事があった後に、ここに一人で来て、休前日のカラオケナイトで歌い倒すのも良いか。
働くアラフォーな私達、人に弱音を上手く吐ける様に育っていないので、こういうビタミン剤は必須なのだ。

知らない人のために言うと、全編にABBAの曲が流れる、というよりABBAの曲で構成されているミュージカル。ABBAは、我々の年代以上であれば、特に洋楽ファンでなくても、体に染み付いているのではないだろうか。日本だけではなくて欧米諸国のアラフォー~アラシックスが、それを聴いた頃を振り返りつつ、郷愁に駆られたりするのでは。外資系企業のmaymayさんの部署もいろんな国籍の人とカラオケに行くと、必ず誰かは歌うという。歌いやすい素敵なメロディー、特に女性の印象に残る歌詞。
おれんじさんの前に座っていたおじさんは、「長年の謎が解けた」とつぶやいていたという。映画には歌詞の翻訳が載っていたから、それでかつて歌った歌の訳が初めてクリアーになったのだろう。そう、かつて青年であった疲れたおぢさん達にも、観てもらいたいな。ストーリーではなくて、歌で、泣いてしまうかも。

ストーリーは、要約すれば「私のパパは、3人のうち誰なの?」という娘と、20年前元カレ大集合に慌てふためく母親の話。オペラと同様、しょうもないものだ。ただ、このシーンにこの歌詞ぴったり!と感心する。
母親役は、なんと今年還暦!のメリル・ストリープ。元カレ3名は、元007と、元英国「美」青年、ブリジットジョーンズの彼、と、良く知らないけどABBAと同郷でパイレーツオブカリビアンに出ていたらしい俳優。メリルは友人二人と若い頃はバンド組んでおり、まあブイブイ言わせていたらしいが、今はシングルマザーで小さなホテルを切り盛りしている役。若い女の子は、歌は上手いが後は胸がでかいくらいで印象に無い。メリルとその仲間、(やはり同世代。英国人と米国人)のはっちゃけたダンスや歌が素晴らしかった。エアギターも上手い。ABBAの時代のパンタロンルックになり、3名で歌うシーンは、本当に興奮する。勿論女優だから、ということもあるが、熟JOパワーに圧倒され、我々オツボネもまだまだ頑張らねばと思う。メリルは心底楽しそうに演じていた。

問題は、007だ。彼が歌い始めると、りえびさんのコメントがリフレインする。
「007は、音程とリズムと声が残念な感じでした」
「画面から物凄い緊張感が漂ってました」
まあ、いってみればニコ動で、彼が歌っているシーンにそのセリフが流れている感じですかね。歌を差し引いてもメリルの相手が007って、役者の格が違いすぎるわ。軽薄な中年男という役柄はいいんだろうが。(腹も出ており、007の面影は体毛にしか無い)。それ以上の感想は無い。何しろ007或いはスピークラーク氏は3人の仲で、一番目立つ役なのだ。当然ソロも多い。他の2名は、中々甘い声で上手いのに、何故彼?。私が製作者だったら絶対コリン・ファースをその役にするぞ。なんでこの3人だったんだろうと思ったがこれ、英国人監督の映画なのね。ミュージカルもロンドン発のものだったのね。製作総指揮が沢山いるんだけど、その中にABBAの真ん中のB二人がいた。そいうことでスウェーデン俳優も選ばれたのか。実はB二人はカメオ出演していたらしいのよ!。DVDで要チェック。

終了後、休前日ではないので、ヒルズの飲食店街は我々には早い。適当に交差点の方向に歩いていったら、
いつの間にかアマンドの場所が工事中になっていた。立ち止まってへえと思っていたら、飲み屋ポン引きがきた。10%オフだという。我々が、興味なさそうにしていたら15%オフだという。「日本酒30種あります」。おれんじはそれならいいだろうということになった。いい年してポン引きの言うがままに店に入るとは。ビルの5階だか6階だったので、確かに営業に回らないと人は来ないのだろう。我々が最年長の様な店だった。
ビールの後、早速日本酒頼もうとおれんじがメニュー開けると7種類しかない。焼酎は成程30くらいあるが。「いい加減だなあ、嘘つきめ」。仕方ないので彼女は黒服の若者にオーダーした。
「八海山。」
若者は、さらりと答えた
「ロックでよろしいでしょうか」
いつもだと、切り替えしが上手いおれんじなのであるが、流石に「ええええ」と戸惑うしかなかった。
日本酒30種類は別に営業マン嘘ついたつもりではなかったのだ。単に区別がつかなかったのだ。
何が大人の街だ、夜の街だ。マンマ・ミーア!。
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by violatsubone | 2009-02-19 19:30 | 映画/TV