東京たわーとレディ・グレイ

アジア某国に転勤していた後輩Tくんが久しぶりに一時帰国してきた。休暇扱い。奥様が妊娠したので一緒に帰国、やはり日本で生みたいとのこと。まあ、一大イヴェントだものね。休暇とはいえネクタイ締めて会社来て打ち合わせなどをし、夜は呑み会。若者が最大限に気をきかせて宴会の場所をとった、案内メールには彼のお薦め理由が添えられていた。
「窓からはなんと東京タワーが見えます!」

後輩T「俺、日本人だし、ずっと東京育ちなんだけど・・・」

ボス「んー、まあ数年ぶりに見たかろうと思ったんじゃない?」
私「ぐるなびの案内文に書いてあったのをコピペしたんじゃない?」
ボス「もう少し好意的に見てあげようよ」
私「じゃなきゃ予約した時の店員のお薦め言葉を転記したんですよ。この面子の呑み会で
夜景の綺麗な店で検索したらもっと変です」
ボス「デートで使用したとか」
私「デートで使用した店は絶対に会社の呑み会の場所として選びませんッ!」
今のボスは博識でとても良い人なれど色々ずれていることがある。

果たして成程、ありがちなこ洒落た居酒屋ではあり、ビルの階も低いにも関わらず、その個室の広い窓からは、丁度ビルの間に東京タワーが光ってた。

私「成程ねえ、ここは高台だから、この高さでも見えるんだわね。」
ボス「つうさんのマンションからは見える?」
私「見えるわけないじゃないですか!」
だが、それは私の部屋からだった。

ここでも変な梅酒を頼んだ。
「紅茶梅酒レディグレイ」
その上には紅茶梅酒アールグレィがあった。それならば判る。私の好きな紅茶だ。しかるにレディグレイって何さ。
非常に変なしろものが来た。色々なフレーバーがごっちゃになり、色は混ぜると黒くなるが、香りは混ぜると薬臭くなるのだということが判った。もう頼まない。
アールグレィのバチもんかと思った。似ているもの。で、言葉で韻を踏んだか。
後日調べたらTWイニング社の商品名で、アールグレーをベースにオレンジだのレモンだののピールを加えたフレーバーティらしい。アールグレーで充分香りあるんじゃないのか。
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私が懐かしく思ったのは「レディグレイ」という名前だ。ここでまた史学科の知識を披露(笑)すれば、レディ・ジェーン・グレイという16世紀英国の女王様だ。女王になったのはほんの数日。20歳に満たない彼女は結局ロンドン塔で処刑される。処刑の判断を下したライバルは後にブラディ・メアリーといわれるメアリー1世。プロテスタントとカトリックのいやあな争いですな。ジェーンの処刑の絵がロンドンナショナル・ギャラリーに飾ってある。
高校時代、暗闇に浮かぶ白い目隠しをされた女性がとても印象的だった記憶があった。

ブラディ・メアリーがカクテルになっているのだから、ジェーン・グレイが紅茶になっていてもおかしくないか。でも梅酒とはあわなかったよ、ジェーン。
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by violatsubone | 2009-01-26 20:00 | 食べもん